熊野古道伊勢路その2(田丸〜栃原)

−熊野古道伊勢路第2弾は、伊勢路初の峠越え、女鬼峠へ−

   

山行概要

日 程
2016年1月11日(祝)
山 域
熊野古道伊勢路
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
JR田丸駅=1:10=栄昌寺=0:40=女鬼峠=0:40=柳原観音=0:50=JR栃原駅【3:20】

記録文(写真はクリックで拡大)

 昨日の熊野古道伊勢路、伊勢神宮〜田丸間に続く二日目。
 この日もゴール地点のJR栃原駅に、先に車を止めることにし、6時12分発に始発に間に合うよう、5時過ぎに起床して、車を走らせる。
 吉野家で朝食を取りつつ、車を走らせ、無事、始発に間に合う。JR紀勢線の栃原駅前は広大な無料駐車スペースがあり、止め放題である。
 栃原駅発の始発電車に乗り込み、多気駅で参宮線に乗り換え、6時40分定刻どおりに田丸駅へ

朝焼けの耕作地を行く 6:51

 駅を後に、古い街並みを抜け、県道13号に沿って歩き出す。周囲は広大な耕作地が広がるのみ。朝焼けのだだっ広い台地をひたすら歩く。寒くてたまらないので、早く体を温めようと、ペースも限界まで上げての歩行だ。

観音庵跡 7:35

 ようやく原の大辻と呼ばれる分岐が現れ、ここで県道と離れる。ここには、観音庵跡があり、たくさんの観音像が並んでいる。
 古い街並みを抜けると、永昌寺。

永昌寺 7:50

 多気町の野中にある永昌寺は、1605年に建立された古刹。
 ここに昔ある旅人が大名行列を迎えて土下座している最中に居眠りしてしまい、無礼であると斬殺された。人々はそれを哀れみ地蔵を墓地に祀って霊をなぐさめたという「眠り地蔵」がある。

女鬼峠の展望 8:36

 永昌寺で左に折れ、西外城田神社の脇を抜けると、広い車道に再び出合い、桧皮池と栃ヶ池の間をゆるやかに登っていくと、ようやく女鬼峠への登り口に到着し、ダートをしばらく山の中に進むと、伊勢自動車道の高架に突き当たり、これをくぐると、峠道の入口となり、以降、本格的な山道が峠まで続く、と言っても、距離は僅かだが…
 峠の直前で、展望台に向かう寄り道があり、私もそちらへ。宮川の流れを挟んで、熊野に続く山並みが遥か彼方まで連なっていた…

女鬼峠の「切通し」 8:39

 展望台から峠に下る。女鬼峠には、「切通し」そのままの地形が残っていて趣深い。
 女鬼峠は、千枚岩(砂岩や礫岩といった堆積岩がマグマ等の熱で変成したもので、この辺りに多い)を掘削して通した峠道で、峠の頂上は、大規模な切り通しになっている。
 峠の前後には、切り通しの崩落を防ぐため、古い石積みが見られ、その全長は50mを越え、施工当時の掘削技術を考慮すると、かなりの難工事だったとのこと。

相鹿瀬の集落へ 8:49

 ゆるやかに峠道を下っていくと、茶畑の広がる、相鹿瀬の集落に降り立つ。
 宮川を左手に見下ろしながら、高台の集落を抜けていくと、柳原観音に到着。

柳原観音 9:20

 柳原観音は、真言宗の寺院で、本尊は、十一面観世音菩薩。地元では「やないばら観音」と言う呼び名で親しまれており、安産や縁結びのご利益があるらしい。
 柳原観音から、しばらく県道を進んだ後、田口大橋を過ぎたところで、旧街道に入り、以降、茶畑と古い屋敷が混在する、旧道をのんびり歩き、R42に合流した。
 後は少し北上して、JR栃原駅に帰着。熊野古道伊勢路の完歩に向けて、幸先良いスタートとなった。
 次の行程(熊野古道伊勢路その3(栃原〜阿曽))へ

参考タイム

1/11JR田丸駅 6:407:50 永昌寺 7:508:30 女鬼峠 8:409:20 柳原観音 9:2510:15 JR栃原駅

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