斜里岳(登頂失敗編)

斜里岳(登頂失敗編)

日 程1992年9月21日(月)
山 域斜里岳
メンバー男2人
天 気雨後曇り
コースタイム江南斜里岳登山口〜玉石ノ沢登山口(斜里岳登頂失敗)

 昨日の雌阿寒に続き、斜里岳を目指す。
 釧網本線の始発に乗る。天気は思いっきりの雨…。これでもかと降りしきっている。しかも結構寒い。9月の北海道を甘く見すぎていたか…。清里町駅で知床方面の観光に向かうおんなどもと別れ,野郎2人は強情を張って計画通り斜里岳を目指す。が、乗り込んだタクシーの車内で清岳荘への林道がこの前の台風による被害で不通であると聞き、いきなり前途に暗雲が垂れ込める。斜里岳登山口バス停で降ろされ、清岳荘までの林道歩きを覚悟したが、続いて第2の衝撃が走る。歩くぐらいはできるとたかをくくっていたが、林道は増水した沢に大きくえぐりとられていた…。口あんぐりの2人。
 しかし、はるばる大阪からやってきた我々は、悪天候、コース崩壊などではへこたれない。それならばと玉石ノ沢コースへの転戦を決意、斜里岳北麓を走る林道をとぼとぼと歩き出す。雨はさらに強くなってきた。だんだんアホらしくなってくる。しかも結構距離がある。何とか登山口までたどり着いたが、もうヘトヘト。そして時刻は12時。「もうや〜めた!」我々は何かに憑かれていたようだ。豊里方面へ下り始める。


豊里の牧草地にて 豊里の牧草地にて


 すぐに牧草地となり、斜里岳裾野の雄大な景色が広がる。ようやく雨も止んだ。しかし、振り返ると斜里岳はまだべったりと雲に覆われている。おそらく雪が降っているのでは…。近くの民家で電話を借り、タクシーを呼び、振り出しの清里町駅へ。
 近くに緑清荘という町営の温泉施設があると聞き、喜び勇んで温泉へ。やっとここで一心地ついた。湯船に浸かって明日の予定を考える。明日の夜には今朝別れた連れと札幌で合流する約束をしているので、斜里のリベンジは諦めざるをえない。(結局翌年の夏に登頂を果たした。)出発前にぼんやりと考えていたとおり、十勝岳を目指すことにする。となると、今晩の夜行で旭川に向かう必要がある。
 と言う訳で、網走に出る。駅前でタラバガニを実家に送った後、寿司屋で一杯引っ掛けてから、夜行の特急「オホーツク」に乗り込んだ。明日はちゃんと登れるだろうか…


   

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