霊仙山

霊仙山


【日 程】1985年6月1日(土)〜2日(日)
【山 域】鈴鹿連峰
【メンバー】男8人、女3人
【コース】
 1日 上丹生〜漆ヶ滝手前C.S.
 2日 漆ヶ滝手前C.S.〜霊仙山〜笹峠〜今畑〜汗拭峠〜醒ヶ井養鱒場

【記録文】
 1日 晴れ
 高校のクラブ山行。今回から下級生が本格的にデビュー。わずか5人だが、4月に上級生が引退してからメンバー4人で寂しく活動していただけに、急に賑やかになった感じがする。
 土曜の授業終了後、慌しく学校を出発し、京都駅から東海道線の鈍行で醒ヶ井駅に向かう。これだけでも高校生にしては大旅行だった。
 駅からバスで上丹生へ。谷山谷に沿った車道を坦々と進む。車道が尽きると谷は伏流となり、岩ゴロゴロの山道が谷の中に続く。テント場は何箇所か適地があり、一番広そうな所にサイトした。

 2日 晴れ
 未明に人の絶叫が谷間に響き渡る。みな慌ててテントから飛び出すと、顧問の先生がトイレ中に鈴鹿名物ヒルの攻撃を受け、ケツに喰いつかれたためのものだった。体を張ったギャグに悔しいやら情けないやら・・・ 再び寝なおす。
 何事もなく出発。C.S.からすぐ漆ヶ滝。早朝過ぎて日が当たらず、あまり良く見えなかった。滝から傾斜が増し、柏原コースが合流するとほぼ霊仙山頂上の一角といったところで、ここからは爽やかな高原状の稜線が経塚山を経て霊仙山頂まで続いている。霊仙山ピークでは360°の大展望。当時は鈴鹿の山々は良く分からなかったが、東海道を挟んで聳え立つ伊吹山だけは見逃すことはなかった。
 最高点へは背丈を超える鈴鹿らしいブッシュを掻き分ける。足元ははっきりしているので、コース取りは問題ないが、背を屈めながらの前進で腰が痛い。最高点からは踏跡は薄いもののブッシュはなく、快適な高原漫歩が楽しめる。特に南霊岳から近江展望台にかけては、何ともいえない雰囲気の良さがあった。
 展望台からは笹峠まで急坂を転がるように下り、今畑の寂しすぎる山村へ。醒ヶ井に戻るにはまだ汗拭峠を超えなければならない。この登り返しはかなりキツく感じた。最後の車道歩きもよれよれになりながら、何とか養鱒場まで歩きとおすことができた。


   

      

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