山犬段から高塚山

−凸凹ダートを突破し、高塚山をピストン−

   
  

山行概要

日 程
2017年11月5日(日)
山 域
南アルプス深南部
天 気
曇り後晴れ
メンバー
単独
コースタイム
山犬段=0:25=蕎麦粒山=0:25=五樽分岐=0:30=三ツ合山=0:35=高塚山=0:30=蕎麦粒山=0:25=山犬段【2:50】

記録文(写真はクリックで拡大)

 前日は、七面山に登頂。

 昨日は焼津で魚が食べたかったので、焼津駅前で沈没してしまったことから、最終日のターゲットである高塚山の登山口となる山犬段まで、2時間以上のロングドライブが必要。しかも最後の山犬段までのダートの凸凹具合は、皆ネットでボヤいていたので、慎重に進む必要がある。
 なので、頑張って2時半に起床し、3時には焼津を出発する。
 藤枝、島田市と県道381号で通過し、島田市からは県道64号で大井川左岸を延々と爆走。大井川鉄道の下泉駅の少し先で、右岸に渡り、R362へ。
 すぐに「山犬段」の道標が現れ、左折。いよいよ林道南赤石線へ入る。山犬段までは約20キロ(長い…)。
 とは言え、幅は1.5車線ながら、快適な舗装路が続く。真っ暗闇っでもスイスイ進める。「いつになったらダートになるんだろう?」と思っていたら、いつの間にか「ウッドハウスおろくぼ」を通過し、残り10キロを切ってきた。「これは楽勝か?」と思い出した残り5キロのところで、大札山の登山口に到着。ここから林道蕎麦粒線となるが、ついにダートとなった。
 それまで40キロほどで走行できていたが、一気にスピードは20キロいくかどうかに… そこら中に穴ぼこと水たまりが… 特に水たまりは深さが良く分からないので怖い。幸いにして道幅はそれなりにあるので、ほとんどは回避可能だが、どうしても除けきれない水たまりもあり、祈る気持ちで何度か突入する。とにかくパンクが怖かった…
 そんなこんなで、何とか山犬段には、5時半頃に無事到着。それまでのダートが何だったのか思うくらい、広大な駐車場(40〜50台くらい駐車可)と休憩舎、トイレもある。先着は2台だったが、無人だった。こんな早い時間から歩き出すはずがないので、山中泊の人達か…
 終わってみれば、この林道蕎麦粒線、確かに荒れてはいるが、大峰の細くて長い林道に比べれば、遥かにマシであった。

まだ薄暗い山犬段を出発 5:48

 まだ薄暗いが、満月で明るいのと、本日16時に散髪屋を予約していた(笑)ことから、日の出を待たず出撃する。
 一応、熊鈴は付けるが、この時期にこの標高辺りに熊はいないだろうと、勝手な思い込みで、恐怖心はほとんどない。
 それよりも、山犬段から、いきなり下り始めたので、ガックリする。とは言え、すぐに登りとなる。遊歩道と言って良いくらいの幅広登山道で、暗くても迷う心配は一切ない。

蕎麦粒山はガス… 6:15

 美しいブナ林の稜線を一気に登って蕎麦粒山。今日は全国的に好天の予報だったが、何故かガスっている… しかも、今頃気づくのはマヌケ過ぎるが、何と、この蕎麦粒山の方が、目指す高塚山より数mだが、高いではないか!?
 モチベーションが急降下する中、先へ向かう。果たして、蕎麦粒山の下りは、かなりの急降下で帰りが思いやられる。

五樽分岐 6:40

 下り切ったところが五樽分岐と呼ばれる鞍部で、蕎麦粒林道へ2、3分で下れるらしいが、林道が崩落しているため、道標には大きく×と記されていた。
 ここから、三ツ合山への登り返しとなるが、さほどの急登はなく、ダラダラとブナ林を縫うように進んでいく。

三ツ合山手前の笹原 7:06

 しだいに周囲は笹原になってくる。ガスは相変わらず。時折、頭上に太陽の輪郭が見えるので、すぐ上は晴れているかと思うと、もどかしい…

三ツ合山の分岐 7:10

 すぐに道標の立つ三ツ合山。南アルプス深南部の主稜に合流したということになる。しかし、千石平を指す方向へのトレースは、笹に覆われ、非常にか細いものだった。
 できれば、黒法師岳まで縦走したいと思うが、かなりの苦闘だろうなあ〜と思っていたら、何と、女性二人組が、黒法師岳方面からやって来た。黒法師から山犬段を縦走し、寸又峡温泉まで2泊3日で縦走すると言う。
 超軽装で、お手軽ピストンの私は、非常に情けなくなりました。

高塚山もガスは晴れず… 7:45

 高塚山へは、南アルプスらしい、苔むした樹林帯を行く。ガスのせいで非常に幻想的だが、気持ちは盛り上がらない。
 「高塚山まであと1分」という何のためにあるのか良く分からない道標を過ぎると、静かな高塚山山頂に到着。
 まあ、晴れていても樹林で展望ないので、ガスでもいいです(笑)
 すぐに反転する。考え事をしながら淡々と歩く。

やっと日が射してきた 8:39

 五樽分岐の近くで、やっとガスが切れ出し、日が射してきた。
 今までのモノトーンの世界から、一気にフルカラーの世界へ転換する。

ついに黒法師岳が目の前に! 8:51

 木々の間から、ようやく黒法師岳(右)が姿を見せてくれました。
 あれもいつか登らなくては…

山犬段に帰着 9:35

 蕎麦粒山の登り返しも難なく攻略し、山犬段に帰着。
 帰りのダートも無事に突破し、渋滞に巻き込まれることなく、枚方の実家には14時過ぎに帰着した。
 充実の三連休でした。

参考タイム

11/5山犬段 5:506:15 蕎麦粒山 6:156:40 五樽分岐 ⇒ 6:407:10 三ツ合山 7:107:45 高塚山 7:508:15 三ツ合山 8:158:40 五樽分岐 ⇒ 8:409:10 蕎麦粒山 9:109:35 山犬段

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