和名倉山(白石山)〜雲取山縦走

和名倉山(白石山)〜雲取山縦走


【日 程】1996年5月3日(金)〜6日(月)
【人 数】男2人
【コース】3日 三ノ瀬=1:40=将監小屋C.S.【1:40】
     4日 C.S.=0:20=山ノ神土=1:10=東仙波=0:50=八百平=0:40=和名倉山=2:10=山ノ神土=0:45=西御殿岩=0:50=C.S. 【6:45】
     5日 C.S.=2:20=飛竜権現(飛竜山往復25分)=1:50=三条ダルミ=0:30=雲取山荘C.S. 【5:05】
     6日 C.S.=0:30=雲取山=1:00=七ツ石山=1:30=鷹ノ巣山=1:30=六ツ石山=1:40=奥多摩駅【6:10】

【記録文】
 5月3日 晴れ
塩山からタクシーで三ノ瀬には10時半着。私は夜行明けでボーッとしているが、そんな体でも余裕で登れるほど、将監峠への道はゆるやかだ。コースタイム通りのゆっくりとしたペースで峠には1時前に到着。昼食&昼寝を楽しんでから将監小屋横のキャンプサイトに下る。連休初日ということもあってか、サイト場はほぼ満員であった。

 5月4日 曇り時々晴れ
 いよいよ和名倉山へ向かう日だ。4時起床、5時発。曇ってはいるが、今日1日はもちそう。山ノ神土で縦走路を離れ、御殿岩の山裾を巻く道を行く。すぐに明るい笹原となり、右手には飛竜、雲取が大きい。リンの峰手前でルートは尾根上を行くようになり、これまでの右手に加え、左手の、甲武信金峰といった奥秩父の主脈も望めるようになる。西仙波、東仙波と越えていくと、尾根は山火事跡を行くようになり、さらに展望が広がる。目指す和名倉山はまだまだ遠いが、この尾根はほとんど起伏がなく、そんなにてこずる事はなさそうだ。ゆるやかに上り下りを繰り返し、いったん樹林帯に入ったのもつかの間、すぐに八百平の草原に飛び出す。ここからいったんグイッと高度を上げ、秩父への下降路を分ける、いわゆる肩のような地形に登りつくともう登りはほとんどない。気持ちのよい草原を2個所通過すれば、最後は奥秩父らしい苔むした原生林の中を少し進むと、待望の山頂である。展望は全くないが、ゴミ一つなく、静かで期待通りのピークであった。
 山頂直下の草原で南ア、富士を望みながらのランチタイム。山の中にどっぷりと浸っている幸せを満喫する。
頂上直下の草原にて頂上直下の草原にて
 帰路は埼玉から来た単独の25歳の子としゃべりながら歩き、あっという間に山ノ神土へ到着。まだ昼前だったので、これから雁峠まで進むという彼(タフですな〜)と別れ、西御殿岩へ向かう。岩頭からの展望は期待通りで、和名倉の雄大な山容を眺め、ようやく登頂の喜びがじわじわと湧いてきた。
 サイト場には2時帰着。ビールが喉に沁みた。

 5月5日 雪後晴れ
 夜半過ぎから降り始めた雨はいつのまにか雪に変わっていたようだ。目覚めたときには5センチほど積もっていた。テントの中で惰眠をむさぼっていると、9時を過ぎた頃から日が射してきた。
 慌てて撤収を開始し、10時に出発。もう降っていないのだが、頭上の枝から雫がふりそそぎ、また足元もグチャグチャで難渋する。前方の飛竜山はなかなか近づかず、今年の1月に黒川鶏冠山から見た雄大な山容を思い出す。
何とか飛竜権現にたどり着き、ピストンを敬遠し昼食の準備をする連れを残し、私は一人山頂に向かう。
 ピークよりはるかに展望の良いハゲ岩で昼食を楽しみ、雲取へ向けて縦走を再開。寒気が残っているのか、周囲はガスに覆われはじめ、時折時雨れる状況の中、ほとんど平坦なルートを快走し、出発は遅かったものの、何とか5時前に雲取小屋のサイト場に到着する事ができた。
 この夜のヘッドランなしでも十分歩けそうな月夜の明るさには感激しました。

 5月6日 快晴
雲取山頂からの飛竜山雲取山頂からの飛竜山  雲取山頂にて雲取山頂にて
 3時起床、4時発。約6年ぶりの雲取山頂で日の出を迎え、石尾根を快調に駆け下りる。が、気温がグングン上がり、我々もバテはじめる。鷹ノ巣を越えたあたりから、がっくりとペースが落ち、以後奥多摩駅までフラフラの行軍となってしまった。それにしても石尾根は長いですね〜 駅着12時15分。近くの旅館の風呂に入れてもらい、ゆっくりと帰京しました。
 4日間ほぼ予定通りの山行ができ、充実した連休を過ごす事ができました。


         

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