表大雪縦走(旭岳〜黒岳)

−またもやスーパー快晴の下、北海道一の銀座コースをのんびりと縦走 18年前のリベンジ達成!−

   

山行概要

日 程
2005年9月16日(金)
山 域
大雪連峰
天 気
快晴
メンバー
ドレイのあかざわ(♂) ※旭岳まで 、私
コースタイム
姿見=1:50=旭岳=0:40=間宮岳=0:50=北鎮岳=1:15=黒岳=0:35=七合目【5:10】

記録文

 大雪に来るのは3回目。初登はガスガスの中、旭岳ピストンのみという、まさに百名山ハンターそのままのやり口、2回目は晴れたが、黒岳から直接トムラに向かってしまったので、いわゆる表大雪をじっくりと味わったことはなかった。
 今遠征の3日目、平日はこの日が最後。紅葉の始まった表大雪を休みの日に登るのは自殺行為だと思ったので、ちょうど良かった。
 18年前の「失われた景色」を求めてロープウェイへ。(18年前の初登時は18歳、それから倍の年齢になってしまった…)

 始発からは1本遅れて6時15分のロープウェイで姿見へ。
 すでに展望は最高潮。大雪の山々はもとより、昨日の芦別岳もくっきり見え、興奮は抑えられない。
 姿見の駅舎でまたしてもコンビニおにぎりの朝食をとってから出発。

姿見を出発 6:41

 正面にドカーンと聳える旭岳に向かって、突き進みたいのはやまやまだが、2人とも昨日の芦別でのダメージが深刻。私は右膝裏の古傷。あかざわ君は両足の筋肉痛がひどいらしい。

姿見ノ池 6:52

 なるほど、こんな景色だったんですね。

最高! 7:04

 トムラから十勝連峰が今日も一直線。あー縦走したい!

地獄谷 7:12

 左手には激しく噴煙を上げる地獄谷。硫黄臭が漂う。

火山の登り 7:32

 草木1本生えぬ、まさに火山そのままの登り。
 これだけの好コンディションにもかかわらず、足の痛むあかざわ君は「山はこれで最後」と言ってる…

ひたすら登る 7:54

 あれは金庫岩でしょうか? 上部になるほど傾斜が強まり、足が上がらん…
 一度は登ってるコースなんですが、全く記憶が無い。(まあ、当たり前か)

頂上直下 8:23

 最後は青空へ突き抜けるような登り。あかざわ君も思わずガッツポーズ。

 旭岳からの比布岳、北鎮岳、間宮岳、白雲岳(拡大はクリックしてください)

遥かトムラウシ 8:29

 旭岳登頂! 遥かトムラウシを眺め、何思うあかざわ君。
 初登でこれだけ展望が良くて羨ましいです。
 大雪や十勝の山々は言うに及ばず、雄阿寒雌阿寒もくっきりはっきり。

リベンジ大成功! 8:47

 18年前のガスに閉ざされた忌まわしき記憶は完全にデリート。
 ここで協議。足の調子が思わしくないあかざわ君は、ここで撤退する意向。私はと言えば、このスーパー快晴の中、指をくわえて下山する気にはどうにもなれず、レンタカーをあかざわ君に託して、旭川に夕方合流と言うことで話は決着。

間宮岳へいったん下る 8:54

 写真では全然そんな風には見えませんが、実際はかなりの急傾斜。火山特有のザレザレモードと相まって、何度もコケかける。こういう時は無理に踏ん張らず、富士山の砂走りの要領で、滑り降りたほうが安全。

旭岳 9:15

 間宮岳への登り返しの途中から。まさに巨大なお椀です。
 間宮岳でしばし休憩。しかし、この辺りはホンマに何にもない。砂と岩だけ。ガスったら現在地の把握は不可能では。

北鎮岳へ 9:47

 間宮岳からは巨大すぎる御鉢平を時計回りに巡航。
 快晴の下、暑くもなく寒くもなく、極上の高原漫歩。はるばる北海道の山まで来た甲斐があったというもんです。

裾合平を見下ろす 10:04

 紅葉はもうずいぶんイイ線いってます。この時点ではあの辺りを歩くつもりだったが…

砂のアート 10:15

 中岳の頂上近くで見つけました。
 さらに高度を上げていく。北鎮岳がどんどん近くに。

北鎮岳へ最後の登り 10:22

 黒岳分岐から北鎮岳へは一投足。登りの途中から振り返ると、さすがに大雪(そして北海道)bQの山だけあって、いったん見えなくなっていたトムラ十勝の山々が再び顔を覗かせてきた。

北鎮岳からの展望 10:35

 トムラ(左奥)と間宮、旭岳。この展望はさすがに大雪bQ。
 ここで一思案。旭岳を出た時点では、ロープウェイの往復券を買ってしまっていたこともあって、ここから比布岳、当麻岳から裾合平を巡って姿見に戻ろうと考えていたのだが、どうせバスで旭川に出るんだったら、黒岳まで縦走し、10年前のトレースと繋げた方が良いのではと急に思ってきた。
 そうと決まれば話は早い。先ほどの分岐まで引き返し、黒岳に向かって急なガレ場を下る。

中岳、北鎮岳を振り返る 11:09

 常に紅葉の御鉢平を見下ろしながら進む。こっちに転戦して良かったかも。

拡大はクリックしてください

御鉢平展望台にて(拡大はクリックしてください)

黒岳 11:16

 独特の山容が徐々に近づいてきました。10年ぶりの再登へもう少し。

雲ノ平あたり 11:17

 青空と紅葉のマッチングが最高!
 黒岳石室でしばし休憩。ここでトレースが繋がりました。結果的に車を回送してくれたあかざわ君ありがとう(笑)

凌雲岳と黒岳石室 11:54

 黒岳への登りの途中から。凌雲岳はどっしりとしてなかなかイイ山なんですが、残念ながら登路がありません。
 黒岳直下のガレ場ではナキウサギの鳴き声がそこら中からしていたが、姿を見ることはできなかった。

黒岳頂上から 12:05

 北海、間宮岳の奥には旭岳も少し見えてます。
 さすがに人が多い。下から次々と登ってきます。
 七合目までの整備はされているが、急な下り坂を慎重に下る。芦別での激しいダメージで膝が痛い…

黒岳直下の黄葉 12:08

 この辺りはもう見頃で、思わず声を上げてしまった。
 最後は観光客を縫うようにして七合目のリフト駅に到着。足はほぼ限界だった… 情けない。
 ペアリフトに一人揺られ、五合目に下降。

黒岳 13:08

 五合目の展望台から。大雪山上からの姿とは一変し、鋭さを増している。

バスで旭川へ 15:35

 ロープウェイで層雲峡温泉へ。旭川までのバスは2時間後だったので、ビール&ラーメン、黒岳の湯でほっこり。黒岳の湯は10年前に入ったときは汚くて悲惨な想い出が残っているが、見違えるくらい綺麗に改装されていた。

参考タイム

9/16姿見 6:307:50 八合目 7:558:25 旭岳 8:509:30 間宮岳 9:4010:30 北鎮岳 10:4511:40 黒岳石室 11:4512:05 黒岳 12:0512:40 七合目

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