−2日連続で本街道歩きを決行! 前回に引き続き、山間コースが続く
山行概要
2021年2月20日(土) | |
伊勢参宮本街道 | |
快晴 | |
単独 | |
山粕西=0:15=鞍取峠登り口=0:15=鞍取峠=0:15=桃俣=0:30=春日神社(土屋原)=0:30=桜峠=0:30=四柱神社=0:30=牛峠=0:10=神末=0:10=佐田峠=0:25=岩坂峠=0:20=杉平=0:50=JR伊勢奥津駅【4:40】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
先週に引き続き、本街道歩きを挙行。しかも土日ともポカポカ陽気らしい。と言うことで、松阪駅前のビジネスホテルを確保し、前日の金曜日は早々に寝た。
枚方を4時半過ぎに出発する。今日のゴール地点に予定している、JR伊勢奥津駅から近鉄名張駅に向かうバスが7時11分発の1日1本しかなく、これに乗り遅れると、計画が崩壊するからである(しかも後にバスの運転手さんに聞いたら、この路線は3月末で廃止されるとのこと。ラッキーだった)。
何とか伊勢奥津駅には6時半過ぎに到着。駅前は無料駐車場が整備されていた。予定通りバスに乗り込み、名張駅に8時20分着。前回のゴール地点である山粕西行きのバスは、10時5分までないので、仕方なく、駅近くの吉野家で朝食を取り、その後、喫茶店で時間をつぶす。
山粕西行きのバスに乗り込み、香落渓の絶景に見とれながら、山中に分け入り、1週間振りの山粕西バス停には11時の到着。アプローチだけで疲れました…
前回のスタート時間も10時過ぎと遅かったが、今回はさらに1時間遅い。しかも、前回の距離17kmに比べ、本日は21kmの予定。普段なら全く問題ない距離だが、ルートミスを1回でもしようものなら、日没との競争になるかもしれず、焦り気味で出発する。
木曜日に降った雪がちらほらと残る山粕集落を抜け、国道に合流。
国道沿いのトイレ(冬季は凍結のため閉鎖中)の奥から、鞍取峠への登り口があり、ここから山道に入る。
植林の中に山道が延びる。けっこう雪が残っているな〜
大した登りはなく、あっけなく15分ほどの登りで鞍取峠に到着。さらに雪が濃い。峠からの下りは、頭上の木々から降り注ぐ雪解け水に悩まされました。
鞍取峠から桃俣という集落へ一気に下る。ここで手前の県道をR369と間違えて右折してしまい、桃俣集落を内をループするという凡ミスでタイムロス…
何とか国道に合流し、すぐに青蓮寺川の右岸を進む旧道に入り、土屋原の集落を抜けていく。
長閑すぎます。天気も良くサイコーの散策日和ですわ。
土屋原集落の中心辺りに、春日神社が建つ。
春日神社の本殿は素木の神明造で、天児屋命(あめのこやねのみこと:岩戸隠れの際、岩戸の前で祝詞を唱え、天照大御神が岩戸を少し開いたときに布刀玉命とともに鏡を差し出した。天孫降臨の際邇邇芸命に随伴し、中臣連の祖となったとある)が祀られている。
境内には、樹齢400年以上と言われるイチョウの大木があり、普通の葉に混ざって筒状になった珍しい葉が付くことから「ラッパイチョウ」として親しまれてる。黄葉の時期には葉が鮮やかな黄金色に染まり、落葉が境内を覆う光景は、まるで黄金色の絨毯を敷いたような美しさで、落ち葉の中からラッパイチョウを見つけると、幸せが訪れるといわれていまる。
毎年10月の最終日曜日には秋まつりが開催され、地域を練り歩く子ども神輿が奉納される。
土屋原の集落を抜けると、R369に再合流し、しばらくダラダラと緩やかに登って行くと、左手の山中へ導く本街道の道標がある。ここが桜峠の登り口で、5分ほど、緩やかな山道を辿ると、あっけなく峠に到着。
反対側にドーム型の珍しい校舎を持つ、御杖村唯一の小学校である、御杖小学校が見下ろせた。
御杖小学校に沿って下って行くと、再びR369に合流し、道なりに500mほど進むと、また左手に旧街道が分岐する。この分岐を進むと、御杖村の菅野集落という中心部を進むようになり、あちこちに常夜灯や石碑等が点在している。
街道筋の北西方向に安納寺の案内があったので、少し寄り道。
安納寺は、弘仁年間(810−824年)に女人高野最初の候補地として、弘法大師が建立したと伝えられ、現在の女人高野・室生寺の別院であったされる。
画像の山門は、上部が鐘楼を兼ねる形式で、奈良県の指定文化財である。その傍らには春になるとエドヒガンザクラが鮮やかに彩るらしく、一度見てみたい。
安納寺のすぐ北東には四柱神社が建つ。
その名の通り、天照大御神をはじめとする四柱が祀られている。かつて伊勢街道を通る旅人は必ずここにお参りしたとのこと。
社域には倭姫命(やまとひめのみこと:第11代垂仁天皇の第四皇女で、母は皇后の日葉酢媛命。垂仁天皇25年3月丙申に天照大御神を伊勢の地に祀ったとされ、斎宮の伝説上の起源とされる人物))が伊勢に向かう途中で使ったといわれる御井と呼ばれる井戸がある。毎年10月下旬には、獅子舞が奉納される秋祭りが行われる。
四柱神社を後に、菅野川に沿って北に進み、民家が途切れた辺りで、川を渡り、山中に延びる林道を登って行く。地形的に日が当たらず、まだ雪が薄っすらと残っており、寒い。
登り切ると、R369にまたしても合流し、少し下ったところに道が3本に分かれる分岐があり、ここで国道を離れ、真ん中の真っ直ぐに下って行く細道をさらに進む。
下り切ると、神末と呼ばれる御杖村内の集落に到着する。神末は、高校生の頃に三峰山から降りてきたところだ。適当なバスの便がなく、この先、街道筋を敷津まで歩いているようだが、全く記憶がない。
小さな売店のあるT字路を右に折れ、佐田峠越えのルートに入る。峠越えと言っても、大した登りはない。
早くも10分ほどで、佐田峠に到着。峠西側の山肌に小さな「首切地蔵」が祀られており、廃仏毀釈で棄てられ、3つに折れたが、首から上の病に霊験あらたかということで、再度祀られたようだ。
この仏さまに祈り、全快したなら赤い布地のよだれかけを奉納する慣わしがある。
峠からは、北東方面が大きく開け、大洞山が大きい。
佐田峠下の分岐を右に取り、見通しが利く畑の中を進む。大洞山が真正面だ。
耕作地から、民家が点在する集落の中を進むようになるが、再び、家が疎らになり、山中と言う雰囲気になってくると、丸山公園に到着。公衆トイレあり。
丸山公園の一角が岩坂峠であり、公園の駐車場横から、山道の一気の下りが始まっている。
下り始めてすぐに、女性の陰部の形をした神様「姫石明神」が祀られている。
その昔、倭姫命が祈られた「姫石」の陰石で、ご婦人の下の病気や子宝もうけ、その他、縁結び等にご利益があるという。
姫石明神の先も岩が多く歩きにくい下りが続く。車道が目の前に見えてきた。ついに三重県に入ったようだ。ここで車道に合流すると思いきや、並行して下る細道を下る。ここは分かりにくいので注意。また山の中に入るが、一瞬で、峠のような地形を越えると、住居が現れ、コンクリ舗装道に出た。右後方から、学能堂山からのルートが合流してくる。この先でR422に合流し、杉平のバス停に到着。
杉平から先、伊勢奥津駅まで4kmほどで、山道はない。日も大きく傾いてくる頃だったが、もう安心だ。
伊勢地川に沿って、国道と旧道を何度か乗り換えながら、淡々と進む。
旧道を進む。車はほとんど入ってこない。静かな集落だ。
奥津駅の手前で、再び国道と別れ、旧街道を進む。郵便局を過ぎると、雰囲気ある奥津宿の町並みが続き、そして奥津駅についに到着。やっと戻ってきました。
現駅舎は、平成17年(2005年)の完成とのこと。また駅舎横には、平成26年(2014年)に観光案内交流施設が建設されており、土産物や軽食も提供していた。
超ローカルの名松線に乗りたかったので、今回も松阪に泊まることにしていたので、車で一路松阪へ。
「一升びん 宮町店」さんで回転焼肉の席をゲット! 17:34
17時過ぎにチェックインを終え、前回、アイドリングタイムと重なり、回転焼肉席で食事できなかった、「一升びん 宮町店」さんに電話したら、まだ空いてるとのことだったので、慌てて突撃し、無事に席をゲット。
一皿に松阪肉の様々な部位が3、4枚しか乗っていないが、いずれも4〜500円なので、コスパ最強である。ハイボールが急ピッチに進み、一気に泥酔。
ホテルに戻り、サウナと水風呂でシャキッとしてから、さらに部屋飲みし、そのまま寝た… しかし、全く進歩のない人間だ…
明日の伊勢参宮本街道その9(伊勢奥津〜横野)へ。
参考タイム
2/20 | 山粕西 11:00 ⇒ 11:15 鞍取峠登り口 11:15 ⇒ 11:30 鞍取峠 11:30 ⇒ 11:45 桃俣 11:45 ⇒ 12:15 春日神社(土屋原) 12:15 ⇒ 12:45 桜峠 12:45 ⇒ 13:15 四柱神社(菅野) 13:15 ⇒ 13:45 牛峠 13:45 ⇒ 13:55 神末 13:55 ⇒ 14:05 佐田峠 14:05 ⇒ 14:30 岩坂峠(丸山公園) 14:30 ⇒ 14:50 杉平 14:50 ⇒ 15:40 JR伊勢奥津駅 |
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