後方羊蹄山

後方羊蹄山


 大雪縦走の後、レンタカーで観光をしていたのですが、どうしてももう1山やりたくなり、衝動的に羊蹄山に登ってきました。

【日 程】平成7年8月12日(土)
【人 数】単独
【コース】倶知安登山口駐車場=0:25=2合目=0:55=6合目=0:40=9合目=0:35=羊蹄山最高点(1898ピーク)=1:40=倶知安登山口駐車場 【4:15】

【記録文】
 前夜は仁木駅前の駐車場で寝た。(駅前は何にもないので、仮眠には最適)5時に起床し、R5を寝ぼけ眼で快走、羊蹄登山口のバス停で車道を左に折れ、半月湖横の駐車場に到着。ここが倶知安コースの登山口となっている。すぐ横はキャンプ場で、15張位張ってあるが、まだ山に向かった者はいないようだ。
 天気は霧雨。ここ数日北海道はずっとぐずついた天気が続いている。いくら百名山の一つだとは言っても、こんな天気の悪い日にただ登って降りるだけといった数稼ぎ山行は、私の流儀には合わないのだが、遠隔地の山、特に北海道の山のように今度いつ来れるか分からないような山には、ついつい無理して登ってしまいます。まさに今回はそういう山行で、遭難しても全く文句は言えません。反省、反省(^^ゞ

 6:05 霧雨の中、傘をさしながら出発。トムラで濡れた山靴がまだ乾いておらず、恐ろしく気持ち悪い。ルートは樹林帯の中をしっかりとした道がゆるやかに付けられており、何の問題もない。ルートが右に折れるとそこから九十九折れの急登が始まる。黙々と頑張るのみ。
 6:30 2合目着。あっけない到着に驚く。エアリアのコースタイムはこの山域も相変わらず甘いようだ。ここから頂上までずっとジグザグの急登が続く。細かい登り下りが無いよりはマシだと自分に言い聞かせる。いつしか雨はあがったが、依然として周囲は濃密なガスに包まれており、とても蒸し暑い。
 7:30 6合目着。今日は荷が軽いこともあって調子は非常によい。また、この辺りからガスが切れ、雲海とニセコアンヌプリの頭がちょこっと見える。この景色でよけいにピッチが上がってしまい、グングン高度を上げる。周りの木々の背がどんどん低くなる。
 8:15 9合目着。ここまで来ると、もう自分の背を越す木々は無い。頂上火口壁の一部がかいま見れるが、どうも肝心なところはガスっているようで、ガックリ。ここから一息の登りで火口壁にたどり着くが、ものすごい強風でよろけながらの登行となる。体温があっという間に奪われ、思わず雨具を着こむ。
 何とか三角点ピークまでたどり着くが、正味の最高点はここの少し先にあることにこの時気付いたマヌケな私であった。
 8:55 最高点着。時折大火口の一部が望めるものの、相変わらずガスは晴れない。風の当たらない岩陰でしばし様子を見る。
ガスで真っ白の羊蹄山頂ガスで真っ白の羊蹄山頂
 9:10 回復はこれ以上望めそうにもなく、諦めて下山を開始する。残念だが仕方がない。当初は火口壁を一周するつもりだったが、この強風では無理と判断し、おとなしく来た道を戻ることにする。
 膝のことを考え、ゆっくり下ろうとするのだが、どうしても駆け下りる癖が治らない。結局登山口までほぼ1本で下りきってしまった。
10:55 登山口帰着。登って降りるだけという1番イヤな体力トレーニング的登山にやっぱりなってしまった。でも周囲の木々や高山植物は綺麗だったし… ということで満足しよう。これで百名山93登目。この山はぜひもう1度天気の良いときに再登したい山です。

 この後、有島記念館、ニセコ湯本温泉、京極の羊蹄ふきだし清水などを見て回り、札幌に戻り、翌日帰阪しました。
半月湖にて半月湖にて
 結局、北海道には9日間いましたが、晴れたのは最初の3日間だけで、後はすべて今一つの天気でした。それでも念願のトムラには登れたし、今は満足しています。


      

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