ボンデン山〜お菊山

ボンデン山〜お菊山


【日 程】1996年1月2日(火)
【山 域】和泉山脈
【メンバー】男3人、女1人
【天 気】快晴
【コース】南海樽井駅=taxi=つづら畑バス停=0:50=ボンデン山=1:15=城ガ峰下合流点=0:30=ササ峠=1:00=お菊山=1:00=金熊寺【4:35】

【記録文】
 毎年の儀式のように南海難波駅に7時に集合。樽井駅からタクシーに乗り込み、つづら畑のバス停に降り立つ。平成8年の山旅の第1歩はここから始まることとなった。
 つづら畑の素朴な山村を抜け、もうすっかり周囲の風景となじんだ古い林道を緩やかに進む。木々の間から漏れる日差しがとても暖かい。最初は遠くに見えたボンデン山山頂部のアンテナ群があっという間に近づき、振返れば関空が泉南の海にぼんやりと浮かんでいる。ボンデン山の三角点は無線中継所南側の小ピークにある。ブッシュをかき分け突進。
 展望皆無のそっけない小平地が今年初めてのピーク。「こんなヤブ山に新年早々登っているのは俺らだけやろな」と連れと自嘲気味に笑う。それでもみな案外気分が良いのだからまさに好事家の典型。
 中継所直下からようやく山道となる。あまり歩かれていないのか、周りの木々に包まれるようなトレイル。泉南の小山でこんな濃密な森林浴を楽しめるとは意外である。
 当初の予定では堀河谷に下降し、もう一度ササ峠に登り返すというものであったが、木々の芳香に夢中になりすぎたか、まっすぐに尾根を直進してしまっていた。少々遠回りになるが、どうせ同じ稜線に合流するのだからと、無視して尾根をそのまま進み、城ガ峰手前の稜線に11時に登りつく。ちょうど1年前に歩いたコースに合流、妙に懐かしい。ここからササ峠までの稜線は去年の記録文でも絶賛したように、露岩と青松の爽快コース。途中の一番展望の良い小平地で昼食にする。正面に淡路島を眺めながら飲むビールは最高!
 つい眠ってしまいそうなポカポカ陽気の中、なんとか腰を上げ、ササ峠までの急降下をこなす。峠から昨年のコースと別れ、そのまま稜線を直進、お菊山を目指す。あまり歩かれていないようで、枝道も多く、何度か道をはずしかける。殿尾山では木々の間から今朝登ったボンデン山が真南に見える。まさに今日のコースは馬蹄形に進んでいる。何度か細かいアップダウンを繰り返すと、不意に石碑のあるお菊山のピークに到着。関空が眼下に見下ろせる。のんびりと今山行最後の休憩をとる。
 帰路は尾根を真っ直ぐ金熊寺に向かう、つもりであったが、情けないことにいつのまにかコースをはずし、枝尾根を下降してしまった。気にせずそのまま下ると六尾のバス停に飛び出してしまったので、バス道を戻り、なんとか金熊寺に出て新年山行は幕を下ろしたのでありました。


      

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