−低山ながら、展望が素晴らしい渥美半島を代表する2山を攻略−
山行概要
2022年12月29日(木) | |
渥美半島 | |
晴れ時々曇り | |
単独 | |
あつみ大山トンネル北口駐車場=0:20=トンネル北口分岐(稜線合流点)=0:10=大山=0:10=トンネル北口分岐(稜線合流点)=0:10=臍岩=0:20=観音の腰掛け岩=0:10=狼煙山=0:10=椛峠=0:15=椛のシデコブシ自生地=0:15=あつみ大山トンネル北口駐車場【2:00】 藤七原湿地登山口=0:15=ハシゴ下=0:15=衣笠山=0:10=小衣笠山=0:15=藤七原湿地登山口【0:55】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
トンネル北口の駐車場は無駄に広い(笑)
大山登山口は駐車場北端にあり、暗い森の中に入って行く。
最初は谷筋に沿って進む。途中、イノシシ除けのフェンスがあり、「こんな低山にも出るのか」とやや構える。
やがて谷筋を離れ、本格的な登りが始まるが、そこは低山であるので、あっと言う間に稜線に到達。南に稜線をそのまま進む。岩の露出した箇所もあるが、難なく突破し、展望台のあるピークに到着。
木が茂っており、展望台からでも伊良湖岬方面が少し垣間見れる程度だった。
滞頂時間5分ほどで、すぐに下山を開始。
元来た稜線を下る。途中、登りの時には気付かなかった露岩があり、少し寄り道してみると、北側の眺望が開けた。
すぐに稜線合流点に戻ってきた。そのまま稜線を直進し、西へ。雑木林の木漏れ日が気持ち良い。
ゆるやかに稜線のアップダウンを10分程で、臍(へそ)岩に到着。
清田池、サシバ峠に向かう稜線が西に分かれるが、私は右に直角に曲がり、北へ進む。
しばらく稜線を歩くと、観音の腰掛け岩に出た。
北側の眺望が良い。岩から先のルートが分かり辛く、何度か右往左往してしまった… 良く見たら、岩の右下に下って行くルートを発見。
観音の腰掛け岩から少し下って、ゆるやかに登り返すと、狼煙山への分岐があり、すぐに山頂に着く。
大山が望めた。
さらに北に稜線を進み、送電線を過ぎると椛(なぐさ)峠に到着。ここで稜線を離れ、伊川津へ下るルートを取る。
すぐに耕作地に出て、下山完了。すぐ近くに椛のシデコブシ自生地があったので、寄ってみる。
シデコブシは、モクレン科に属し、幣(しで)の形に似た花弁の美しさのため、古くから園芸的に愛賞され、各地に栽植されている日本特産の花木で、湿地を好み3月下旬から4月上旬頃にかけて、白ないしはピンク色の花をつける。
シデコブシの自然分布の範囲は狭く、愛知・岐阜両県の、主として木曽川以南の地方に、まれに自生するにすぎない。
椛の群落には約200株のシデコブシが自生し、あまり広大ではないが、他の自生地に比べれば広く、まとまりもよく、保存状態や自然環境も良好であって、代表的な自生地とされている。
自生地から15分ほど車道を歩いて、トンネル北口駐車場に戻る。
せっかくなので、渥美半島先端の伊良湖岬に行くか。あつみ大山トンネルで半島の南側に出て、海岸沿いをドライブ。
岬に一番近い駐車場周辺には飲食店が軒を連ねており、昼前ということもあり、そのうちの「灯台茶屋」さんに吸い込まれる私…
岩ガキ定食に伊良湖名物の特大あさりを追加! ビール飲みたい…
焼きガキが遅れて来ました〜 デカい!
昼食後、岬の先端へ向かう。
道を間違え、伊勢湾海上交通センターに入るという失態もあったが、何とか灯台前へ。
昭和4年(1929年)の建設で、青い海と白い灯台とのコントラストが美しい。
プロポーズの名所らしい、恋路ヶ浜を年末に一人歩くオッサン(笑) キモ過ぎる(笑)
風が強くなってきて、砂を一身に浴びて悲惨に… 這う這うの体で車に戻った。
本日は、もう一山、半島中央部に位置する、衣笠山に登るつもりだったので、車を向ける。
途中、伊良湖神社があったので、立ち寄る。
伊良湖神社は、昔、伊良久大明神といわれ、その草創は貞観17年(875年)にまでさかのぼる。この地が伊勢神宮領の伊良湖御厨であったことから、神宮を深い関わりを持っていた。
「御衣祭(おんぞまつり)」で有名で、蚕糸を織って、伊勢神宮の御衣料に献じたのが始まりといわれ、かつては伊勢神宮の「神御衣祭」と同じ旧暦4月14日に斎行されていたが、現在では4月第3日曜に変更されている。植木市や出店が並び、大勢の人で賑わう。
また、大晦日から元旦にかけて行われる火祭り「ごせんだらまつり」も有名で、飛び散る火の粉を浴びて身を清め、新しい年の平安を祈る。
衣笠山登山口のある藤七原(とうしちばら)湿地へ。車は数台駐車可能。
すぐに木道が敷設された湿地帯を登って行く。
藤七原湿地は、衣笠山の東北斜面にかけて広範囲にひろがる湿地帯で、チャートの礫(れき)が堆積し、シデコブシ群落中心の低木林がみられる。
シデコブシの群生地としては、東海地方最大級の規模を誇り、田原市の天然記念物にも指定されている。
いったん車道に合流し、そのまま登って行くと、曲がりくねった先に鉄製のハシゴが立てかけられており、これを登って登山道に入る。
一気の急登で登って行く。
途中、見晴らしが開け、北東方面が一望。土地勘がほとんどないので、何が見えているのか良く分からない。
一気に山頂へ。展望台が建っており、眺望は良好。東方向を望んだもの。冬の寒空だ… 雲が低い…
小衣笠山方面へ下る。車道に合流すると、「小衣笠の道」という幅広のダート道に入る。
小衣笠山山頂を通過。林の中で木に標識がぶら下がっているだけ。この先で方向を変え、一気に急坂を下る。
最後はやや不明瞭な箇所もあったが、西藤七原地区に着陸。溜め池を迂回し、藤七原湿地登山口に戻った。
参考タイム
12/29 | あつみ大山トンネル北口駐車場 8:25 ⇒ 8:45 トンネル北口分岐(稜線合流点) 8:45 ⇒ 8:55 大山 9:00 ⇒ 9:10 トンネル北口分岐(稜線合流点) 9:10 ⇒ 9:20 臍岩 9:20 ⇒ 9:40 観音の腰掛け岩 9:40 ⇒ 9:50 狼煙山 9:50 ⇒ 10:00 椛峠 10:00 ⇒ 10:15 椛のシデコブシ自生地 10:15 ⇒ 10:30 あつみ大山トンネル北口駐車場 藤七原湿地登山口 13:00 ⇒ 13:15 ハシゴ下 13:15 ⇒ 13:30 衣笠山 13:35 ⇒ 13:45 小衣笠山 13:45 ⇒ 14:00 藤七原湿地登山口 |
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