荒島岳

−新緑のブナ林から越前の名峰を登頂! アフターは越前大野や飛騨高山のまち歩きを満喫−

   
   

山行概要

日 程
1989年5月28日(日)
山 域
越美山地
天 気
晴れ
メンバー
ゴリ、私
コースタイム
JR勝原駅=0:15=勝原スキー場入口=1:20=石楠花平=0:40=荒島岳=0:40=小荒島岳=0:15=石楠花平=1:05=勝原スキー場入口=0:15=JR勝原駅【4:30】

記録文(写真はクリックで拡大)

 5/28 晴れ
 常に金欠状態だった当時学生の我々にとって、春・夏休みやGW以外の時期は、それらの時期の遠征に備えての金稼ぎ期間に当たっており、5月下旬のような中途半端な時期に遠征に行くことは、ほとんど無かったのだが、新緑の中級山岳にどうしても行きたくなり、日月2日だけの予定で、後輩のゴリとプチ遠征に出かけることにした。ターゲットは日本百名山の著者、深田久弥の故郷の山である荒島岳である。

 土曜日のサークル例会後、福井駅まで前進し、駅の軒下で仮眠するが、案の定、2人して寝坊し、越美北線の始発に乗り遅れてしまう… 始発以外は適当な便が無かったので、ここであえなく撤退かと思ったが、災害対応で、臨時バスが越前大野まで奇跡的に運行していた。これに乗ると、途中で始発列車を追い越し、早く目的地に着くので、帳尻が合うどころか、それ以上の結果になった(笑)

 無人のJR勝原(かどはら)駅にザックをデポして、国道を少し進むと、スキー場の入口が現れ、ゲレンデの左端に沿って登る。非常に登りにくく、スキーへの怒りが込み上げてくるのはいつものこと。ゲレンデを登りきると、待望の登山道となる。

ブナ林の中を登る

 しかもこのトレールは極上のブナ林に包まれていた。おりしもこの日は新緑が最高潮。ライトグリーンに包まれながらの登行に全く疲れを感じない。

石楠花平からの荒島岳

 石楠花平で今日始めて荒島岳が現れる。前・中・本峰の三連ピーク群が美しい。谷の源頭にはまだ豊富な残雪が光っている。
 ピークまでは急登が続く。左手には純白の白山が姿を見せる。登る前ははっきり言って「なんで荒島岳が百名山?」と疑問を感じていたが、やはり山は登ってみないと分からない。山容、展望、そして登り応え共に名山の名に恥じない山だと確信した。

荒島岳頂上にて

 唯一目障りなのが、ピークにある無線中継所の建物だが、それは素晴らしい展望が吹き飛ばしてくれた。とにかく白山が素晴らしい。高校の時に赤兎から本峰まで縦走したルートが手に取るようにトレースできる。こんなイイ山が関西の近くにあることにとても喜びを感じる。

小荒島からの荒島岳

 1時間以上粘り、ピークを後にする。白山を常に眺めながらの下り。あっという間に石楠花平に降り立つ。余勢をかって小荒島も往復する。荒島の姿はここからがベストだった。
 再び、ライトグリーンの照射を浴び、スキー場を駆け下り、勝原駅に戻る。大満足のうちに山行が終わった。

越前大野城跡にて

 勝原駅から、福井への列車に乗車するが、越前大野駅で途中下車し、越前大野のまちを観光する。
 平山城の越前大野城跡から振り返る、荒島岳の風格ある山容が印象的だった。
 福井に戻り、富山まで進み、この日も駅前でステビーした。








 5/29 晴れ

 富山から高山本線で高山へ向かう。夏の合宿は高山から北アルプスに入山する予定としていたので、偵察目的でもある。

高山陣屋にて

 高山の古い町並みを巡る。これほど広い範囲にわたって、町並みが保存されていることに衝撃を受ける。

高山の町並み

 高山のみたらし団子は醤油味で、これも衝撃でした。

飛騨の里

 街中から少し足を延ばして、合掌造りをはじめ、飛騨の古い貴重な民家が移築復元された飛騨の里も巡る。
 なかなか充実した高山のまち巡りだった。

下呂温泉にて

 最後は、下呂温泉でひと風呂浴び、岐阜経由で京都に戻った。

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諸国名山探訪

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