鷲ヶ岳

−ダートの林道を突破し、白山、アルプスの好展望台へ−

   
  

山行概要

日 程
2016年5月29日(日)
山 域
飛騨高地
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
桑ヶ谷林道終点=0:35=いっぷく平=0:35=鷲ヶ岳〜いっぷく平=0:50=桑ヶ谷林道終点【2:00】

記録文(写真はクリックで拡大)

 昨日の鍬崎山からの連戦。
 さすがに毎週遊び倒していたので、家の用事を片付ける必要もあり、昼過ぎには帰るつもりで、何と3時起床! 行先は迷ったが、比較的行動時間の短い、帰路途中の鷲ヶ岳に行き当たりばったりで決定。
 北陸自動車道から、東海北陸自動車道に入り、五箇山や白川郷を通過。天気予報ではこの日の前半は好天になるはずが、またしても濃霧が… ひるがの高原は真っ白…
 またやられた!と思い、急速にモチベーションが低下、そのまま帰るという選択肢も有力になってきた。
 降り口である高鷲ICが近づくにつれ、だんだんガスが薄くなってきたような気がしてきたので、騙されたと思って、高速を降り、鷲ヶ岳スキー場へ。
 鷲ヶ岳登山口の道標に導かれ、桑ヶ谷林道に入ると、もう後戻りする選択肢はなくなった。
 桑ヶ谷林道は、ヤマレコによると、「地上高のある車でないと厳しい」というレポもあったが、大峯や四国の酷い林道で何度も煮え湯を飲まされた私にとっては、至極普通の林道であり、底を打つこともないまま、有名なバスの廃車が転がっているポイントも通過し、無事、5台ほど駐車可能な広場がある終点まで到着した。そして頭上には青空が広がってきた…

駐車スペースを出発 5:22

 勇躍、出発! しばらくは林道跡(とても車は通行できない)の幅広道をゆるやかに登っていく。しだいに登山道へと自然に変化していき、完全な登山道になると、すぐに別の林道(白尾・鷲見林道)に登り着く。
 こちらの林道は、ここだけ見ると路面状況良好で、余裕で上がってこれそうだった。

白山! 5:52

 一気に西側の展望が開け、目の前には残雪の白山連峰が全開! この山旅でやっと溜飲を下げることのできる光景をゲットし、テンション急上昇。

いっぷく平 5:55

 林道を横切り、少しの登りで、「いっぷく平」と呼ばれるポイントに到着。ここには藤原頼保の顕彰堂が建っており、鷲ヶ岳の羽を大きく広げたような山容が真正面に見える。
 藤原頼保は、永暦年間(1160−61年頃)にこの辺りで大鷲が現れて暴れていたところ、彼に、この鷲退治の勅旨が下り、34名の配下と共に美濃国に入り、長良川をさかのぼって雲ヶ獄(今の鷲ケ獄)においてようやく大鷲を退治し、鷲の子二羽を生け捕りにして帰還し、美濃国芥見鷲見郷八ケ村を賜ったという。

上部の林道から再び白山 6:05

 いっぷく平からもったいない位、階段の急坂を下ると、再び林道に出合い、数百mほどこの林道を道なりに進むと、再び標識と共に、階段が上部に連なる様子が目に入る。

山頂へは階段が続く… 6:07

 いっぷく平から先のコースは、整備過剰と言うか、階段が連続するので、萎える…
 「階段にしたからと言って、登り易いっていうものでもないぞ!」とキレ気味で登ること半時間ほどで、鷲ヶ岳山頂に到着。

鷲ヶ岳から北アルプス方面 6:31

 これまで白山をはじめとする西方の長めに加え、今まで鷲ヶ岳自身に遮られていた東方、北アルプス方面の展望が一気に広がる。
 正に360度の大展望! 北アルプスは、剱から槍穂まで一列に並ぶが、いかんせん逆光かつ遠すぎてスマホカメラでは… 残念!

帰路はいっぷく平を回避 7:05

 十分に展望を満喫してから下山。帰路はいっぷく平の昇り降りが無意味なので、林道をそのまま進む(写真の小ピークがいっぷく平)。
 登ってきた登山道が、白尾・鷲見林道と合流する辺りに、往路では見かけなかった車が2台止まっているなと思いながら、桑ヶ谷林道への下降路に入る。

 しばらくすると、登山道横の濃い笹薮から、急に大型獣らしき「ガサッガサッ」という音がした! 完全に熊だと思い、ビビッて引き返そうとしたら、藪からオッサンが飛び出してきた。
 さっきの車で来たらしい、タケノコ採りのオッサンだったが、人騒がせな…
 このハプニング以外は、順調に来た道を戻り、車の待つ登山口には7時半に帰着。往復2時間で、少々物足りなさもあったが、展望に恵まれ、まあ満足できる結果だった。真っ直ぐに帰宅しなくて良かったとつくづく思った。
 まだ8時だ。当然、渋滞するはずもなく、枚方の実家に戻ったのは10時だった…(笑)

参考タイム

5/29桑ヶ谷林道終点 5:205:55 いっぷく平 5:556:30 鷲ヶ岳 6:407:30 桑ヶ谷林道終点

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