御神楽岳

−調整不足から栄太郎新道は諦め、軟弱室谷コースからの登頂… 懸念の藪は刈り払い完了で全く悩まされずラッキー!−

   

山行概要

日 程
2023年10月27日(金)
山 域
越後山脈
天 気
曇り後晴れ
メンバー
単独
コースタイム
室谷登山口=1:05=「御神楽岳まであと2:40分」標識=0:25=最後の水場=0:25=大森=0:40=雨乞峰=0:10=御神楽岳=0:10=雨乞峰=0:30=大森=0:20=最後の水場=0:15=「御神楽岳まであと2:40分」標識=0:50=室谷登山口【4:50】

記録文(写真はクリックで拡大)

出発! 5:50

 薄暗い中、いきなり深い森に分け入って行く。もはや感覚が麻痺しており、熊の恐怖は全く感じない。しかし、熊鈴に時折ホイッスルも吹きながらの厳戒ムードで進んで行く。

沢沿いの道 6:07

 序盤は、沢沿いに緩やかに登って行く。刈り払いがしっかりとされていて、何の問題もないルートだ。

1回目の急登 6:25

 沢筋を離れると、等高線の詰まった斜面を一気に登って行く。巨木や奇形の木があったりと、林相は非常に豊かだ。

ゆるやかな支尾根を乗り越す辺り 6:46

 最初の急登箇所を突破すると、平坦となり、非常にゆるやかに支尾根を越えていく。このコース、序盤は明瞭な尾根筋を行く訳でなく、ポイントとなる地点が少なく、ずっと樹林帯を進むので、現在位置の把握が非常に難しい。GPSが大活躍する。

謎の標識 6:55

 支尾根を越え、少し下ってから、再び登り始めると「御神楽岳まであと2:40分」という標識が、無造作に道端に置かれていた。「何とも中途半端な標識だ」と思いながらも、ポイントにはなるので、撮影しておく。
 デジタル地形図は、標高745mを示していた。登山口の標高が310mほどだったので、頂上までは、まだ倍以上の標高を稼がないといけない…
 ちなみに、私より約2週間前にこのルートを辿った方の記録を確認すると、この標識の手前から既に藪漕ぎを開始したと書いてあったので、この間にさらに刈り払いが進んだようだ。これはラッキー過ぎる。最後まで完了したことを祈りながら、先へ進む。

最後の水場 7:20

 それなりの急坂で一定高度を稼ぐと、少しだけ下る箇所があり、小さな沢を渡る。
 ここが最後の水場だが、1.5l持ってる私は補給無しで先へ。
 この水場、デジタル地形図では、「大森山」という山から真西に線を引っ張って、登山道と交差する辺りで、標高は約940mを指している。
 水場から、再び急登となり、藪を漕ぐことなく、一気に登ると、雨乞峰から大森山に伸びる尾根にようやく乗った。小平地になっており、「大森」という地名のようだ。ここで標高約1130m。ガイドブックでは「展望が良い」と記載されていたが、周囲は木々に覆われていた…

ようやく眺望が開けてきた 8:13

 大森からは、明瞭な尾根筋を進む。少々、藪がうるさい箇所もあったが、「藪漕ぎ」には程遠い状況。刈り払いをしてくださった方々、ありがとうございます。
 徐々に展望も開けてきて、画像は北側を望んだもの。遠方の飯豊などはかすかに確認できる程度だが、「曇り後雨」の予報とは思えないほど陽が射している。

ついに御神楽岳が姿を見せた! 8:19

 雨乞峰(左)の手前で、やっと御神楽岳の姿が見えた。意外な鋭鋒にテンション↑ 紅葉も素晴らしい!
 もう標高1300mを突破、ここまで来れば、登ったも同然だ。

雨乞峰からの展望 8:25

 ゆるやかに登って雨乞峰へ。ここからは、御神楽岳の最大の魅力である「コンクリートを流したような」岩壁の一端が垣間見れる。
 画像は、湯沢の頭から、右手に落ちる水晶尾根を眺めたもの。湯沢の頭を経由する栄太郎新道で登頂したかったが、現在のトレ不足の堕落な私では…
 雨乞峰で、その栄太郎新道ルートが合流するはずだが、入口は結構な藪に覆われていた…

御神楽岳撃破! 8:35

 最後の登りは東側が絶壁に面しているので、注意しながら進み、ようやく御神楽岳登頂! けっこう長く感じた攻略戦だった。
 頂上でのんびりとおにぎりを頬張りながら、周囲の山々を見渡す。かなりの名山が見えているようだが、残念ながら霞んで良く分からない。凄絶な岩壁の一部が見えたことで満足しよう…

御神楽岳からの雨乞峰 8:51

 下山を開始。雨乞峰に向かって下る。雨乞峰は、急峻な御神楽岳の一角とは思えないほど鈍峰だ。

雨乞峰からの御神楽岳 9:00

 雨乞峰からの御神楽岳を目に焼き付けて、本格的に下り始める。

最後の水場付近の紅葉 9:50

 昨日の祝瓶山と同様、とにかく怪我だけしないようにゆっくり下る。多分、今日は誰も登ってこないだろう。こんな状況で動けなくなってしまったら大事である。と言いながらも、あっと言う間に大森を過ぎ、水場まで下って来た。
 登りの時より余裕があるので、周囲の景色が目により染みわたる。

支尾根を越えた辺りの黄葉 10:15

 さらに下る。昨日の祝瓶山より傾斜は緩やかなので、今日はさらに足に余裕がある。「御神楽岳まであと2:40分」標識を過ぎるが、そう言えば、登りはここから1時間40分で山頂に到達していた。1時間の短縮だ(笑)
 支尾根を越えるために僅かに登り返し、そして、緩やかに下る。画像はその辺りの黄葉で、目が奪われる。
 祝瓶山と御神楽岳、望みのコースからでは無かったとは言え、それなりの難峰を2日連続で登頂することができた。なかなかの収穫であり、昨日と同様、満ち足りた気分で下る。
 最後、沢筋になれば、ゴールは近い。この日も大満足の登頂劇でした〜

参考タイム

10/27室谷登山口 5:506:55 「御神楽岳まであと2:40分」標識 6:557:20 最後の水場 7:207:45 大森 7:458:25 雨乞峰 8:258:35 御神楽岳 8:509:00 雨乞峰 9:009:30 大森 9:309:50 最後の水場 9:5010:05 「御神楽岳まであと2:40分」標識 10:0510:55 室谷登山口

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