【日 程】1987年9月11日(金)〜13日(日)
【人 数】男7人、女1人
【コース】
11日 室堂=0:55=雷鳥平=1:40=別山乗越=0:40=剣沢B.C.【3:15】
12日 剣沢B.C.=0:25=剣山荘=0:25=一服剣=0:55=前剣=1:00=避難小屋=0:45=剣岳=0:50=避難小屋=1:50=剣山荘=0:30=剣沢B.C.【6:40】
13日 剣沢B.C.=0:50=別山乗越=0:25=別山=0:40=真砂岳直下=0:40=富士ノ折立=0:15=大汝山=0:20=雄山=0:30=一ノ越=0:30=室堂【4:10】
【記録文】
11日 曇り
雨の立山駅から憂鬱な気分でアルペンルートに乗り込んだが、室堂では何とか雨は止んでいた。半分雨のようなガスの中を出発するが。ガスの室堂は舐めていると迷いやすいので注意。
室堂でのわざとらしいショット
いかにも急登といった稲妻型の雷鳥坂を喘ぎ喘ぎ登る。だんだんガスが切れて来た。別山乗越でようやく剣山とご対面。写真で何度も見てきた景色だが、さすがに直で見ると迫力がある。明日登れるか若干不安になる。
後は剣沢までのんびりと下る。途中雷鳥の大群を発見、明日の天気が心配だ。
12日 曇り時々晴れ
6時起床、7時出発。緩やかに登り、剣山荘へ。一服剣へは少しの急登。ここからの前剣は圧倒的な迫力で聳えるが、いざ登り始めてみると、落石にさえ気を付ければ問題なく登れる。前剣でやっと剣の本峰が姿を現すが、まだまだ遠い。
前剣にて
前剣通過後、いよいよ鎖場達のお出ましである。初めはジャブ程度のものが続くが、次第に高度差のあるものが出てくる。次第にみんなの無駄話と笑顔が消えてくる。
カニのタテバイを登る@
カニのタテバイを登るA
特に難度の高い岩場ではないのだが、何といっても高度感がかなりあるので、どうしても緊張してしまう。登りコースでは最難関のカニのタテバイを何とか通過すると、後は難所もなく11時過ぎ、ようやく剣岳に到着した。
今まで中々目が行かなかった展望を楽しむ。剣は山容だけでなく、展望もまた一流の山であることを実感する。
立山をバックに剣の頂上で
ランチの後、下山を開始するが、みな頭にあるのは「カニのヨコバイ」である。それは下り始めてすぐに現れた。今思えば何のことはない岩場だが、1歩目の足場がなかなか見つからず、泣きそうになる。15分以上もかかって、ようやく全員が通過。前剣の急降下を落石をしないようにそろりそろりと下り、剣山荘にたどり着いた時にはさすがにホッとした。タガが外れたのか、ここでビール、ウイスキーをガバガバ飲んでしまい、千鳥足での帰還となった。
13日 雨後晴れ
5時起床、6時発。居心地の良いキャンプ場を後に別山乗越へ登り返す。天気は小雨模様。立山方面に向かい、昨日とは打って変わった穏やかな稜線をのんびりと進む。縦走路は別山を巻くので、ピークのピストンに向かう。別山からの剣山は定番ながら第一級の景観。皆息を呑んで見つめる。
別山から剣を望む
縦走を再開、雨も止んだようだ。真砂岳もゆるやかに越え、今日初めての急登をこなすと3000mの世界に突入、富士の折立のピークとなる。それにしても今日は北アが全て見えていると言ってもいいくらい展望が良い。そこら中で写真の撮影会がはじまり、行程は全然はかどらない。最高峰の大汝を越え、雄山へ。ここはもう観光地の一角だった。何はともあれ雄山神社に参拝し、お札をもらう。
一ノ越への急斜面を気を引き締め直して下る。一ノ越からは散策路となり、ダベりながらにぎやかに下った。
山行終了後、室堂にて