蓼科山・北横岳

−職場のメンバーを誘い,双子池準ベースキャンプでお気楽山行を敢行!−

   

山行概要

日 程
2014年10月18日(土)〜19日(日)
山 域
八ヶ岳連峰
メンバー
MKさん、AM君、OKさん、KN君、私
コースタイム
10/18
大河原峠=1:35=蓼科山荘=0:50=蓼科山=0:35=蓼科山荘=1:05=天祥寺原=0:50=大河原峠=0:25=双子山=0:35=双子池ヒュッテ=0:05=双子池B.C.【6:00】
10/19
双子池B.C.=0:35=亀甲池=1:15=北横岳=1:10=大岳=0:50=天狗の露地=0:35=双子池雄池=0:05=双子池B.C.=0:10=双子池雄池=0:20=大河原峠【5:00】

記録文(写真はクリックで拡大)

 10/18 快晴

 前夜は京都を21時過ぎに出発。いつものように酔っぱらった私は、運転不能。AM君の新車、フォレスターで颯爽と信州へ。3時くらいに大河原峠に無事到着するが、さすがに5人乗車の車内仮眠は辛かった…
 外が明るくなってきたので動き出すが、ド快晴故の強烈な放射冷却のおかげで寒すぎる。目の前に雄大に広がる浅間山に感激しながら、何とか身支度を整え、まずは蓼科山の攻略に向かう。

霜が張った大河原峠を出発 7:15

 私は何と21年振りの再訪であるが、当然、全く記憶が無く、また前回は5月連休で雪上歩きだったため、新鮮な感覚で歩き出す。

蓼科山をロックオン! 8:48

 ルートはいたって平易で、今回、初心者を連れてきているので、打ってつけのコースである。富士山型の山らしく、ルートは頂上に近づくほどに急峻になってくる。

蓼科山荘 8:51

 蓼科山荘を過ぎると、岩混じりの急登となるが、特に問題なく通過。
 一気に頂上台地の一角である蓼科山頂ヒュッテに到着。

蓼科山頂の一角に到着 9:43

 ここから巨石の積み重なる広大な蓼科山頂を逍遥すれば、三角点の埋まるピークに到着。

北アルプスが全開! 9:47

 我々は、さらに北アルプス方面の展望が開けるピーク西北端まで進み、ここで少し早いが、ランチとする。

南アルプスも! 9:48

 百名山は半分くらい見えていたのではないだろうか… 物凄い展望である。南八ツはもとより、南北中央アルプス、北信・頸城の山々、上越から日光の山々まで丸見えである。そして噴煙を上げる御岳山に黙とう…

乾杯! 9:59

 この大展望をつまみに、ビールを一気飲み。サイコー! 初山行でこんな大観を拝むことのできた初心者軍団に少し嫉妬する私であった。

南八ヶ岳 10:46

 展望をこれでもかと堪能し、ピークに1時間以上居座り、ようやく下山開始。

岩ガラガラの下り 11:16

 帰路は一捻りして、蓼科山荘から天祥寺原経由で下る。

天祥寺原 12:57

 草原に降りるまでが、樹林帯の陰気な景色が続くが、天祥寺原に降りてしまえば、牧歌的な広々とした光景が大河原峠までゆるやかに続く。

北横岳 13:41

 秋光を浴びながら、のんびりとダベりながら、大河原峠に戻った。

フル装備でリスタート! 14:23

 ここまでは、サブザックでの身軽な行動だったが、ここから双子池までの小1時間は、テント泊装備を背負っての行軍である。

双子山山頂 14:50

 とは言え、途中の双子山は草原の一角と言うようなゆるやかな山であり、余裕で越える。
 双子山からはいかにも北八ツらしい、静かな針葉樹林の森を下る。

双子池雄池で水汲み 15:45

 山底深く沈み、行動中は全く姿を見せなかった双子池が忽然と現れる。双子池ヒュッテでテント泊の受付をし、水場の説明を受ける。事前の情報とおり、水は雄池で汲むよう指示される。保健所からも水質はお墨付きとのことだが、近づいてみると、色んなものが浮いている。小枝はまだ許せるとしても、小虫もちらほらと… 浄水器を持ってきたら良かったと後悔しながら、水を6リットルほど汲み、テント場のある雌池へ。

テント設営終了 16:37

 雌池の池畔を10分弱ほど反時計回りに進むと、テン場に到着。池畔から一段上がったサイト場は全て埋まっており、砂浜のスペースしか空いてなかった。この場所は、ペグも良く刺さるし、設営しやすいのだが、陽当たり不良で、霜がびっしりと残っており、乾いたスペースがないのが残念。それでも何とか3基の2人テント(MKさんは、降ろしたてのテントであり、袋から出すのも初めての、ぶっつけ本番であった)を無事設営し、宴会準備へ。

湖畔で宴会開始! 17:04

 当初は、野外で飲み食いしていたが、あまりの寒さに途中で、私のフライクリーク2へ無理やり移動。ぎゅうぎゅう詰めの中、宴会を強行し、大満足のうちに終了した。
 4人がそれぞれのテントに去り、一人残された私に一気に寒気が襲ってきた。持ってきていた全ての服を着、シュラフに潜り込む。20時前には酔いのせいもあって、寝てしまったが、0時過ぎに寒さで目が覚めてからが地獄だった。寒くて全く寝ることができず、2時くらいに救援要請の末、カイロの支給を受けて、何とか寝ることができた…

 10/19 快晴

 やっと起床予定の5時になった。地表は霜で真っ白。また、当然のように池面からは蒸気霧が漂っており、いかにも寒々しい。

寒過ぎて、中々出発できず… 6:25

 寒さで動きの鈍いメンバーを急かしながら、何とか、出発準備完了。残念ながら、OKさんは体調不良とのことで、テントキーパーに。

亀甲池 7:16

 亀甲池へ向かう。針葉樹と苔むした岩が目立つ、典型的な北八ツの様相である。ゆるやかに峠状の地形を越え、下って行くと亀甲池に到着。それなりの水量を維持している池畔でしばし休憩。我々の呼吸の音しかしない、静かな池畔であった。
 ここから北横岳まで急登となる。ルート整備はばっちりされているので、危険はない。樹林帯の中、ひたすらジグザグを繰り返していけば、急に視界が開け、北横岳山頂の一角に飛び出した。

北横岳山頂の大展望@ 8:35

 私は6年振りの再登。その時も展望に恵まれており、この北横岳との相性は良いらしい。
 中央アルプスから御嶽山の大展望。御嶽山は激しく噴煙を上げていた…(合掌)

北横岳山頂の大展望A 8:36

 雄大な南八ツが広がる。
 単純な展望の範囲で言えば、昨日の蓼科山の方が、見える山は多いのかもしれないが、この日の方が、空気のクリア感が上であり、結果的に、蓼科山をしのぐ展望をゲットする。

北横岳山頂の大展望B 8:40

 蓼科山と北アルプスの大観。
 2日連続の大展望に大満足の私達。とくに昨日登った蓼科山の立派さよ。
 さて、ここからは、私も初見のルートである、大岳への縦走に向かう。

縦走路から七ツ池を見下ろす 9:20

 すぐに急降下となり、いったん落ち着くと、眼下には七ツ池が…

大岳への縦走路 9:40

 道標には「難路」と書かれており、身構えたが、大岩の間を縫ったり、越えて行ったりという、フィールドアスレチックコースであり、楽しみながら通過していく。

北横岳を振り返る 9:40

 振り返ると、北横岳が意外に立派な姿を見せている。

大岳が近づく 9:45

 まるで、屋久島の永田岳を思い出す、巨石と草原の山稜が広がる。
 大岳山頂へは、分岐からのピストンとなる。

大岳山頂からの北横岳、蓼科山 10:15

 大岳からの展望も良好。
 分岐に戻り、双子池へ下降する。とにかく岩場が多く、難易度は全く大したことはないものの、なかなかすんなりとは進めないコースである。そういう意味では「難路」は「難路」なんだろう。

天狗の露地から大岳を振り返る 11:20

 1回目の急降下をしのぐと、大岩の乱立する平坦な大地に出、さらに急降下へ。2度目の平坦な大地は天狗の露地という標識が立っており、ここから再度の急降下で双子池の雄池に飛び出した。ここで私とKN君がビールを購入と言う暴挙に出る。AM君ごめんなさい…
 ビールを片手に雌池に戻り、無事、OK嬢と合流し、テントを撤収する。

テント場を出発 13:06

 酒と食糧、水が減り、一気に軽くなったザックを背負い、帰路へ。

双子山を通過 14:10

 双子山へ軽々と登り返し、大河原峠へ無事帰着。
 「縄文の湯」で一風呂浴びた後、諏訪市でラーメンを喰らい、京都には22時頃帰着し た。2日間ともド快晴に恵まれた素晴らしき北八ツの山旅だった。

参考タイム

10/18大河原峠 7:158:50 蓼科山荘 9:009:50 蓼科山 11:0511:40 蓼科山荘 11:5012:55 天祥寺原 13:0013:50 大河原峠 14:2514:50 双子山 14:5515:30 双子池雄池 15:5015:55 双子池C.S.
10/19双子池C.S. 6:407:15 亀甲池 7:208:35 北横岳 9:0510:15 大岳 10:3011:20 天狗の露地 11:2011:55 双子池雄池 12:0512:10 双子池C.S. 13:0013:15 双子池雄池 13:1514:00 双子山 14:1014:30 大河原峠

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