郡山八幡神社から筒井城跡

−大和郡山市街をプチ散策 筒井氏の居城跡を探索−

   

山行概要

日 程
2023年1月15日(日)
山 域
大和郡山市街
天 気
曇り
メンバー
単独
コースタイム
近鉄郡山駅=0:10=郡山八幡神社=0:20=豊浦八幡神社=0:10=八雲神社=0:20=菅田比賣神社=0:05=筒井城跡=0:25=JR大和小泉駅【1:30】

記録文(写真はクリックで拡大)

 急に思いついたので、あまりプランが練れてなかったが、筒井城跡を訪れようと、早朝に家を飛び出す。
 近鉄郡山駅をまだ薄暗い7時ジャストに出発。

郡山八幡神社 7:10

 駅東側の下街道を南に下って行く。鳥居が現れ、西に入ると郡山八幡神社。約2年振りの参拝。
 郡山八幡神社は、聖武天皇の勅命により、東大寺大仏の鋳造が完成した天平勝宝元年(749年)に、東大寺大仏の守護神として宇佐八幡神社を勧請されることとなり、平城京南部の梨原宮(正確な所在地は不詳)に新殿を造って神宮としたのが始まりである。
 その後、天正13年(1585年)、秀吉の実弟の大和大納言秀長が郡山城を築城した際、現地に遷宮し、以降、郡山城累代の産土神として尊崇された。

豊浦八幡神社 7:30

 大和路線を横断し、300mほど下街道を進んだ辻を右折し、近鉄橿原線を渡って少し進んだ右手の先に鎮守の森があり、豊浦八幡神社が鎮座する。
 豊浦集落の真ん中に鎮座する八幡神社の創建は不詳。主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)で、一般的には「応神天皇」又は「八幡神」の名で知られ、武神として崇められてきた。
 現存する本殿は、三角形の千鳥破風をのせた本瓦葺の屋根をもつ三間社流造りの社殿で、一間社流造の社殿を二棟並べ、一つの屋根の下におさめた特異な形態をしている。
 また、正面には供物をそなえる板張りの見世棚を付け、柱や組物に施された絵様や極彩色など装飾的要素の強い建物で、安土桃山時代の特色をもつ秀作であり、奈良県指定文化財である。

八雲神社 7:40

 下街道に戻り、再び南へ。小原池という溜め池の中に神社が浮かぶように鎮座しているので、寄ってみる。
 参道は南から真っ直ぐに池を貫いており、池の周囲にはフェンスが設けられ、入口の部分だけが空けられ、鳥居が建っている。参道奥には神門が建ち、境内正面に横に広い割拝殿、後ろの垣内に綺麗な色彩が施された流造の本殿が建っている。
 八雲神社の御祭神は素盞鳴命で、明治以前は牛頭天皇社と呼ばれていたらしいが、創建等は不詳。

千體寺 7:46

 八雲神社からさらに南に下って行くと、千體寺(せんたいじ)があり、国重要文化財の紫檀塗螺鈿(したんぬりらでん)厨子を示す案内板が立っている。
 千體寺は、恵心僧都の姉願正尼が開基したといわれている。本尊阿弥陀三尊の中尊は、室町時代の造立、脇侍の観音・勢至立像は鎌倉時代の造立。これを納める厨子は鎌倉時代初期の珍しい紫檀塗螺鈿厨子なのである。

順慶堤 7:54

 さらに南へ進むと、量川を渡るが、ここに順慶堤と呼ばれる堤防が残っている。
 順慶堤は、筒井順慶が筒井城を守るため築いたといわれる堤防で、「請堤」という、村を洪水から守るために室町時代頃に築かれた堤防の一例である。
 佐保川上流側の堤防よりも高く、洪水時には上流側が溢れることで、洪水を防ぐようになっている。

菅田比賣神社 8:00

 順慶堤の南の集落の一角に菅田比賣神社が鎮座する。
 菅田比賣神社の創建・由緒は不詳。社伝によれば、元々は「信太社」と称し、現在地の500mほど北方、筒井小学校東側の北篠田と呼ばれる地に鎮座していたと伝わる。
 天正8年(1580年)に兵乱により焼失し、さらに水害に遭ったと言われ、時代を経て江戸時代末期頃に八幡神社の鎮座していた現地に遷座・合祀されたといわれている。
 この地は室町時代に筒井氏が拠点とした「筒井城」の一画にあたり、境内の東側から南側にかけて引かれている水路はその名残とされている。

筒井城跡 8:05

 境内を出て、神社西側の蓮根畑へ。筒井城跡の標識がポツリと立っている。
 筒井城は、「満済准后(まんさいじゅごう)日記」(足利義満、義持、義教の3代にわたり厚い信任を受けて幕政に深くかかわり、「黒衣の宰相」とよばれたこともある醍醐寺座主の満済の日記。准后とは、太皇太后、皇太后、皇后の三后に准じた貴族の称号。 宣下されると臣下でありながら皇族扱いとなる)に、大和永享の乱が始まった永享元年(1429年)に城主は筒井順覚で、「筒井館」と記載されているのが文献上の初見で、その後、戦乱の世を生き延び居館から城郭へ発展していったと考えられている。
 この地は大和国の要衝であり、筒井城は大きく8度の戦乱の舞台となったが、最終的には信長に帰順した筒井順慶の居城となったが、天正8年(1580年)の大和一国破城令により破却され、筒井氏は居城を郡山城に移した。
 筒井城の城跡やその周辺は、土質が柔らかく地下水も豊富な湿地帯であるため、古くから、大和の伝統野菜「筒井れんこん」が栽培されており、筒井城の内堀跡を利用した蓮田があり、奈良県の景観資産「筒井城跡の蓮田」に指定されている。

「一軒め酒場 エル京橋店」で朝呑み@! 9:31

 筒井城跡から真西に住宅街を進むとJR大和小泉駅。大和路線の快速で一気に京橋まで出て、いつものように朝呑み(笑)
 生中ときゅうり1本漬けでスタート! まだ9時半だ(笑)

「一軒め酒場 エル京橋店」で朝呑みA! 9:33

 名物煮込み!

「一軒め酒場 エル京橋店」で朝呑みB! 9:40

 明太マヨピザ!

「一軒め酒場 エル京橋店」で朝呑みC! 9:50

 ホルモン唐揚げ!
 もう1軒行きたかったので、ここでひとまず終了〜

「串天ぷら おでん 満ぞく屋 京橋本店」をハシゴ@! 10:11

 焼酎デキャンタにソーダ! これで4杯分とのこと。お得です。

「串天ぷら おでん 満ぞく屋 京橋本店」をハシゴA! 10:14

 名物の串天ぷら!

「串天ぷら おでん 満ぞく屋 京橋本店」をハシゴB! 10:29

 豚平焼き! 昼前からすっかり出来上がり、パチスロで大負けし、這う這うの体で帰宅しました…

参考タイム

1/15近鉄郡山駅 7:007:10 郡山八幡神社 7:107:30 豊浦八幡神社 7:307:40 八雲神社 7:408:00 菅田比賣神社 8:008:05 筒井城跡 8:058:30 JR大和小泉駅

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