別山からの剣(定番ですね)
【日 程】1993年9月18日(土)〜19(日)
【山 域】北アルプス
【メンバー】男3人
【コース】18日 室堂=0:45=一ノ越山荘【0:45】
19日 一ノ越山荘(浄土山往復65分)=0:35=雄山=0:15=大汝山=0:35=真砂岳=0:35=別山=0:15=剣御前=1:35=室堂【4:55】
【記録文】
18日 雨
前夜は仕事を終えてから、車で京都を発進。立山駅には午前1時に着き、ケーブルの始発の6時まで仮眠をとる。
アルペンルートの始発で室堂に向かうが、高原バスに乗り継いだ頃から壊滅的豪雨が降り始める。室堂で10時まで待機するも、状況は変わらない。本来は大日連峰縦走の予定であったが、初心者のパートナーに無理はさせられないので、急遽立山三山縦走に切り替え、今日の行程は一ノ越までとする。
天気は依然として大荒れであるが、一ノ越までの幹線ルートなら問題はない。パートナーも『こんな雨風を体験するのは初めて』と無邪気に喜んでいる。結局12時過ぎに一ノ越に到着し、その日はビールまみれになったのであった。
19日 晴れ
天候はすっかり回復した。文字通り朝飯前に浄土山、龍王岳をピストンする。途中では、御来迎も望めるなど意気揚々と小屋に引き返した。
大汝山からの後立山
黒部湖を見下ろす
朝食後、目の前に聳える雄山を目指す。心臓が飛び出そうな急登を、やたら元気な連れに引っ張られるようにして登る。雄山では期待通りの展望が広がる。暑くもなく、寒くもなく、吹き抜ける初秋の風が心地好い。そう言えばこの前訪れたのも9月だったなぁと、ふと思い出す。そして、大汝、富士ノ折立と3000m級の縦走を楽しむ。大きな雪田がまだ残っていた真砂岳からいったん下って、別山への急登をこなすと、内心期待していた剱の全容が眼前に展開する。極上の光景に連れたちは声も出なかったようだ。なんだかんだで1時間近くも我々は黙ったまま剱を見つめていたと思う。
立ち去りがたい気持ちを押さえ、雷鳥坂の急坂を下る。色づき始めた紅葉が美しい。地獄谷に寄り道し、そこからの登り返しに苦労しながらも、室堂には13時前に到着した。
地獄谷からの立山
ホテル立山のレストランで乾杯。天気も良かったし、連れも喜んでくれたしで大満足の山行であった。