戸隠表山縦走

−蟻の戸渡りを難なく攻略! ド快晴のもと、戸隠の岩稜を快走!−

   
  

山行概要

日 程
2012年10月8日(祝)
山 域
戸隠連峰
天 気
快晴
メンバー
Wヒロシ(I.ヒロシ+F.ヒロシ)
コースタイム
戸隠神社奥社入口=0:30=奥社=0:35=五十間長屋=0:45=八方睨=0:10=戸隠山=1:25=一不動避難小屋=1:00=戸隠牧場=0:20=奥社入口【4:45】

記録文(写真はクリックで拡大)

 鳥甲山からの連戦。
 4時半起床。昨日のドS整体のおかげで体がバキバキ。天気は快晴のようなので、行くしかない。うめきながら何とか動き出し、戸隠へ向けて出発。
 5時過ぎに到着。放射冷却の故、めっちゃ寒くて車から出られない。
 少し明るくなってきたので、意を決して出発。寒〜

奥社への参道を行く 5:58

 ギクシャクした動きで何とか参道を進む。夜明け直後の参道は厳かな雰囲気に包まれ、いつもふざけている我々は場違いだ。

戸隠神社奥社 6:15

 私、ここは3度目です。1回目は高妻山のアフター2回目は苗場山のアフターで。ようやく戸隠表山に登るときがやって来た。
 しかし、奥社にあった戸隠表山の危険さをアピールする看板には笑った。だって「ナイフリッジ」を「ナイフブリッジ」と誤記したうえ、更に「ナイフブリッジ」の幅を「わずか50m」と誤記し過ぎ! ゲラゲラ笑いながら、山に向かう私たち。緊張感0。

五十間長屋 7:00

 昨日の鳥甲山と同様、開幕ダッシュの急登に、先ほどの笑顔は一変、しかめっ面でいきなり汗まみれ。
 何とか急登をしのぎ、目の前の岩壁に突き当たると、そこは五十間長屋。

戸隠の西岳と北アルプス 7:11

 五十間長屋そのものの迫力も凄いが、それよりも更に頭上の戸隠表山の岩稜が凄すぎる。思わず舌なめずりするI.ヒロシ氏。
 ここのすぐ先が百間長屋。そしていよいよ鎖場の連続が始まる。
 簡単な岩場をこなすと、眺望の方も本格化してきた。北アルプスが丸見え〜

絶壁をトラヴァース 7:18

 最初の関門。けっこう鎖を登った先に、絶壁をトラヴァースさせられる。足場はボコボコとしっかりしているので、高度感をどう感じるかだけが問題。秒殺した。さらに鎖場が連続する。

胸突き岩 7:30

 案内図によれば、斜度70度、15mの鎖場。見た感じは、垂直にしか思えない。
 しかし、すっかり鎖場にも慣れてきた我々には物の数ではなく、悠長に写真を撮りまくりながら、のんびり通過。
 登りきったところには遭難碑が…

胸突き岩からの遠望 7:33

 胸突き岩の上からは、飯綱山をはじめ、四阿山などの上信越の山々の大展望が広がる。

蟻の戸渡りを前に 7:36

 そして、いよいよメインイベントの蟻の戸渡りへ。
 立ったままで行けるかなとも思ったが、さすがに一番細い箇所は岩稜に馬乗りで行かざるを得なかった。無念。しかし、両サイドは数百メートル切れ落ちていて高度感満点。あ〜楽しかった!

八方睨から見下ろす蟻の戸渡り 7:50

 蟻の戸渡りも秒殺。ガイドには続いて剣の刃渡りがあるとの記載があったが、我々は蟻の戸渡りとごっちゃに感じて、どこが剣の刃渡りなのか分からずじまいだった。あと八方睨へはちょろい岩場を突破するだけ。
 見下ろした蟻の戸渡りで他の登山者が逡巡していた。申し訳ないが、まさに高みの見物状態。

高妻山 7:53

 八方睨はその名のとおり、展望が凄すぎる。高妻山の見事な尖峰は、戸隠の主峰に相応しい。

戸隠山からの展望 8:10

 八方睨を手前に北アルプスを望む。槍がはっきりと確認できる。
 八方睨から戸隠山へは指呼の間。展望は八方睨の方が断然よいので、ここが戸隠のピークなの?って感じ。

常に右側は絶壁 8:16

 縦走を続ける。展望が良すぎるので、どうしてもよそ見しがちだが、常に右側は絶壁で、気を抜くと危ない。

唐松岳と剣岳 9:13

 しだいに樹林帯の割合が多くなってきて、展望がいまいちになってくるが、樹木の間から、が確認できた。
 何度かアップダウンを繰り返しつつ進む。九頭龍山はいつの間にか通り過ぎていた…

高妻山 9:23

 八方睨から眺めた姿から、さらに尖り具合が激しくなってきた。さすがに百名山である。
 一不動避難小屋手前の屏風岩のアップダウンが縦走路で一番キツく、結構疲れた。

一不動避難小屋 9:35

 一不動避難小屋は、利用者のし尿等の汚染がひどく、緊急時の使用に限定されていた。

帯岩を通過 10:03

 あとは下るだけ。途中の帯岩の鎖場はルート中の良いアクセント。大洞沢と何度も交差しながら下るが、ルートは当然グチャグチャで、トレランシューズで来たI.ヒロシ氏は泣きながらの下山となった。

戸隠牧場にて 10:44

 無事下山。背後の岩稜を歩いてきました。
 牧場の一角にある食堂で戸隠蕎麦を満喫してから、「さかさ川歩道」で奥社入口へ戻る。

さかさ川歩道を進む 11:31

 岩稜が続いたこの日のフィナーレは、しっとりとした森歩きとなった。
 喧騒が聞こえてくれば、振り出しの奥社入口。さすがに三連休だけあって、物凄い人出で溢れかえっていた。
 さあ、京都まで戻らねば。長野へは渋滞が予想されたので、信濃町から高速に乗るが、中央道、名神は断続的に渋滞し、7時間もかかった。山より疲れた〜

参考タイム

10/8戸隠神社奥社入口 5:456:15 戸隠神社奥社 6:206:55 五十間長屋 7:007:45 八方睨 8:008:10 戸隠山 8:109:35 一不動避難小屋 9:5010:50 戸隠牧場 11:3011:50 戸隠神社奥社入口

山行データへ

諸国名山探訪

Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved

inserted by FC2 system