−林道崩壊により国見岳から急遽転戦−
山行概要
2006年5月14日(日) | |
阿蘇外輪山・阿蘇連山 | |
晴れ | |
単独 | |
俵山峠=1:00=俵山=0:35=俵山峠 草千里浜=0:35=烏帽子岳=0:30=草千里浜【2:40】 |
記録文
峠からいきなりの急登となる。火山特有の滑りやすい黒土の急斜面が、行く手を阻む。先が思いやられたが、5分程頑張れば、ゆるやかな草原の尾根上に登りつく。
道が防火帯の役割を果たしているのか、幅広の迷いようがないルートである。残念ながら霞んでしまって遠望はきかないが、穏やかな五月晴の下、あちらこちらでツツジが咲き、鶯の歌い声に囲まれながらの逍遥は、気持ち良いことこの上なし。今山旅で初めて、「5月の山に来た」ということを実感。
ルートはいったん薄暗い杉の植林帯に入り、冷やりとした空気に、オーバーペースですっかり汗ばんでしまった体を再認識。
林を抜けると、もう俵山まで遮るものは何もない。最後の急登は結構きつい。横で小学生位の子どもが余裕で登っているので、こちらも余裕のふりをして頑張るが、いっぺんに足にきてしまった。
ピークは、大勢の登山者で賑わっていた。家族連れが目立つのが牧歌的なこの山の性格をよく表している。遠望が相変わらず利かないのは残念だったが、おだやかなこの山の魅力は十分に味わえたので、満足して下山。峠への最後の下りだけ、非常にスリッピーで神経を使ったが、それ以外は問題なし。麗かな5月の草原ハイクだった。
車に戻り、阿蘇のカルデラ内に下降。少し遅めの昼食を南阿蘇の味千ラーメン(熊本のラーメンチェーン店)でとる。まだ時間は13時半。とは言え、起きたのは4時だったし、けっこう疲れてきたが、国見岳に登れなかったことを考えるとまだまだこれでは終われない。
阿蘇パノラマラインに滑り込み、気持ちのよいスカイラインを快走、一気に草千里に登りつめる。草千里の奥には次のターゲットである烏帽子岳が悠然と伸びやかにたたずんでいる。
約17年振りとなる草千里は予想通りすごい人出だった。そこら中に馬にのった観光客がうようよしている。馬と馬糞を掻い潜るようにして草千里を縦断(横断?)し、烏帽子岳の頂稜から草千里に向かって北西方向に斜めに下りてくる顕著な尾根に乗る。
以降、一歩ごとに姿を変える烏帽子岳の姿に見とれながら、しだいに傾斜を増す登りに耐える。
形の良い山らしく、さすがに最後の登りはきつかった。
ピークは一等三角点が座る所に相応しく、まことに広潤。午前に比べて、視界はややクリアになっており、高岳や盛んに噴煙を上げる中岳が一望。国見岳に登れなかった悔しさは何とか晴らせたか。
帰路は常に草千里を見下ろしながら、のんびりと下った。
参考タイム
5/14 | 俵山峠 10:35 ⇒ 11:35 俵山 11:40 ⇒ 12:15 俵山峠 草千里浜 14:05 ⇒ 14:40 烏帽子岳 14:45 ⇒ 15:15 草千里浜 |
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