箕作山・太郎坊山

−ド快晴、琵琶湖周辺の山々の大展望を満喫−

   
   

山行概要

日 程
2003年2月28日(金)
山 域
瓦屋寺山系
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
近江鉄道市辺駅=0:10=舟岡山=0:40=十三仏=0:30=箕作山=0:15=瓦屋寺=0:15=太郎坊山=0:10=太郎坊宮=0:15=近江鉄道太郎坊駅【2:15】

記録文

 快晴である。すごい快晴である。しかも遠望も期待できそうだ。と言う訳で、前夜飲み過ぎたにもかかわらず、いそいそと山に向かう。
 朝起きるまで、何にも準備をしていなかったので、思いついた山はなぜか湖東の太郎坊山だけだった。朝飯も食わずに京都市営地下鉄東西線、JRを乗り継ぎ近江八幡へ。何も考えなくてもスムーズにここまで来ることができるのも、日頃の検討の賜物。(単にヒマなだけか)
 近江八幡はこの1年で3回も来ているので、すっかり駅周辺はお馴染みである。近江鉄道への接続が悪く、30分程時間が空いてしまったので、駅前のファーストフード店で時間調整。おかげでのんびり朝食を取ることができた。 近江鉄道に乗るのは実は初めて。地元のジジババで一杯の車内に腰を下ろすと、気持ちは一気にゆるやかになる。今回の登山口である市辺駅は近江八幡から3駅目で乗車時間はわずか10分程。

近江鉄道市辺駅

 電車を降りてみると、青すぎる空の下、十三仏であろうか、岩頭が白く光っている。まずは、万葉の森へ。阿賀神社の奥が遊歩道の起点になっていて、すぐに展望台の立つ舟岡山に登りつく。朝の斜光がきつく、まだ遠望は厳しいが、この辺りの地形は凡そ頭に入る。整備の行き届いた遊歩道はすぐに終点となり、いったん耕作地に降り立ち、畦道を進む。

万葉の森を振り返る

 車道に出ると、目指す十三仏方面へは大規模な造成が行われており、重機が数台派手に作業中。進めるかどうかよく分からないので、いったん山へは遠回りになるが、内野の集落を経由して進むことにする。集落を抜けると山に向かって一気に伸びる車道が現れ、これを進んで、麓に建つ高齢者向けの施設前を右折すると、十三仏への標識が立っていた。

 道標に従い、林の中へ。すぐ登り口の駐車場がある。ここには、トイレ、あずまやが整備されていて、地元の方に大切にされているのが良く分かる。平日なのに車が数台すでに停まっている。
 ゆるやかに林の中を登り始める。何人かペットボトルを持った人を追い抜いてゆく。すぐに霊水の湧くところに出た。みなこれが目当てで来ているのだろう。

石段を登る

 霊水を過ぎると、石段の急登が始まる。下から見上げて大体の予想はついていたが、かなりの急傾斜。あっという間に息が上がる。道の両側に点々と立つ地蔵さんに慰められながら、何とか登り続けると、巨石が積み重なるところに出た。

十三仏に到着

十三仏からの展望@(比良連峰)

十三仏からの展望A(阿星山・飯道山)

 ここが十三仏で、小さなお堂も建っている。ここの裏手の岩頭からの展望は最高。琵琶湖&比良や湖南の山々が一望の下である。
 ここから稜線歩きが始まる。すぐに岩戸山。展望は木々に覆われアウト。北側わずかに、1年前に登った観音寺山が木々の間から見えるのみ。
 岩戸山からは細かいアップダウンの続く尾根道。道幅は結構狭く、この時期だから気にならないが、夏季は藪で少々うっとおしいだろう。

展望皆無の箕作山

 小脇山、箕作山と展望の無いピークを通り抜けると、ルートは一気に下り始め、瓦屋寺への分岐がある。左手に折れ、寺に寄り道。墓地を抜けると境内。。

瓦屋寺本堂

 茅葺屋根の本堂は境内の一番奥に静かに佇んでいた。

瓦屋寺から鈴鹿御池岳を望む

 金の菩薩像前の広場から望む東方を中心とした展望は雄大で、確認できただけでも、横山岳、伊吹山霊仙岳、御池岳、雨乞岳綿向山等、湖北から鈴鹿の山々を存分に眺めることが出来る。さっきからそうだが、何か空の色が冬のものではない。春は近い。

 先ほどの分岐に戻る。その前に立っていた太郎坊への分岐を見落としていて、八日市の方向に5分ほど進んでしまったが、右手に見える太郎坊山がどんどん離れていく一方なので、念のため引き返してみると、さっきの瓦屋寺の分岐からさらに少し戻った所に太郎坊への道標があった。何でこんなはっきりとした分岐を見落としたのかよく分からないが、とにかく太郎坊山の岩頭するどい顕著な山容のおかげで助かった。

太郎坊山から十三坊を振り返る

 さらに太郎坊山への分岐があり、ここから山頂をピストン。周囲の木々から一つ抜けた感のある岩頭から爽快感あふれる展望を堪能する。気温はかなり上がり、すでに顔は日焼けで赤くなっている。

太郎坊宮の夫婦岩

 太郎坊山の分岐へ戻り、すこしの下りで太郎坊宮の境内である。悪心のある者が通ると、はさみつけるという言い伝えがある夫婦岩の間をビビりながら抜け、本殿へ。平日なのに多くの参拝客が訪れていて、ただでも狭い本殿前の広場はごった返していた。

太郎坊宮の表参道を下る

 後は、表参道の石段を延々と下る。この石段はいったい何段あるのか? 膝が笑うのが先か、降りるのが先か。勝負は膝の勝ち。おかげで参道の登り口から近江鉄道太郎坊駅までの平坦な道のりを膝をかばいながら歩く羽目になってしまった。

太郎坊山を振り返る

 振り返る太郎坊山は絶品。何度も何度も繰り返し、仰ぎ見る。
 行きの時とは違って、ほとんど待つこと無しに電車が到着。車窓から今日歩いた山並みを眺めながら、のんびりと電車に揺られたのであった。

参考タイム

2/28近江鉄道市辺駅 09:2009:25 阿賀神社 09:3009:35 舟岡山 09:3510:00 十三仏登り口 10:0510:20 十三仏 10:2510:30 岩戸山 10:3010:40 小脇山 10:4010:55 箕作山 10:5511:10 瓦屋寺 11:1511:30 太郎坊山 11:4011:50 太郎坊宮 11:5512:10 近江鉄道太郎坊駅

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