−昨年も失敗した念願の峰を、渡渉のある高下コースからついに攻略!−
山行概要
2015年9月22日(祝) | |
真昼山地 | |
曇り後晴れ | |
MM、私 | |
高下林道登山口=0:20=赤沢分岐=0:25=高下分岐=0:30=和賀川渡渉点=1:20=こけ平=0:25=和賀岳=0:45=こけ平=0:55=和賀川渡渉点=0:35=高下分岐=0:20=赤沢分岐=0:15=高下林道登山口【5:50】 |
記録文
岩手山〜八幡平縦走からの連戦。
4時に起床してみると、仮眠先の「開運の湯」駐車場の出入口は全てチェーンで囲まれており、和賀岳を諦めかけたが、鍵でロックされていない箇所を見つけ、ホッとしていたら、今度は早番の従業員が乗っているらしき車がやってきて、ライトを嫌がらせ照射され、準備もそこそこに「開運の湯」を脱出…
県道1号(盛岡横手線)線で、高下集落へ向かい、高下から林道を8キロほど分け入る。半分はダートで時折、軽では厳しい箇所もあったが、そこはレンタカー様様と言うことで、何とか登山口へ。
車が2台。そのうちの1台から単独のオバアが山に向かおうとしている。この山にこの時間から単独で突っ込んでいく様子に、ただならぬオーラを感じる。
約10分後、我々も遅れじと出発する。
杉林の中、いきなりの急登で幕を開ける。今日は荷も軽いので、がむしゃらに登っていく。
周囲がブナ林に変わってくると稜線に到達。ここが赤沢分岐だが、赤沢へと南へ向かう踏み跡はブッシュに隠れ判然としなかった。
ここからは、ゆるやかな尾根を辿る。周囲のブナ林の素晴らしさは、まさに和賀岳ならではである。
森に囲まれる喜びに浸りながら、のんびりと北上する。
ここで高下岳へ続く稜線と分かれ、しばし山腹を巻いた後、和賀川目指して200m弱を一気に下っていく。途中、水場を2箇所通過する。
ここがこのコースの嫌らしさで、今までせっかく獲得した高度がいったんパーになるのである。
急降下の末、和賀川に着陸。好天続きで水量は想定の範囲内。少し上流に向かうと、飛び石伝いに渡ることのできるポイントがあり、靴を脱ぐことなく、渡渉に成功!
対岸には、露営適地があり、しばしここで休憩し、本日のメインである標高差600mの登り返しに備える。
見事なブナ林の中に急登が続く。しかし、岩手山〜八幡平縦走で覚醒した我々には相手にならず、バテることなく、順調に高度を獲得していく。
ここでふとある事に気づく。ここまで、結構快調に来ているのに、登山口で見かけたオバアを抜くことができないのだ。さらに只者でない予感…
急登が収まり、周囲が灌木帯に入ってくると、稜線上のこけ平は近い。
稜線は、残念ながらガスに包まれている…
草原の稜線を進む。時折ガスが抜ける瞬間があり、和賀岳がすぐ目の前に迫る一瞬が!
頂上にはあのオバアがいた! 何という快ペース! 聞くと、静岡から単独車で来た73歳! この山で200名山197登目らしい。残りは四国の三山とのこと。恐るべきオバアである。
30分ほど粘ってみたが、すっきりとは晴れず… 残念!
目の前のこけ平目指し、秋色の稜線をのんびり下る。
この稜線はホントに気持ちが良く、撮影タイムでなかなか前に進まない。
秋田側からのルートとなる、小杉山から薬師岳の稜線を望む。秋田側からの方が一般向きのようだが、現在は、林道崩壊のためアプローチできない。
こけ平の手前で、最後の勇姿を拝む。いや〜 良い山でした!
再び急降下へ。慎重に下る。
さすが200名山だけあって、下りは20人程度とすれ違う。さすがに難峰を目指すだけあって、みなベテラン登山者のようだ。
登りの時と同様、素晴らしいブナ林に見とれながら、和賀川へ下る。
帰りも行きと同様のポイントで無事渡渉。中州でのんびりと歯を磨いたり、顔を洗ったりして、大休止。
辛い登り返しだが、ブナの木に癒されながら何とか突破。
余裕を持って攻略成功!
近くの鶯宿温泉に立ち寄り、さっぱりしてから盛岡へ。今山旅初めてビジネスホテルにチェックインし、予約していた本通り近くの「沖奈」さんへ突撃!
この他、じゅんさいやマグロネギま等と日本酒で私はベロベロに…
MMにホテルまで届けてもらい、撃沈… 明日は大丈夫か?
参考タイム
9/22 | 高下林道登山口 5:55 ⇒ 6:15 赤沢分岐 6:15 ⇒ 6:40 高下分岐 6:45 ⇒ 7:15 和賀川渡渉点 7:20> ⇒ 8:40 こけ平 8:40 ⇒ 9:05 和賀岳 9:30 ⇒ 10:15 こけ平 10:15 ⇒ 11:10 和賀川渡渉点 11:35 ⇒ 12:10 高下分岐 12:10 ⇒ 12:30 赤沢分岐 12:30 ⇒ 12:45 高下林道登山口 |
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