− 超急峻な登下降にジョグシュで大苦戦 少々舐めすぎました −
山行概要
2011年8月22日(月) | |
札幌近郊 | |
晴れ | |
単独 | |
神居橋奥林道ゲート=0:20=登山口=0:25=滝=1:05=定山渓天狗岳=0:50=滝=0:20=登山口=0:15=神居橋奥林道ゲート【3:15】 |
記録文
登山口が分からず、車でウロウロしていた時に見かけた天狗岳。こんなんどこ登んねんといった山容。
しばらくは白井川に沿って林道を淡々と歩く。後の激闘は全く想像できない穏やかな立ち上がり。
林道を1キロ半ほど歩いた登山口から山道へ。トドマツの繁る、いかにも北の山らしい森の中を緩やかに登っていく。あの凄絶な岩山の登山道とは思えない緩々さである。平日の早朝ということで、他の登山者は期待できない。笛を吹きながら登る。
熊ノ沢沿いのコースと言っても、当初、沢はかなり下方にあったが、しだいに沢に近付き、何度か渡渉を繰り返すようになる。
傾斜がどんどん激しくなっている。この滝は左岸をへつって突破するが、これ以外にも小滝が頻発。何度も急な草付きの斜面を高巻いていくが、今回ただの運動靴で来てしまっており、これが滑って仕方がない。足元はスリッピーの無間地獄なので、雑草を掴みながら必死に体をずり上げる。やっとのことで難所を登り切り、見下ろしてみると、足がすくむほどの赤土の超急斜面が足元に… 帰りが非常に憂鬱である。
しだいに沢は細くなり、そして途切れた。より傾斜の増した源頭部を登り続ける。
写真はU峰とV峰辺りだと思う。だいぶ登ってきて、周囲も岩岩してきた。頭上にも大きな一枚岩が覆いかぶさっており、落石が怖い。先を急ぐ。
ここを登れば稜線のウェストコルに登りつく。とにかく足が滑るので、遺憾ながらロープに頼って腕力で登ってしまう。
コルからは切り立った稜線を進むが、登り自体はそんなになく、足元も乾いた岩になるので、さほど苦労なく、頂上へ。
ピークからの展望は北と西以外は優秀。特に南面は恐ろしく切り立っており、吸い込まれそうだ。白井川沿いの車道がすぐ真下に見える。つい2時間前に登山口にいたとは思えない。
ピークから少し東に行った岩頭の方が展望は良い。さっぽろ湖が眼下に広がる。
さあ、憂鬱だが降りなければいけない。慎重第一でズボンが汚れるのもかまわず、尻を地面につけながらどんくさく降りる。とても人様に見せられたものではなかったが、本日は山中に一人ぼっちである。何とか転がり落ちることなく、登山口へ帰還。まだ10時前だ…
参考タイム
8/22 | 神居橋奥林道ゲート 6:15 ⇒ 6:35 登山口 6:35 ⇒ 7:00 滝 7:00 ⇒ 8:05 定山渓天狗岳 8:15 ⇒ 9:05 滝 9:05 ⇒ 9:25 登山口 9:25 ⇒ 9:40 神居橋奥ゲート |
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