富士山

富士山


【日 程】平成3年7月27日(土)〜28日(日)
【メンバー】男4人
【コースタイム】
 7/27 富士宮口新五合目=0:20=新六合目【0:20】
 7/28 新六合目=0:25=六合目=0:20=新七合目=0:30=元七合目=0:30=八合目=0:50=九合目=0:45=九合目半=0:45=浅間神社奥宮=0:20=剣ヶ峰=0:25=浅間神社奥宮=0:30=九合目=0:45=元七合目=0:35=六合目=0:30=富士宮口新五合目【7:10】

【記録文】
 7/27 曇り一時雨
 車で京都を出発。野郎4人の暑苦しいドライブ。途中のインターで私が登山靴を忘れるという失態が発覚し、富士宮で靴を調達するといういい加減なアプローチで幕が開ける。
 新五合目は予想通り車で溢れかえっており、駐車場所の確保に一苦労。また、ここで水が汲めるとたかをくくっていたが、ガソリンより高い水を泣く泣く購入する羽目になる。
 今日は高度順応のため、歩いてすぐの新六合目で仮眠することにする。明日の好天を祈って7時には就寝した。

 7/28 曇り後晴れ
 1時前に出発。残念ながらガスっている。まあ、日の出前なら同じこと。ノロノロと進む素人集団を蹴散らしながら、単調なジグザグを繰り返す。が、ついに九合目手前で渋滞に巻き込まれる。ふと周囲を見渡すと、行き倒れている人が多数いる。こんな所で止まったら凍死するんちゃうか・・・ という連れの唇も真っ青。以後ストップ&ゴーの繰り返し。これは自分のペースで登れず、異常に疲れるし、寒くてたまらない。さらに、メンバー2人が高山病にやられ、頭を抱える始末。撤退も覚悟したが、何とか頂上の一角、浅間神社奥宮に6時前に到着。
 神社の中は、恐らく百人以上はいたであろうか。みな無言でガスの中震えている光景はこれまた異常であった。みなロクな雨具も持っていないようだ。今日の体験でみな一発で山嫌いになるのだろうなと思いつつ、我々だけが、剣ヶ峰に向かう。突風が吹きすさぶ中、無事登頂を果たし、万歳三唱。とっとと下山を開始する。
下り道、七合目付近からの愛鷹連峰下り道、七合目付近からの愛鷹連峰
 登ってくる人を掻き分けるように駆け下りる。落石だけはしないように気をつかう。ガスっていたのは八合目以上だったようで、いつしか夏の日差しが照り付けるようになる。七合目まで降りてくると連れの頭痛も治まったようだ。最後はダベりながら、喧騒の五合目に着陸したのであった。

 悪天は関係なく、やはり「富士は見る山」だったと再確認した山行だった。


   

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