−狙い通り! 白銀の槍・穂高を眼前にしながら,痛飲! サイコー!−
山行概要
2014年5月24日(土)〜25日(日) | ||
北アルプス | ||
単独 | ||
コースタイム | 上高地=0:40=明神=0:50=徳沢=1:55=長塀尾根中間点=1:40=瞑想の池=0:35=蝶ヶ岳=0:05=蝶ヶ岳ヒュッテ【5:45】 | 蝶ヶ岳ヒュッテ=0:55=瞑想の池=0:25=長塀山=1:30=徳沢=0:45=明神=0:55=上高地【4:30】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
ようやく立て込んでいた業務の目途がつきそうになった。金曜日の15時頃,どうしてもアルプスに行きたくなり,職場をベルダッシュで退散し、枚方の実家へ。
車を借り、すぐに出発しようとしたが、長期間放置のため、まさかのバッテリーダウンでJAFが緊急出動…
中京区の家に車で戻り、準備を終えて出発できたのは、なんだかんだで21時過ぎだった。高山には2時前に到着し、あかんだな駐車場のゲートが開く4時まで仮眠してから、4時半頃に、ようやくあかんだな駐車場へ。シーズン最盛期とは比べ物にならないほど、駐車場はガラガラで、バス乗り場に一番近い辺りに車を停めた。
この時期のバスの始発は5時20分。これも余裕で乗り込み、約5年振りとなる上高地には6時前に予定どおり到着した。
5/24 晴れ
定番、河童橋からの穂高。5月に上高地を訪れるのは初めてだが、雪のあるこの時期はやっぱり素晴らしい。
今まで、観光客で溢れかえる河童橋しか見たことなかったが、時期と早朝の故、ほとんど人影は無く、じっくりと景色を味わう。
これも定番の光景。上高地の景色だけで満足しそうで、なかなか足が前に進まない…
梓川左岸の散策路をまずは徳沢めざして歩き出す。新緑が鮮やかなうえに、足元はニリンソウが満開と、笑いの止まらないルートである。
明神手前にて。
徳沢手前では今までで一番最大のニリンソウ群落が現れ、さらにスローペースに…
気持ちの良すぎる山の朝。
もうマジに「今日は徳沢泊まりでいいかな」と真剣に検討し始めたほどだった…
何とか気を取り直し、いよいよ急登で評判の長塀尾根にとりかかる。実際、最初の区間が一番急に感じる。今までの牧歌的な印象は消し飛び、ひたすらジグザグの繰り返しである。
尾根全体の下1/3辺りから残雪が現れ始める。滑落するようなところではないので、アイゼンは持参したものの、最後まで装着する気はなかったが、付けた方が楽は楽なので、残り半分くらいのところでアイゼンを装着した。
急登の合間。少しなだらかになった辺り。
途中、踏み跡が錯綜し、ルートが判然としない箇所も結構あるが、赤テープがやたらめったら付けられているので、外してもすぐにルートに復帰できる。寝不足とトレーニングが全くできなかったこともあって、長塀山直下と思しき辺りで、バテバテとなり、ペースが全く上がらない。
長塀山は、だいたいこの辺りかなとは判断できたが、半分埋まっている標識に登りの時点では気づかず、大きく下って瞑想の池を目にして初めて推測が当たっていたことを確認した。
池から少しの登りで、ようやく森林限界となり、待望の、本当に待望の槍・穂高が姿をついに現し、誰もいないことをいいことに、一人で大きな歓声を上げる。
今回、この景色を見るためだけに来たようなもんだったので、感激もひとしおである。
この時期の涸沢にも行きたいな〜
焼岳も凄い迫力。
すっかり大雪原に腰を落ち着けてしまったが、いよいよ山頂へ。稜線は雪がなく、アイゼンをここで外す。
最近になって改めて山頂に認定されたらしい、ヒュッテ手前の2677mのピークへ。
槍・穂高ばかりに目が向いていたが、常念岳と大天井岳もなかなかのもんである。
両雄揃い踏み。こちらも素晴らしい。
結構バテました。タイム的にはかなり不満だが、とりあえず今日のミッション終了。
このシーズンなので、ガラガラ。カーテンで仕切ることのできる2人用の区画をいただいた。
着替えをすませて、いよいよヒュッテ前のテーブルで槍穂高を眼前に見ながらのひとり宴会である。プシュ! グビグビ… ヒーハー! 最高! 正直、今回このために来たようなもんである。
ひとりで3時間ほどダラダラと飲み食いしながら、至福の時を過ごす。おかげで顔面は真っ赤に日焼けしてしまった。
梓川の河原から頂上まで一望。
よろよろと稜線を散歩。
最高! 縦走したら良かったなあ。
すっかり酩酊し、小屋に戻ると、夜の19時頃まで爆睡してしまう。いったい何しに来ているのか…
改めて晩御飯を食べる気にもなれず、寝不足もあって、またすぐに寝てしまった…
5/25 曇り後晴れ
御来光を期待して、4時に起きたが、残念ながら、東方、日の昇りそうな辺りは、どんよりと厚雲が覆っており、御来光は不発に終わってしまった。
常念岳も薄ぼんやり…
仕方がないので、のんびりと朝食をとり(山の朝でこんなにのんびりしたのは何年ぶりだろうか)、6時前には徳沢に下りだす。
ヒュッテ直下の大雪原で勢揃いの槍・穂高に別れを告げ、一気に樹林帯へ。アイゼンが良く利き、大股でズンズン下って行く。無理やり歩きやすい所を下り続けたら、かなりルートを外してしまい、復帰にかなり苦労したが、概ね順調に下り、タイムを大幅に短縮して徳沢に到着。
我慢できず、ここでビールに手を出し、前穂、明神岳と草原の景色に癒されながら、濡れたスパッツ等を乾かしながら、のんびりする。
帰路も昨日と同様、ニリンソウの大群落を愛でながら、梓川沿いに進む。
明神では、イワナの塩焼きとビールでご満悦。やっぱり手を出してしまった。
勢い余って30年振りくらいに明神池も参拝。すっかり観光客モード全開である。
後は、梓川右岸の散策路をのんびりと上高地へ向かったのであった。
参考タイム
5/24 | 上高地 6:15 ⇒ 6:55 明神 7:00 ⇒ 7:50 徳沢 8:05 ⇒ 10:00 長塀尾根中間点 10:00 ⇒ 11:40 瞑想の池 11:40 ⇒ 12:15 蝶ヶ岳 12:20 ⇒ 12:25 蝶ヶ岳ヒュッテ |
5/25 | 蝶ヶ岳ヒュッテ 5:40 ⇒ 6:45 瞑想の池 6:45 ⇒ 7:10 長塀山 7:10 ⇒ 8:40 徳沢 9:10 ⇒ 9:55 明神 10:50 ⇒ 11:45 上高地 |
山行データへ
諸国名山探訪
Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved