荒島岳

−女子2名を連行した福井3連戦の2日目、34年振りに百名山を再訪!−

   
  

山行概要

日 程
2023年11月4日(土)
山 域
越美山地
天 気
晴れ時々曇り
メンバー
SN、OT、私
コースタイム
勝原スキー場跡駐車場=0:45=元リフト終点=0:40=白山ベンチ=0:45=シャクナゲ平=1:00=荒島岳=1:05=シャクナゲ平=0:35=白山ベンチ=0:25=元リフト終点=0:25=勝原スキー場跡駐車場【5:40】

記録文(写真はクリックで拡大)

 連戦2日目。5時にホテルのロビーに集合し、出発! コンビニに寄ってから、中部縦貫道をまた走る。昨日降りた勝山ICも通過し、勝原(かどはら)ICへ。ちなみにこの中部縦貫道、どんどん伸びていて、ついに3年後には岐阜県まで繋がるそうだ。
 ICから、登山口の勝原スキー場跡駐車場へは5分もかからない。荒島岳は百名山の中でも屈指の良好なアプローチを誇っている。
 6時前に着いたが、駐車場はあらかた埋まっていた。さすが連休中の百名山。

出発! 6:05

 まだ薄暗いが出発! ここは昨日と打って変わり、標高350mしかない。ピークまでの標高差約1200m… 女子2人は、昨日の大長山、赤兎山に比べて荒島岳の方が標高が低いと、ナメていたようで、後でえらい目にあうのだ(笑)

スキー場跡を登る 6:08

 最初は、旧スキー場のゲレンデ跡を歩かされる。味気ないし、一気に直上するので、アキレス腱には過酷だ…
 一気に100mほど高度を上げた後、西にトラヴァース気味にゆるやかに登っていくので、一息つける。傾斜は緩んだが、元ゲレンデなので、石がゴロゴロして歩きにくい…

元リフト終点 6:50

 V字にターンし、南東方向に登り、再度西にターンして、100mほど進むと、シャクナゲ平に続く支尾根に乗っかり、以降、この支尾根の直登が続くので、一定の傾斜の登りが延々と続くことになる…
 しばらく登ると、リフトの支柱が現れる。ここが元リフト終点で、平坦なので、しばらく休憩する。ここで標高680mほど。

ブナの森! 7:05

 元リフト終点で、ようやくゲレンデ歩きから解放され、森の中に入るとともに、ちゃんとした登山道となる。
 しかも、いきなり紅葉の森に突入だ。徐々にブナも増えてきて、黄葉も目立ってくる。

「トトロの木」を発見 7:13

 標高約820m付近で、朽ち果てた大木を発見。「トトロの木」の標識が貼ってあった。

急登が続く 7:15

 紅葉は素晴らしいが、とにかく急登… しかも延々と…
 連戦のせいもあるのか、女子2人の足取りが重い…

「白山ベンチ」で休憩 7:30

 何とか平らな休憩適地に到着。標高約935mまで上がってきた。「白山ベンチ」と呼ばれているようだが、白山は樹々の間から少し見える程度だった。
 少し休憩し、呼吸を整える。

紅葉は続く 7:45

 ひたすら頑張る。画像は1015mの標高点辺り。やっと1000mを突破!
 高度を上げてきて、さすがに紅葉がくすんできた…

急登がなお続く 8:02

 シャクナゲ平の直下が特に急登で、階段が続く箇所もあり、女子2名は悲鳴を上げる。頑張れ!

シャクナゲ平に到着 8:20

 何とか1204m標高点のあるシャクナゲ平に到達! やれやれだが、この先、本日最大の急登の「もちが壁」という急登ゾーンが控えているので、まだまだ気は抜けない…
 34年前の初登時の記録を読み返してみると、シャクナゲ平から、前・中・本峰の三連ピーク群が良く見えているが、今は木々が成長し、展望はない。
 しばらく休憩の後、いよいよ荒島岳へのアタックに向かう。

「もちが壁」に挑む@ 8:34

 いったんゆるやかに下ったのもつかの間、急登が始まる。
 ロープ、鎖、ハシゴが連続する。どうなるかと心配したが、単純な登山道より、こうしたアスレチックコースの方が、気が紛れて楽らしい(笑)…

「もちが壁」に挑むA 8:36

 急です。一気に標高を上げたので、背後にシャクナゲ平と小荒島岳が姿を見せ始めた。

「もちが壁」に挑むB 8:37

 むしろ楽しんでいるのか(笑)

「もちが壁」を突破! 9:04

 「もちが壁」を登り切ると、「前荒島」と書かれたプレートがあった。
 SNは、だいぶバテている(笑)

中荒島からの荒島岳本峰 9:08

 「もちが壁」を越えると、木々の背がだいぶ低くなってきて、周囲の展望が開けてきた。
 短いが急な登りをこなすと、中荒島。荒島岳本峰をロックオン!

中荒島からの白山 9:10

 ここまで登れば、ついに白山の全貌が… 昨日より距離があるのと、やや霞んではいるが大満足です。

最後の登り 9:16

 荒島岳本峰まで、もう少し!

荒島岳登頂! 9:26

 やりました! 良く頑張りました!
 疲れと、さすがの百名山で、すれ違いが多かったことから、シャクナゲ平からコースタイム通りかかってしまいましたが、及第点!
 めちゃくちゃ人がいます。私も初登時から34年振りの再登(笑)!
 エネルギー補給をし、のんびり休憩後、下山開始。

白山を眺めながら下山 9:54

 下から登って来る人たちを掻き分けながら下る(笑) とにかく死ぬほど登って来るので、離合が大変。
 待ち時間大量発生だが、方向的に下りは白山方向を見ながらになるので、景色をじっくりと堪能する。
 白山の左手に、昨日登った、大長山と赤兎山も確認できる。この日は昼過ぎから雨がぱらつく予報だったが、今のところ兆候は見られない。

中荒島、前荒島を見下ろす 9:55

 中荒島、前荒島と、段々になっているのが良く分かる。そして遥か下方には大野盆地が広がっている。
 そして、「もちが壁」の下り。とにかく慎重に。下から次々と登って来るので、絶対に落石は起こせない。しかも、途中「クラブツーリズム」の一団が登って来た… 50人くらいの集団だ。
 こちらは10分近く足止めされているのに、ガイドも全く悪びれる様子もない… 何なんですかコイツら… だいたい荒島岳程度に独力登れない人が、何が百名山ですか… と、こんな奴らにイライラしたら、折角の荒島岳登山が台無しなので、見ないようにした(笑)

シャクナゲ平に帰還 10:50

 「もちが壁」を無事に下降し、シャクナゲ平へ。
 何と、すれ違いに手間取り、登りより時間がかかっている(笑)
 この後も、急降下が続くので、気は抜けない。スローペースを意識して下る。

紅葉を愛でながら下降 11:32

 紅葉が素晴らし過ぎるので、下りのダルさはあまり感じない。
 女子もこれ以上登りがないので、元気になってきた(笑)

元リフト終点 11:55

 ブナの森を抜け、元リフト終点に着陸。ここで最後の休憩を取る。
 天気予報通り、だいぶ曇って来た…
 別の筋肉を使うため、ゲレンデ跡のコンクリ舗装を下る箇所は、最後の駐車場まで駆け足で下った(笑)
 ちょうどお昼時なので、大野の街に移動し、そばを食すことに。

「めん工房木瀬家」さんでランチ@! 12:58

 大野の街中の一角にある「めん工房木瀬家」さんへ。
 喉が渇いて仕方がなかったので、ノンアルを注入〜

「めん工房木瀬家」さんでランチA! 13:08

 おろしそばを発注。デフォで2盛あります。辛大根おろしの入ったつけ汁が旨かったです。

越前大野城跡へ 13:37

 近くの越前大野城跡にも寄り道。亀山西駐車場から、急な階段で登城。登山後にはなかなかキツい…
 天守は、望楼付きの2重3階の大天守に2重2階の小天守、天狗の間と呼ばれた付櫓で構成された複合連結式であったが、安永4年(1775年)に焼失して以降、再建されないまま、明治に廃城となった。
 現在の復興天守は、昭和43年(1968年)の再建。往時の絵図や建設が同時期の他城の天守を元に、鉄筋コンクリート構造によって推定再建されたもので、往時の姿とは相当異なったものとなっている。

 越前大野城は、織田信長から越前一向一揆平定の恩賞として、越前国大野郡の一部を与えられた金森長近が、天正8年(1580年)に完成させた。
 金森長近が飛騨に加増転封となると、青木一矩(秀吉の従兄弟)、次いで織田秀雄(織田信雄の子)が入ったが、秀雄は関ヶ原の戦いで西軍に与したため、改易され、結城秀康が越前一国67万石の太守として入封、大野も治めた。
 秀康の長子、忠直が度々の不行届きで改易されると、寛永元年(1624年)、忠直の弟の松平直政(秀康の三男)が5万石で大野に入り、初代大野藩主となった。
 その後、城主の転封が続き、松平直基(秀康の五男)・直良(秀康の六男)と目まぐるしく領主が交代、天和2年(1682年)に土井利房(土井利勝(2代将軍秀忠の傅役に始まり、秀忠、家光の側近として、老中を務めるなど、江戸幕府初期の最高権力者)の四男)が4万石で入封され、以降、土井家が8代、明治維新まで続いた。

越前大野城跡から荒島岳を望む 13:39

 本丸跡からは、先ほど登った荒島岳が一望! 大野の街も一望です。
 中心部でイベントをやっているのか、なにやら騒がしかった。
 越前大野城跡の登城終了〜 福井市内のビジホに戻り、夕食の時間まで、入浴等、のんびり過ごす。

福井ナイト2日目は「煙や」さん@! 17:57

 今宵は、女子が予約してくれていた「味の王様」さんへ。昨晩の「味の王様」さんとは真逆のこじゃれたお店です。
 宴会スタート! 充実の荒島岳登頂の後なので、ビールが染みわたる。

福井ナイト2日目は「煙や」さんA! 17:59

 付き出し3種。シャインマスカットの白和えなど、めっちゃおしゃれ!

福井ナイト2日目は「煙や」さんB! 17:59

 おまかせヌタ! 中身は忘れた…

福井ナイト2日目は「煙や」さんC! 18:04

 造り盛り! 2個ずつで微妙(笑)…

福井ナイト2日目は「煙や」さんD! 18:14

 この日もダダミ(タラ白子)を発注! 今日は天ぷらでいただきました。

福井ナイト2日目は「煙や」さんE! 18:17

 福井ですが、白エビの唐揚げ(笑)!

福井ナイト2日目は「煙や」さんF! 18:24

 この日もオーダーしまくり(笑)
 加賀レンコンのフライ、タルタルソース添え!

福井ナイト2日目は「煙や」さんG! 18:32

 若狭グジの松笠(鱗)焼き! パリッパリの食感がたまりません…

福井ナイト2日目は「煙や」さんH! 18:45

 やっぱり日本酒へ…
 文化元年(1804年)、永平寺町で創業の超老舗、「黒龍酒造梶vさんの、そのままズバリ「黒龍 九頭竜 純米」! 福井県産の酒造好適?「五百万?」の?の?味を残しつつ、飲みやすく仕上げた、合わせる料理を選ばない酸味がしっかりしたお酒。これは旨い!
 九頭竜川の古名「黒龍川」にちなんだ命名とのこと。

福井ナイト2日目は「煙や」さんI! 18:47

 そして、日本酒のベストパートナー、生へしこ! だめだ、また呑み過ぎてしまう…

福井ナイト2日目は「煙や」さんJ! 19:05

 ラストは、ノーマルへしこ!

福井ナイト2日目は「煙や」さんK! 19:05

 やっぱり日本酒へ…
 さらに日本酒が進み、今度は「黒龍 クリスタルドラゴン」! 福井県産の酒造好適?「五百万?」と「さかほまれ」でゆっくりと丁寧に仕込んだ、透き通るようにきらめくクリスタルのような味わいの飲食店限定の大吟醸酒で、ワインのようなフルーティ!
 私は意識混濁状態に(笑)…

福井ナイト2日目の2軒目も「秋吉 福井駅前店」さん(笑)! 20:56

 この日も「秋吉」さんへ(笑)
 焼きおにぎりを発注してますが、私は意識が(笑)… 今宵も楽しい宴でした。

参考タイム

11/4勝原スキー場跡駐車場 6:056:50 元リフト終点 6:507:30 白山ベンチ 7:358:20 シャクナゲ平 8:259:25 荒島岳 9:4510:50 シャクナゲ平 10:5511:30 白山ベンチ 11:3011:55 元リフト終点 12:0012:25 勝原スキー場跡駐車場

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