−登山歴40年なのに、なぜか登頂機会の無かった鈴鹿連峰最高峰についに登頂!−
山行概要
2022年10月22日(土) | |
鈴鹿山脈 | |
曇り | |
単独 | |
鞍掛トンネル東口駐車場=0:15=コグルミ谷出合=0:50=天ヶ平(六合目)=0:15=御池岳分岐(八合目)=0:35=ボタンブチ=0:15=御池岳(丸山)=0:30=鈴北岳=0:40=鞍掛峠=0:15=鞍掛トンネル東口駐車場【3:35】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
土日はまずまずの天気予報になった。この数年、ずっと視野には入っていたが、タイミングが合わず登れてなかった鈴鹿山脈の盟主についにターゲットを絞る。鈴鹿の山々はヒルが怖いので、どうしても自分的には秋季限定になるため、なかなかタイミングが合わないのだ…
4時に起床し、慌てて準備して、枚方を4時半前に出撃。人気の山なので、駐車スペースを確保する必要があるが、最低でも7時までに着かないと厳しいらしい… と言うことで、京滋バイパスから新名神、そして東海環状自動車道の大安ICまで、一気に高速を使って時間短縮を図る。
山越えのR306に入る。急なワインディングは続くものの、鞍掛トンネルまで完全2車線の普通の国道であり、拍子抜け。
鞍掛峠直下の鞍掛トンネル東側出口の駐車スペースには6時過ぎに到着。この時間でもギリギリだった。危なかった…
駐車スペースを確保してからは、のんびりと車内で朝食を取り、6時半前に出発!
鞍掛峠は下りに使うとし、まずは国道を下る(笑)…
国道が大きくカーブするコグルミ谷出合から山道に入る。コグルミ谷出合近くにも駐車スペースがあるが、こちらもあらかた埋まっていた… なぜかここで車が脱輪していて、JAFが出動していた…
コグルミ谷に沿って登って行く。谷が伏流になっており、水流が全く見えないのは石灰岩質の鈴鹿北部ならでは…
鈴北岳への点線ルートを右手に分けると、さらに傾斜が増し、石灰岩が露出した荒々しい谷筋を登って行く。
7時台でも既に相当入山している。さすが人気の山である。
長命水という水場を過ぎた辺りから、谷筋を離れ、ジグザグの急登となる。
おもむろに五合目の看板が出現。今まで何の表示も無かったのに(笑)…
さらに頑張ると、傾斜が緩み、尾根上の平坦地に登り着く。ここが天ヶ平で、六合目の標識が立っている。
六合目からは尾根筋が判然としない、緩やかな高みを進んで行く。紅葉の色づきももう一つ…
七合目を過ぎ、さらに登って行く。尾根が大きく右にカーブし、鈴北岳へ連なって行くポイントで、直進し、尾根を離れ、真ノ谷へいったん下る。
真ノ谷に降り立ち、少し谷を遡った所に標識が立っている。ここが八合目で、ここから御池岳最高点の丸山への直登ルートが分岐する。
この辺り、リスが多いらしいが、私は八合目手前で一匹見かけたのみでした…
丸山へは谷筋を登って行く。広大なテーブルマウンテンの一角にはもう登り着いているので、大した登りはない。
周囲の木々もだいぶ色づいてきた。ルートは丸山の直下で2つに分かれ、ピークへは右になるが、先にボタンブチに行きたかったので、左のルートを取り、ボタンブチに直接向かう。
林を抜けると、風衝地帯に出る。周囲の地形が表す通り、強風が吹き荒れており、ガスが目まぐるしく流れている。
よろめきながら進んで行くと、ボタンブチの分岐が現れ、右手に折れ、草原地帯を進む。
草原の果ての崖となっている所がボタンブチで、場所柄、好展望地となっている。
ガスが一瞬吹き飛ばされ、西方に近江八幡辺りが望めた。下界は晴れているようだ…
南側に目を向けると、ガスの間から、鈴鹿山脈中部の雄の竜ヶ岳、釈迦ヶ岳の両峰が垣間見れた。
粘ってもすっきり晴れそうに無かったので、すごすごと来た道を戻る。
登ってきた分岐を直進し、ついに念願の鈴鹿山脈最高峰に立つが、周囲はガスで真っ白(笑)…
こんな天気でもひっきりなしに登ってくる。早々に下り始めるが、ボーッと下ったら、登ってきたルートを下っていた(笑)…
慌てて登り返して、北方向に下るルートに入る。
明瞭な踏み跡が北に延びている。
疎林の中を下って行くが、途中、草紅葉の美しい草原が広がっていた。
再び真ノ谷へ下った。先ほどの八合目から真ノ谷を遡ってくるルートと合流する。画像はそのルートが辿ってきた真ノ谷の下流方向を眺めたもの。
そして、左手にはさらに真ノ谷を遡り、鈴北岳へ向かうルートが延びており、私はそちらに向かう。
この辺り、石灰岩質の山体特有のカルスト台地が広がっており、石灰岩は水を良く通す性質があることから、水は地下水となって流れている。
カルスト台地には、石灰岩が溶かされてできた窪地が良く見られるが、これをドリーネと呼び、御池岳の山上一帯は、ドリーネに水が溜まった池が点在しており、「御池岳」という山名も、ここから来ているのだ。
御池岳のドリーネの中では大きい部類に入る真ノ池の真横をルートが通っていた。
伏流の真ノ谷を詰め、日本庭園と呼ばれている高みへ登って行く。
高みに登り着くと、元池への分岐があるが、今回は割愛。鈴北岳へは右に直角に折れ、ピークを正面に捉えながらの最後の登り。
鈴北岳の南斜面は、雨水によって溶食された石灰岩が柱状に立ち並ぶカレンフェルトが点在し、地表は苔でびっしりと覆われている。
こうしたことから、日本庭園と呼ばれているのだろう。
鈴北岳への登りの途中から、通ってきた真ノ谷を振り返る。その背後には先ほどいた丸山が聳えるが、まだ上部はガスで覆われている。
鈴北岳一帯も風衝地帯のようで、強風が吹き荒れているが、展望は良い。鈴ヶ岳が往復1時間ほどで往復できそうなので、行こうかと思ったが、曇天のため、取りやめた。
鞍掛峠へ下る。風衝地帯の尾根で、ザレていて超スリッピィなので注意。
一気に下ると、平坦部に降り立つ。ダラダラ下って行くと、小ピークがあり、振り返ると、鈴北岳が大きい。
前方には鈴鹿山脈最北端の霊仙山が大きい。御池岳と同じく石灰岩で形成されたテーブルマウンテンだ。
尾根道はいつしか樹林帯に入り、再び傾斜が強まる。鞍掛峠を見下ろしながら、慎重に下っていく。
鞍掛峠からトンネル東口へ下る。途中、急峻な斜面のトラヴァース箇所があり、ロープ等設置されている。この危険個所を突破すれば、後は大きくジグザグを切りながら、高度を下げ、無事にトンネル東口に着陸〜
個人的に鈴鹿に行ったらアフターは四日市というのがルーティン化しており(笑)、四日市を目指すことにするが、途中、3月にも立ち寄った「阿下喜温泉 あじさいの里」に寄り道し、ひと風呂浴びる。
四日市市内に入り、近鉄四日市駅南の24時間500円のコインパーキングに車を止める。これもルーティン(笑)
行きつけの「大衆酒場 ゑびす」さんに突入し、いわし刺しでスタート! 生中がデカい!
わたり蟹降臨! ミソもたっぷり!
カワハギの肝味噌煮! 肝が良い仕事してます。
えび塩焼き! これもミソがたっぷり!
あん肝白身あえ!
ビールから日本酒にチェンジし、地元四日市の神楽酒造さんの「神楽」、菰野町の早川酒造さんの「田光(たびか)」を味わい、すっかり良い調子に…
土瓶蒸しでフィニッシュ! 今回もお会計は5000円弱と強烈なコスパでした〜
気が付けばスロット「北斗」を回しており(笑)、収支2万円の勝利(笑) 旅費回収に成功!
儲かったので、2時間こってりマッサージを受け、これまた四日市でのルーティンである、銭湯「住吉湯」に沈没(笑)、サウナと水風呂で整う。
「熊野地鶏みえじん 四日市店」さんでフィーバー@! 19:35
すっかり夜が更けた。性懲りもなくまた飲み屋を物色…
「熊野地鶏みえじん 四日市店」さんに何とか滑り込み、ハイボールを発注!
熊野地鶏のムネ肉刺し! 20分以内に完食するよう要請される(笑)、「20分後が近づいたら声掛けします」という徹底ぶりだ(笑) ねっちょり濃厚〜
「熊野地鶏みえじん 四日市店」さんでフィーバーA! 19:37
続いて、熊野地鶏のさっぱり葱まみれ! 歯ごたえが半端ない… ハイボールが進む。
「熊野地鶏みえじん 四日市店」さんでフィーバーB! 20:17
熊野地鶏のお茶漬けで〆! やりたい放題の1日が終了〜
車内で爆睡するが、翌朝5時に目が覚めると、何と無情の雨… おとなしく枚方に帰還することにし、枚方着7時過ぎ(笑)
家で昼呑みしました(笑)
参考タイム
10/22 | 鞍掛トンネル東口駐車場 6:25 ⇒ 6:40 コグルミ谷出合 6:45 ⇒ 7:35 天ヶ平(六合目) 7:35 ⇒ 7:50 御池岳分岐(八合目) 7:55 ⇒ 8:30 ボタンブチ 8:35 ⇒ 8:50 御池岳(丸山) 9:05 ⇒ 9:20 鈴北岳分岐 9:20 ⇒ 9:35 鈴北岳 9:40 ⇒ 10:20 鞍掛峠 10:20 ⇒ 10:35 鞍掛トンネル東口駐車場 |
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