−白山5度目にして、飛騨側から初登頂!−
山行概要
2022年7月30日(土) | |
白山連峰 | |
晴れ | |
単独 | |
平瀬道登山口=1:45=大倉山避難小屋=0:40=カンクラ雪渓(標識)=0:25=展望歩道分岐=0:10=室堂=0:35=御前峰=0:30=室堂=1:20=大倉山避難小屋=1:30=平瀬道登山口【6:55】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
7/29 晴れ
梅雨は7月初めに速攻明けたが、その後、梅雨の戻りのような天候が続き、なかなかすっきりしなかったが、久しぶりに晴れそうな週末を迎えた。居ても立っても居られず、金曜日に後半休を取得。前回の木曽御岳パターンで、高山に前乗りし、今度は白山をやることにした。今まで白山には4回登っているが、飛騨側の大白川から登るのは初めてだ。
予定通り京都を昼に発進し、ノンストップで高山へ。いつものように高山城跡の城山公園の無料駐車場に車を止め、街中に繰り出す。予想通りだが、めっちゃ暑い…
高山では最早行きつけのお店になりつつある名居酒屋の「樽平」さんの予約が運良く取れていたので、真っすぐにこちらへ。
付き出しがカレーポテサラと、タコ酢の2品出てきました。
すじ煮が来ました。あっさり味なのは、ここならではです。
焼き茄子です。味噌味なのが高山流です。
「今日は最高の鮎が入ってる」とのことだったので、塩焼きを。内臓が旨すぎる。
ただでさえ酒が進むが、さらに、うに豆腐も発注〜
これは日本酒しかないでしょう! 飛騨の地酒ということで、160年以上の歴史を誇る原田酒造さんの「山車(さんしゃ) 辛口本醸造」を発注! スッキリ感が強い…
開始1時間を経たずして、すっかりベロベロに(笑)…
もう1軒行きたかったが、明日は早いので自重し、「つづみそば」さんに2、3人しか並んでいなかったので、ここに突入!
ほぼ並ばずに、ワンタン麺小盛を発注! すっきり優しい和風スープで、完璧にシマまりました(笑)…
そして、これまたいつものように、「ゆうとぴあ 稲荷湯」さんに沈没し、1日目終了〜 車内で爆睡した…
7/30 晴れ
狂気の1時半起床(笑) 良く考えたら、登山口の大白川まで、高山からは1時間半以上を要する。ほとんど前乗りの意味を成していない(笑)… まぁ、高山で呑みたいだけだったんです(笑)…
高山市内のコンビニで食料・水を調達してから、大白川を目指す。
東海北陸道の飛騨清見ICからいったん北の白川郷ICに向かい、高速を降りてからは南に反転し、R156で平瀬温泉へ。
平瀬温泉からは、県道451号「白山公園線」で、大白川まで約13kmを分け入る。この県道、現在は工事中により、金曜の夕方から日曜までしか走行できない。おっかなびっくりで進入したが、幸いなことに、すぐに先行車2台に追いつき、超楽勝のドライブで大白川ダムサイトへ。
上下2段で70台ほど止められる駐車場は、既に9割方埋まっていた… 早起きして良かった…
おにぎりを無理やり頬張り、身支度を整え、いざ出発。まだ4時前だ(笑)…
暗闇の中、先行者の灯りを頼りに登山口へ。
登山口には休憩舎が建っており、登山届の提出ポストがあり、記入して出発。
それなりの傾斜の登り坂が続くが、ルート整備は完璧で登りやすい。
ペースを抑えながら着実に高度を上げていく。道標も完備で、ほぼ1kmごとに現れる。
別山辺りの稜線が朝日に染まる。今回、初めて東側の飛騨側から登りましたが、加賀側と違い、早々に朝日を拝めるのが良いですね。
穂高の背後から日が昇る! 左手前の立派な山容は、奥三方岳。そして、右後方は乗鞍岳。
素晴らしい展望だ。
登り続けること1時間半ほど、登山口から3km、標高1913mを示す道標のすぐ先で上方が開け、御前峰(左)と剣ヶ峰が姿を現した。室堂まではあと3.5kmほどだ。
大倉山の直下を巻くと、大倉山避難小屋が現れる。室堂まで3km地点だ。
確か、登山口の休憩舎には、「扉が壊れているので使用不可」との貼り紙があったが、問題なく開閉できたし、宿泊してる方もいた(ただし、水場はない)。
しだいに周囲の木々が低くなってきた。
振り返ると、槍穂から、乗鞍、御嶽と、大パノラマが展開していた… 凄い!
傾斜が強まり一気に登ると、雪渓の横断がある。だいぶ細くなっているが、滑ったらただじゃ済まない… 慎重に渡る。
「カンクラ雪渓」の道標がある箇所で、いったん緩やかになるが、再び急登となる。
左側が崖となった箇所を慎重に登って行く。
別山と肩を並べる高さまで登って来た。
崖の縁を登り、崖スレスレの箇所を通過。はるか下方までゾロ谷が落ち込んでいる。怖い…
室堂まで最後の登りを頑張る。高度は2300mを優に超えたが、陽も高くなり、だいぶ暑くなってきた…
一気に高原地帯に登り着く。展望歩道を分けると、高山植物を愛でながらの極楽散歩が満喫できる。
7月末なのに広大な雪田が… 周囲はハクサンコザクラやアオノツガザクラなどが咲き乱れている。
登山口からジャスト3時間で室堂到達。現状を考えれば上出来か…
登山者で溢れかえる小屋内をかい潜り、缶ビールを調達し、御前峰アタックに向かう。
勝手知ったルートで、難なく白山最高峰へ。
何とかピークの一角を確保し、缶ビールを注入(笑) サイコー! 350ml1本だし、本日は長丁場なので、運転大丈夫でしょう(笑)
大汝峰が相変わらず立派だ。
白馬、剱から、槍穂、乗鞍岳まで、北アルプスが全開だ。
2400mの別山を遥かに見下ろす高度感。さすが連峰最高峰の眺め。
満足して室堂に下る。小屋の日陰で十分に休憩し、意を決して下山を開始。この暑さの中、まだ7kmの行程が待ち受ける…
室堂一帯の高原地帯を離れるまで、高山植物の群落を存分に満喫する。
高原の端まで来た。ここから一気に下って行く。この角度からの別山も見納めだ。
下から次から次へと登って来るので、離合が大変。故障予防で意識的にペースも落としているので、大倉山避難小屋までコースタイム以上かかってしまう…
小屋のすぐ先で、別山を振り返る。標高2000mまで下ってきた。
エメラルドグリーンの湖面をたたえる白水湖が見下ろせる。しかし、あのレベルまで下らないといけない…
登りの時にも見た、登山口まで3kmのポイントからの御前峰(左)と剣ヶ峰。さすがに早朝時の佇まいとは全く雰囲気が異なる。
ここで御前峰も見納め。標高も2000mを切り、だいぶ暑くなってきた…
この平瀬道は、登山口からすぐにブナ林が広がっている。
画像は、登山口まで1kmを切った当たりのブナ林。標高1200mちょっとでこの林相。さすが白山である。
下りはほとんどタイムを縮めずに登山口帰着。しかし、スローペースとポールのせいで、ガラスの膝は無傷で済んだ。
風呂セットを片手に、駐車場下段端に建つ白山レイクサイドロッジへ。ここで350円を支払い、露天風呂の受付を済ます。
ご覧のとおり、大白川露天風呂は白水湖に近接し、最高の環境だ。しかも貸し切り(笑) 洗い場もシャワーも何もないが、激闘の汗を流して、至福のひと時を過ごした。
不安視された、狭小林道の県道451号「白山公園線」の平瀬温泉まで約13kmのドライブだったが、離合は5台ほどで、タイミングも良く、特に困難なくR156に無事合流〜 北上し、白川郷ICを目指すが、国道脇にどうしても寄っておきたいポイントがありました。
それが帰雲(かえりくも)城址で、画像の背後に崩落跡が見える帰雲山一帯の大崩落で、一瞬にして城下町が全て埋没してしまったらしい。
そもそも帰雲城は、室町幕府8代将軍足利義政から白川郷征服の命を受けた内ヶ島為氏(うちがしまためうじ)が、侵攻の拠点とするため、寛正元年(1460年)に城を築いた(現在の荘川村牧戸の地)のが前身で、その後、寛正5年(1464年)、為氏はさらに北へ進出し、現地に別の城を構え、その後約120年間、内ヶ島氏四代にわたる居城として利用された。
しかし、天正13年(1585年)11月29日の午後11時ころ、東海・北陸・近畿の広い地域を襲った巨大地震によって庄川右岸の帰雲山が大崩落を起こし、これによって、当時の城主内ヶ島氏理(うじよし)以下一族家臣と、城下300余件、推定500人余りの住民や、牛馬にいたるまでことごとくが埋没してしまったいう。
こうした経過から、帰雲城には、埋蔵金伝説や、ホラースポットなど、話題に事欠かず、歴史のロマン溢れる地であり、今回、やっと来ることができて、大満足であった。
そのまま帰宅したら良いものの、高山に帰還(笑) この日も城山公園の駐車場に車を止め、街中に出撃!
この日も「樽平」さんに吸い込まれる。実は昨日のうちから予約済みでした(笑)
アサヒマルエフと枝豆他の付き出しでスタート!
なめこおろし。やっぱり本場もんは違う。大ぶりです。
飛騨牛の串焼き! 肉汁が溢れ出します。
馬刺し! ねっちょり濃厚〜
こうなると日本酒にチェンジ! 高山で380年の歴史を誇る平瀬酒造さんの久寿玉超辛口を女将に勧められるままロックで呑む。アルコール度数20度を超えているお酒なので、ロックが合います。
飛騨の郷土料理、からし豆腐。内部に練りからしが入った豆腐に、きゅうりやみょうが等を漬けた、いわゆる山形の郷土料理の「だし」をかけた、この店オリジナルの提供方法で、これも日本酒が進む…
そして、江戸時代末期の創業で、200年以上の歴史を有する船坂酒造のどろどろ濁原酒を追加発注! 甘そうで甘くない。絶妙の濁り酒だ。
いや〜「樽平」さん、この日も最高でした!
でこなる横丁の「焼き鳥 たかちゃん」さんをハシゴ! 19:23
フラフラとでこなる横丁へ吸い込まれ、気が付けば、満員の客で溢れかえる「焼き鳥 たかちゃん」さんのカウンターに陣取っていた…
もも、せせり、ぼん尻を発注、ハイボールでご満悦…
この日も「ゆうとぴあ 稲荷湯」さんで沈没し、またもや車内で爆睡(笑)
翌朝は4時過ぎに高山を発進し、7時過ぎには枚方に帰着しました(笑)
参考タイム
7/30 | 平瀬道登山口 3:55 ⇒ 5:40 大倉山避難小屋 5:45 ⇒ 6:25 カンクラ雪渓(標識) 6:25 ⇒ 6:50 展望歩道分岐 6:50 ⇒ 7:00 室堂 7:10 ⇒ 7:45 御前峰 8:20 ⇒ 8:50 室堂 9:25 ⇒ 10:45 大倉山避難小屋 10:45 ⇒ 12:15 平瀬道登山口 |
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