【日 程】1993年10月19日(火)
【メンバー】男2人
【天 気】晴れ
【コース】直江津〜春日山〜越後高田〜直江津
【記録文】
吾妻連峰の充実した縦走を終えた我々は、福島市内に投宿し、祝杯をあげた。翌18日は前から訪れてみたかった米沢の町並みを観光し、本来ならその日の夜行「きたぐに」で帰阪する予定であったが、まだ1日休日が残っていたのと、あまり疲れていないこともあって、急遽新潟市内のビジネスホテルにもぐりこむ。(この日の深夜、サッカーのワールドカップアジア最終予選、VSイラン戦が深夜にあり、しかも負けてしまったので、ほとんど眠れなかったが…)
19日当日朝、寝不足の頭を抱えながら、どこに行こうかと考えたが、どうせなら上杉づくしということで、直江津の春日山城を訪れることにした。山城としては巨大すぎる規模を誇っていた上杉謙信の本拠地は、もう何年も訪れたいと思っていたのだ。
前方、春日山が近づく
新潟から朝一の特急で直江津まで移動する。城までの交通手段は一番機動力のある自転車にした。JRを陸橋でくぐり、長閑な田園地帯をのんびりと進む。林泉寺入口バス停で西に折れるといよいよ正面にはこんもりとした春日山が姿を現してくる。山麓の寺社は後に回すとして、まずは登山口まで急な車道をヒーヒー言いながら自転車をこぎまくる。
本丸への道を往く
売店の横に自転車を置き、歩き出す。山自体は何のことは無い200m弱の小山だが、複雑な地形のうえ、急坂も多く、登るだけでも難攻不落の山だ。本丸跡からは素晴らしい展望が広がる。妙高は雲に隠れていたが、米山の秀麗な山容ははっきりと確認できた。
春日山城本丸にて
山麓も見所が多い。春日山神社、林泉寺はそれぞれ宝物館があり、謙信の様々な遺品が並ぶ。とりわけ「毘」の軍旗が印象深い。昨日、米沢の林泉寺も訪れていたこともあり、満足感は高い。
春日山神社
林泉寺
次は高田の城下町に向かう。高田駅西側一帯には寺町として興味深い古刹が点在し、ちゃんと見ようとしたら1日ではとても足りないのではないか。僕らはとりあえず城跡に向かう。再建されたばかりの三重櫓はきらびやか過ぎて少々浮いていたが、中の展示室は見ごたえ十分だった。
高田城三重櫓
五智国分寺の三重塔
充実した史跡探勝の1日で、満足して直江津まで戻るが、さらに欲張って五智国分寺の三重塔も訪ね、その上電車の時刻と睨めっこしながら親鸞が上陸したと言われる居多ヶ浜も回って駅に帰ってきた。
居多ヶ浜にて