丹生山系縦走

丹生山系縦走


【日 程】1991年12月22日(日)
【山 域】丹生山系
【天 気】曇り後晴れ
【メンバー】男4人、女1人
【コース】神戸電鉄谷上駅〜金剛童子山〜花折山〜稚児ヶ墓山〜帝釈山〜丹生山〜丹生神社前

【記録文】
 新興住宅街の拠点ターミナルといった感じの立派な谷上駅を後に車道を進む。ゴルフ場まで登り、地図を頼りに金剛童子山へのルートを探す。小道が錯綜していて非常に分かりづらかったが、何とか三角点の埋まるピークに到着。展望はほぼ皆無… 唯一、六甲のゴロゴロ岳と小数点第1位まで標高が同じことだけが、印象に残った。
 車道をさらに進む。いつになったら山道を踏めるのか… 次の花折山も車道からの往復。義務感にとらわれながら、何の変哲も無いピークを往復し、車道に戻る。ようやく待望の山道が始まる。しかも自然林のぬくもりが感じられる素晴らしい散歩道である。縦走路といいながらも、谷に沿って進む箇所もあり、なかなか変化に富んでいる。今山行で一番の高みとなる稚児ヶ墓山は、東西の二峰からなり、東峰にはかって秀吉の中国攻めで殺された丹生山妙要寺の稚児を葬った墓が、西峰には三角点がある。どちらも展望は今一つだが、落ち着いた佇まいは歴史の深さを感じさせる。
 西峰からさらに進むと、岩がゴロゴロの下り坂となる。10月に大台ヶ原で痛めた左足の膝裏がまた痛み始める。やがて車道に出合う。この車道をそのまま北に向かうと、帝釈山への標識が現れ、再び山道となる。穏やかな雑木林の中の登りで、痛めた足でも難なく登れる。また、木々の間から振り返る稚児ヶ墓山の山容が素晴らしい。帝釈山山頂も展望は効かないが、その雰囲気は稚児ヶ墓山と同様、のんびりと腰を落ち着けたくなる場所だ。

帝釈山にて帝釈山にて

 幾つものピークを越えてきた今山行もいよいよ丹生山でラスト。いったん、峠に降り立ち、ゆっくりと登り返す。山頂には丹生神社が建ち、古いスギが辺りを囲み、まさに神域といった感じである。ここで最後の休憩をとる。
 参道を下ると、すぐに車道となり、あとは丹生神社バス停までタラタラと歩いた。


      

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