−再び奈良へ。癒しの史跡ハイク−
山行概要
2005年1月15日(土) | |
平城宮跡 | |
晴れ | |
単独 | |
近鉄大和西大寺駅=0:05=西大寺=0:20=秋篠寺=0:25=神功皇后狭城盾列池上陵=0:10=成務天皇狭城盾列池後陵=0:10=佐紀神社=0:15=大極殿跡=0:20=朱雀門=0:10=平城宮温泉=0:10=平城宮資料館=0:15=近鉄大和西大寺駅【2:20】 |
記録文
年度末が近づき、仕事が立て込み、ストレスは最高潮。育児も放棄し、半日だけ「自分探しの旅」に出かけることに。(何が見つかる訳でもないが…)
とりあえず奈良行の急行に飛び乗ったのはいいが、行き先が決まらない。できたら未訪の所に行きたいが、奈良にはここ数年でけっこう足繁く通ったせいか、なかなかこれといった所が浮かばない。車内でガイドブックを熟読し、ようやく西大寺駅の手前でこの日の目的地を秋篠寺と平城宮跡に決めた。
駅から西大寺境内へは5分もかからない。京都の東寺と西寺のように、東大寺に比べ、西大寺はほとんど何も残ってないのかと思っていたが、なかなかどうして、結構大きい寺でした。完全に誤解してましたすいません。
ここ数日続いていた寒波はどこへやら。今日は絶好のぽかぽか陽気である。共通拝観券を購入し、ゆっくりと諸堂を巡る。聚宝館では、国宝の金銅宝塔の精巧・精緻なつくりに思わず前後左右からしげしげと眺めてしまう。
本堂内部では、先ほどの金銅宝塔のレプリカの照明が数百個も置かれ、妖しい雰囲気を放っている。ここでもその雰囲気に浸りきってしまい、予想外に長居してしまった。
秋篠寺へ向かう。この辺りは宅地化の波が押し寄せてきているが、ところどころ古い家並みも残っている。秋篠寺に近づく辺りは特にそうだ。道標に導かれ、畦道の中へ。何とも懐かしい光景の中、畑の彼方に秋篠寺の南門が見えてきた。
国宝の本堂は木立を切り開いた一角に建っていた。正面に立ちじっと眺める。過剰な装飾は一切ない素朴な佇まいであるが、それ故にしみじみと心に響いてくる。しばし時を忘れる。
仏像が立ち並ぶお堂内へ。ガイドブックで予備知識があったこともあるが、やはり伎芸天立像の妖艶な出で立ちに目と心が奪われる。体が冷えるのもかまわず、彼女の前に立ち尽くす私であった。
伎芸天への感動が覚めやらぬ中、秋篠寺から住宅地の中を東へ。県道を横断し、目の前の里山に向かって、さらに歩を東に進める。久しぶりに地図を確認し、この里山が実は巨大な古墳であることを初めて知る。その古墳、神功皇后陵へは石段を登る。
古墳上からは、秋篠の里が冬の斜光にまばゆく照らされていた。
反対側へ下り、近鉄線を渡る。少し登ると、成務天皇陵へたどり着く。ここから先は去年の3月に歩いたばかり。ただその時、ここら辺を歩いた時は、辺りは濃霧に包まれていたので、目に映る景色は新鮮そのもの。
垂仁天皇皇后陵を過ぎ、佐紀神社まで、地図を見ることなくすいすい進む。佐紀神社で前回のコースと離れ、今回は平城宮跡へ向かう。
佐紀池の畔の道を西に進む。2010年完成予定の巨大すぎる第一次大極殿の建築現場を横目にしながら、佐紀の交差点を右折し、巨大な空間が広がる平城宮跡へ。
なんともとりとめの無い光景に少々戸惑いながらも、まずはすぐ南の第二次大極殿跡へ。巨大な礎石が残る跡地に立つ。東方遥かに大仏殿と若草山。
ここから南東に立つ朱雀門を目指す。この広大な原っぱには、地元の方々が散歩、スポーツなど思い思いの時を過ごしている。私の地元の京都御所の森も素晴らしいが、この何もない原っぱもまた捨てがたい。
北端からは、ちっぽけに見えた朱雀門が、どんどん大きくなる。間近では首が痛いほどの威容。ようこんなん復元したなというのが率直な感想。
まだまだ歩き足りないけど、今日はこの位にしときましょか。と言うのも、平城宮跡のすぐ西に建つかんぽの宿(平城宮温泉)に目移りしてしまったから。生1杯と枝豆付の入浴セット(千円也)で真昼間からご満悦のひととき。(お湯は循環式だとちゃんと宣言されてました)
平城宮資料館に寄ってから西大寺の駅までぽくぽくと歩き、とりあえず中途半端なハイクは終了。ストレス解消も中途半端なせいか、この後ジムで2時間の泳ぎ込み、それでも物足りず、翌日も奈良に出かけてしまう私であった…
参考タイム
1/15 | 近鉄大和西大寺駅 10:45 ⇒ 10:50 西大寺 11:40 ⇒ 12:00 秋篠寺 12:15 ⇒ 12:40 神功皇后狭城盾列池上陵 12:40 ⇒ 12:50 成務天皇狭城盾列池後陵 12:50 ⇒ 13:00 佐紀神社 13:00 ⇒ 13:15 第二次大極殿跡 13:15 ⇒ 13:35 朱雀門 13:35 ⇒ 13:45 平城宮温泉 14:45 ⇒ 14:55 平城宮資料館 15:15 ⇒ 15:30 近鉄大和西大寺駅 |
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