尼ヶ岳・大洞山

尼ヶ岳・大洞山


【日 程】1985年3月10日(日)
【山 域】室生火山群
【天 気】晴れ
【メンバー】男2人
【コース】下太郎生=1:35=富士見峠=0:25=尼ヶ岳=0:20=オオタワ=0:10=倉骨峠=0:40=大洞山雄岳=0:15=大洞山雌岳=0:15=東海自然歩道合流点=0:35=中太郎生【4:15】

【記録文】
 前から行きたくて仕方のなかった室生火山群だが、クラブで提案しても寝屋川からは遠いということで、却下され続けてきた。今回クラスの友達をだまして、クラブを離れての個人山行でようやく実現をみる。
 初見参の舞台はいろいろと悩んだが、あえて主峰の倶留尊山を外し、異なった魅力を持つ2峰を日帰りで登ることができる尼ヶ岳・大洞山に決めた。コースタイムも手軽そうだ。
 名張駅からバスで下太郎生下車。北河内の地とは全く雰囲気の異なる山村が展開している。大谷に沿った車道をつめて行く。逆光で眩しいが、目指す尼ヶ岳が青空の下くっきりと見えている。富士見峠直下では霊園の工事が行われていて、登り口を探すのに苦労したが、最後は植林地を無理やりつめて、富士見峠に出た。ここからは階段の急登。ところどころ崩れているところもあり、息が上がる。東海自然歩道が横切ると、さらに傾斜は増すが、展望を楽しみにひたすら登る。


富士見峠直下の車道から倶留尊山を望む 富士見峠直下の車道から倶留尊山を望む


 ススキの山頂は素晴らしい展望が広がっていた。特徴のある山が多いせいか、初めて足を踏み入れる者でも主要な山々の同定は可能であり、結果的に山頂に長居することになってしまった。
 大洞山へは楽しい縦走路だ。コタワ、オオタワ、そして倉骨峠のたわみがあり、ゆるやかにアップダウンを繰り返す。東海自然歩道を分けると本格的に登り始め、ササを掻き分け頑張れば、ついに標高1,000mを突破し、雄岳に到達する。展望はさっきの尼ヶ岳に勝るとも劣らない。特に倶留尊山とはほぼ真正面に相対するので、岩壁の迫力が凄い。やはりこの山域に来て良かった。


雄岳から尼ヶ岳を振り返る 雄岳から尼ヶ岳を振り返る


 次の雌岳はゆるやかなアップダウンで到着。ここも展望良好。ポカポカ陽気もあって、2人ともウトウトと眠りに落ちてしまう… 何と気がつけば夕暮れが迫っていた! 慌てて駆け下りる。幸いにも東海自然歩道に合流すると、後は平坦で明瞭な道となり、すぐに車道に出、中太郎生の集落まで続いた。


   

      

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