八重山諸島の島旅2003

−石垣、西表、竹富3島を巡る−

   

八重山諸島位置図

   

旅の概要

日 程2003年3月20日(木)〜24日(月)
行き先八重山諸島
メンバー単独(ガイド有)
コース伊丹〜那覇〜石垣島〜西表島〜竹富島〜石垣島〜那覇〜伊丹

はじめに

 三連休の前日に沖縄県庁に営業出張という願っても無い状況になった。今の職場(UFJ総合研究所)様々である。
 沖縄県は私が足を踏み入れていない唯一の県である。そして、どうせ那覇まで飛ぶのなら、やはり沖縄県最高峰の於茂登(おもと)岳に登りたいと考えるのが、山キチの本能である。
 アホな私は、於茂登岳は本島にあるものだと思い込んでいた。少し調べてみると何と於茂登岳は石垣島にあるではないか! まあ、でも石垣島は本島のすぐ近くで船で数時間位かと高をくくっていたが、もう少し調べてみると、何と石垣島を含む八重山の島々は、沖縄本島からさらに400キロ以上も南方で、台湾よりも南に位置していることがようやく分かってきた。小学生以下の地理レベルが露呈した。
 さらに調べてみると、石垣島のすぐ近くに西表島があることも分かった。学生の頃から憧れていた島(その割にはどこにあるのかも良く分かっていなかったが…)なので、沖縄県最高峰よりも西表島のジャングル歩きの方が魅力的に思えてきた。
 年度末の忙しい時期だが、何とか1日は休暇を確保できそうで、自由になるのは正味4日間。色々とプランを検討する。やはり、亜熱帯のジャングルを彷徨う西表島の横断は外せない。島の最高峰(と言っても470m程の山)の古見岳にも道はあるようで、興味をそそる。
 プランの大まかな骨組みは決まってきたが、不安は一人で行けるかどうか。ネットで見る限り、横断はルートが不明瞭で体力的にも厳しいという印象を持った。古見岳に至っては、情報はほぼ皆無だった。
 と言う訳で、何とも贅沢だが、自分史上初めてガイドをお願いすることにした。西表島はエコツアーが盛んで、相当数のツアー業者が存在しているが、ネットで調べる限り、古見岳のガイドをメニューに入れているのは「バナナハウス」さんしかなかったので、こちらにお願いすることにした。
 ガイドの予約や那覇から石垣までの飛行機の手配、西表島での宿の手配等、結構ドタバタで当日を迎えようとした3/17の週明けに新たな事態が勃発した。
 出発予定日の3/20がアメリカとイラクの開戦予定日になってしまったのである。日本では一番危ないと思われる沖縄に飛ぶことについて、社内では自粛勧告も出される状況となり、一時は中止かとも思われたが、沖縄県庁の都合もあり、何とか出張は予定通り決行される運びとなった。(でも正直怖かった)

旅行記

 3/20 曇り後雨
 自宅からMKのシャトル便で伊丹へ。先週は満席だった那覇行の便も多数空席が出ている模様。ますます不安になる。 超厳重なチェックにテロへの不安が一気に現実味を帯びる。
 が、恐怖はどこやら、昨日の晩遅くまで飲んでいたこともあり、機内ではすっかり爆睡… 何事も無く那覇へ。曇り空のせいか、あまり気候の差は感じない。

立派過ぎる沖縄県庁

 となりの那覇市役所のボロさ(失礼)に比べ、県庁は何と立派なことか。

そして建物にはしっかりシーサーが

 この日は真面目にお仕事である。沖縄県庁で熱の入った営業を行う。出来は80点かな。
 県庁を後にし、国際通沿いのビジネスホテルにチェックイン。夕食は地元のコンサルの方に教えていただいた居酒屋にて。
 ラフテー、てびち、島らっきょ、ソーメンチャンプルー、シャコ貝、グルクンの唐揚、豆腐よう、そしてオリオンビールと泡盛で昇天!
 気が付くとホテルの大浴場にひっくり返っていた…

 3/21 曇り後晴れ
 7時20分発の石垣行の飛行機に乗るため、6時過ぎにホテルを出発。二日酔いで頭が痛い。
 こんな地方便にテロはないだろうと今回は余裕の搭乗である。機体は着陸直前に大きく旋回、この間に石垣島全体が見下ろせ、島の地形がなんとなく頭に入る。
 天気は曇り。時折薄日も差している。羽織っていた上着を脱ぎ、Tシャツ1枚に。空港にはオリックスレンタカーの人が迎えに来てくれていた。ナビ付にしたが、はっきりいって石垣島では必要なかったようだ。
 勇躍出発。もう少し大きな島かと思っていたが、2時間もあればぐるっと1周出来るらしい。故に於茂登岳登山口へは半時間程で到着する。島の中央を走る県道に登山口を指す立派な道標が出ており、左折しダートの道を5分位で登山口の駐車スペースに到着。10台止められるかどうかで、既に5台程止まっていた。(この時はみな登山者だと思っていた)

 於茂登岳・野底マーペ山行記へ

 とりあえず予定していた山は無事終えることができた。最終の便で西表島に渡るつもりなので、16時にはレンタカーを返す必要があるが、あと2時間はある。と言うことで島北端の平久保崎へ向かう。

平久保崎@

平久保崎A

 このドライブは私の乏しい経験の中で最高と言えるものだった。青空と海と潮風と… 思い出すだけでも爽快な気分になる。

玉取崎からはんな岳を望む

 玉取崎、川平湾と巡り、ほぼ予定時刻にレンタカーを返却。行きの時と同様、帰りも西表島への船が出る離島桟橋まで送ってくれた。

 西表島での宿は島西部の上原地区にあるカンピラ荘を予約していた。石垣島から西表島への航路は、西部(上原港、船浦港行)と東部(大原港行)で計3コースある。西部と東部の間は車で1時間弱はかかるので、当然のように島の西部に向かう便のキップを買おうとしたら、何と西部行は全て欠航していた。悪天ではないのに、いささか意外である。(西部に向かう航路は風をモロに受けるので、すぐに欠航するらしい。反対に東部の航路は島の山々の陰になって風はましになるらしい)

離島桟橋にて

 この辺りの離島間の船便を運行しているのは、安栄観光と八重山観光フェリーの2社だが、何も考えずに入った安栄観光で聞いてみると、大原港から上原まで無料バスで代替輸送してくれると言うので、こっちの船に乗ることにした。
 16時20分に離島桟橋を出航。事前に聞いてはいたが、それでも驚くほどの高速で船は進む。まるで海面を飛んでいるようだ。僕は機関室の真後ろの席に座ったので、あまりの高速運転にエンジンが爆発するんじゃないかと少々不安になるほどだった。

西表島大原港

 前方の西表島がどんどん近づいてくる。島は黒々としていて、スケールは違うが屋久島を初めて見た時のことを思い出す。わずか40分余りで大原港に到着。港はきれいに整備されていて、離島桟橋よりはるかに洗練されていた。(どちらかというと西部が島の人々の生活の場で、東部が観光客の窓口になっているようです)

 すぐの待ち合わせで来たバスに乗り込み、海沿いの道を西部に向かう。石垣島は小さく感じたが、西表島は逆にかなりの大島という印象を受けた。1時間ほどかかってようやく上原に到着。

3泊もお世話になったカンピラ荘

カンピラ荘の向かいのスーパー川満

 カンピラ荘は上原集落のど真ん中。目の前には21時までやってるスーパー川満もあり、とても便利なところにある。この日の夕食後に明日から2日間ガイドをお願いするバナナハウスの河合さんが宿に来てくれ、簡単に打ち合わせ。いかにも好青年といった感じの方で、まずは一安心。明朝8時に宿の前で待ち合わせとなった。

 3/22 曇り時々晴れ

 西表島横断記へ

 充実した島の横断を終えた。明日も8時出発の約束をして、カンピラ荘まで送ってもらった。
 結構疲れていたのか、シャワーを浴びてすぐ寝た。

 3/23 晴れ

 古見岳山行記へ  

環境省の西表野生生物保護センター

 古見岳の登山後、時間が早かったので、周辺を観光させてもらった。イリオモテヤマネコの資料が多数ある保護センター、後良川河口のマングローブ林に付き合っていただいた。

後良川河口から古見岳(中央奥)を振り返る

後良川河口のマングローブ林

古代米の水田とその奥には「ちゅらさん」の小浜島

 結局、カンピラ荘には17時前に戻ってきた。西表の自然を満喫した素晴らしき2日間だった。

ガイドのお二人と

 カンピラ荘の前で。左から茂木さん、私、河合さん。本当にお世話になりました。

デイゴの花。カンピラ荘近くで

 シャワーを浴びてから、夕食の時間まで周囲をブラブラと散歩する。あーあー帰りたくねーなー。

カンピラ荘裏の砂浜

 この日も飯を食ったら、すぐ眠たくなったので、早々に寝てしまった。

 3/24 晴れ後雨
 いよいよ休暇も最終日になってしまった。いつものことながら、休暇が過ぎ去るのはホンマに早い。
 今日のリミットは石垣島午後3時。西表島で観光らしいことは何もしていなかったので、由布島でも行こうかなとも思ったが、午後から天気が悪くなるらしく、船が出なくなるのも嫌なので、朝一の便で石垣島に戻ることにした。 (島の横断最高峰古見岳の登頂とゲップが出そうな位、西表島の自然を堪能してしまったので、安易に観光して島の印象を悪くするのが嫌だったということもある)

船浦港

 この日は船浦からもちゃんと船が出ているらしい。カンピラ荘のおやじさんに港まで送ってもらう。バナナハウスの森本さんも石垣島からやってくる客の迎えのために港にきておられ、最後にあいさつができて良かった。

高速船の爆走

 さらば、西表島。わずか3日間の滞在だったが、強烈なパワーをもらいました。
 他の乗船客が由布島や小浜島に目を奪われているのに比べ、私はずっと古見岳を眺めていた。

また離島桟橋に戻ってきた

 さあ、石垣島に戻ったのが、午前10時。3時までどう過ごそうか。とりあえずどっかの離島に渡ろうかと思ったが、石垣から10分の近さで、なおかつ町並みが素晴らしい竹富島がとても魅力的に思えたので、ちょうど桟橋に停泊していた竹富島行きの船に飛び乗った。

竹富島の観光案内板にはシーサーが

 出航したと思ったらもう着いているような近さ。予報に反して、ジリジリとした日差しが照りつける。
 港には看板を持ったレンタバイクやレンタカーの客引きが多数。僕もその一つに誘われ、島の中心部まで車で送ってもらい、自転車を借りた。
 ゆっくり回っても2時間で一通りは回れそうだ。とりあえず時計回りに島を巡る。

地上の楽園、コンドイビーチ

 星砂海岸、コンドイビーチでは、大の字になって砂浜に寝そべる。コバルトブルーの海の向こうに西表島が浮かぶ。あーホンマに南の島はええなー。帰りとうない!

水牛車がのんびりと進む

日本最南端のお寺、喜宝院

なごみの塔

 ソーキそばを食べてから、なごみの塔に登る。
 塔の上へは、細くて急な階段を登る必要がある。少々怖い。

なごみの塔から竹富島の町並みを見下ろす

 ここからは重要伝統的建造物群保存地区に指定されている竹富の町並みが一望できる。

竹富郵便局

 なかなかいい感じです。

石垣島の権現堂(沖縄最古の木造建築物)

 昼過ぎに石垣島に戻る。適当に港近くの市街をウロウロとしてから、公設市場で土産をたっぷり買い込んだ。
 帰りも那覇経由で伊丹へ。飛行機が石垣島を飛び立つ頃には、暗雲が垂れ込めていて、島の全貌を拝むことはできなかった。さらば八重山!、また家族と来ます。

 気流が悪く、さんざん揺れまくって、着いた伊丹は土砂降り。気温も当然だが肌寒く、一気にトーンダウン。まあ、旅の終わりはいつもこんなもんです。
 また行けるかなー 八重山に。

諸国名山探訪

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