大和竜門山

大和竜門山


【日 程】1990年11月23日(祝)
【人 数】男2人
【天 気】曇り後晴れ
【コース】近鉄大和上市駅=bus=山口バス停=0:20=竜門の滝=1:00=大和竜門山=0:20=三津峠=0:25=竜在峠分岐=0:50=竜在峠=0:45=談山神社(御破裂山往復25分)=0:10=多武峰バス停【4:15】

【記録文】
 寒気が流れ込んだのか、時雨模様の曇天。待ち合わせの大和西大寺のホームで「枚方からお越しの藤田様…」というアナウンスで駅長室に呼び出され、連れ1名のドタキャンを知る。
 残った2名でそのまま山行を続行、上市からバスに乗り、津風呂湖畔経由で登山口の山口へ。吉野山口神社に参拝後、林道を沢に沿って進むと、竜門滝が現れる。すぐ上には竜門寺跡があり、静かな林の中にかっての伽藍跡が示されていた。
 いつしか道は小沢を離れ、植林帯の中の急登となる。しだいに薄日も差してきたようだ。ピークは今までの流れどおり深い緑の中だった。いつもなら「展望が全くない…」とゴネるところだが、この静かなピークの佇まいが大和の深い歴史を現しているようで、とても心地よかった。
 ピークからさらに稜線伝いに北に進む。竜在峠分岐で音羽山まで続く竜門連峰の主稜と離れ、ほぼ直角に西に折れる。音羽山はこの年の正月にやはり竜門山を目指して登ったのだが、思わぬ積雪とメンバーに雪山の初心者が多かったこともあって、竜門までの縦走は叶わず、竜門手前の大峠で多武峰に撤退した経過があった。
 さらに植林帯の静かな尾根を進む。すれ違ったのは単独行者一人だけ。山中に流れるのは二人の話し声と森の中を時折流れる風の音のみ。落ち着いた低山ハイクの醍醐味を味わう。途中の冬野集落の落ち着いた佇まいにさらに感銘を受けながら、今日の目的地、談山神社へ。紅葉の盛りは過ぎたものの、十三重の塔付近でその名残を楽しむ。

談山神社にて談山神社にて

 バスまで時間があったので、裏山の御破裂山をピストン。ピーク手前で視界が開け、夕日を浴びた音羽山〜熊ガ岳の竜門連峰北半分が一望のもとに見渡せた。
 味わい深い山旅だった。


   

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