双石山・佐土原城跡

−時間制約がある中、宮崎市内を挟んで南北に離れる山と史跡をレンタカーの機動力で攻略−

   

  

山行概要

日 程
2018年3月18日(日)
天 気
曇り
メンバー
単独
コースタイム
塩鶴登山口=0:25=針ノ耳神社=0:10=尾根コース・谷コース分岐=0:05=大岩展望台=0:10=第2展望所=0:15=加江田渓谷分岐=0:25=双石山=0:25=姥ヶ嶽神社=0:10=九平登山口=0:30=小谷登山口=0:05=塩鶴登山口【2:40】
佐土原歴史資料館=0:10=佐土原城本丸跡=0:05=南の城=0:10=佐土原歴史資料館【0:25】

記録文(写真はクリックで拡大)

 宮崎は飫肥出張後の私事滞在2日目。今日は14時台の飛行機で帰る必要があるので、午前中に勝負をつけないといけない。最後に旨いもんを食べて帰りたいし…
 それ故、宿泊していた宮崎市内のホテルから近くのタイムズカーシェアで5時過ぎには出撃、まずは宮崎市内南部の名山、双石山を目指す。
 県道27号線を道なりに進み、順調に塩鶴登山口へ。周囲の路肩に数台駐車可能。

塩鶴登山口 6:05

 まだ薄暗いが、構わず出発。手持ちのガイドブックでは杉の植林帯となっていたが、伐採直後なのか、ススキの原となっている斜面を登って行く。

針ノ耳神社 6:05

 前方に物凄い圧迫感で巨大な壁が近づいてくる。岩壁に突き当たると、岩の下には針ノ耳神社が祀られていた。
 蜂の巣のように浸食された岩壁が印象的である。

岩を縫うように進む 6:36

 針ノ耳神社から一気に険しくなる。立ち並ぶ巨石の中を進むが、迷路のようだ。
 画像の場には「空池」の標識が立っていた。前方の岩のトンネルをくぐって進む。
 すぐに尾根コース・谷コースの分岐となり、尾根コースを取る。さらに傾斜が上がる。

急登の連続 6:42

 急斜面と言うより、ただの崖といった感じのところをロープや梯子に助けられながら、よじ登って行く。

大岩展望台 6:45

 ロープを頼りにツルッツルッの大岩を登ると、展望台の上へ。

大岩展望台の眺め 6:49

 宮崎市街が見下ろせる。
 さらにロープの設置された急登が続く。谷コースが合流すると、ようやく稜線に到達。ここには第2展望所がある。

第2展望所の眺め 7:00

 ここからも宮崎市街の展望が良好。
 第2展望所からは、これまでの急登が嘘のような、ゆるやかな稜線歩きとなる。
 加江田渓谷分岐への分岐を左に分ける(2016年の台風16号の被害で通行止めだった…)と、立派な山小屋が現れ、すぐに山頂である。

双石山山頂 7:40

 険しい山麓部からは全く想像できない穏やかな山頂部。展望も木々の間から僅かにの間から望めるのみ… そう言えば、双石山の森は、カシ・シイ・タブなど暖地性の広葉樹林で、九州地方に残存する貴重な森らしく、天然記念物に指定されている。
 下山を開始。しばらく穏やかな稜線を南に進んだ後、一気に西に方向を変え、急な下りが始まる。
 とは言え、登りほどの険しさはなく、一気に山麓に下山。

姥ヶ嶽神社 8:10

 穏やかな山麓に姥ヶ嶽神社が建つ。
 姥ヶ嶽神社は、創立年不明であるが、棟札等には、安永5年(1776年)7月5日とあるのが最も古い。一説には鎌倉時代伊豆の伊東氏がこの飫肥に転封され清武城を築城した時に、この地に住民を定住させる事となり、この宮を建立されたという。
 神社から10分ほど参道を下ると、県道27号線に出る。

県道からの双石山 8:43

 後は双石山を眺めながら、県道をのんびり歩き、降り出しの九平登山口に戻る。
 小谷登山口から5分ほどで九平登山口に到着。小谷登山口には数台の車が置いてあったが、九平登山口には私の車のみだった。

 すぐに佐土原城跡に向けて車を走らせる。時間がないので、清武ICから東九州自動車道で一気に西都ICへ。ICから5分で佐土原歴史資料館の駐車場に到着。
 佐土原歴史資料館は佐土原城の二の丸があった場所にあり、平成元年(1989年)に行われた発掘調査で発見された柱穴や石組・木組の暗渠などの遺構に基づき、大広間・書院・数寄屋が復元され、歴史資料館として整備された。

本丸跡へ続く切通し 9:49

 歴史資料館から本丸跡への遊歩道が伸びている。続日本百名城へ登城だ。
 佐土原城は、伊東氏の支城であったが、島津氏に奪われ、結局、幕末まで島津氏の分家である佐土原藩島津氏の居城となった。
 寛永2年(1625年)、二代藩主島津忠興の代に、山の上の建物を壊して、麓にある二の丸に館を移した。この際に正式名称が本家の薩摩鶴丸城と同様に「鶴」の文字をおいた松鶴城(しょうかくじょう)となった。

佐土原城本丸跡 9:57

 ジメジメした薄暗い林の中を登って行く。松尾丸、南の城の分岐を分け、さらに進むと、急に頭上が明るくなり、ぽっかりと開けた平地に到着。ここが本丸跡である。

天守台跡 9:59

 そして、本丸跡の一角に天守台跡が。
 「南九州には天守のある城は無い」というのが長年の常識であったが、平成8年(1996年)の発掘調査で天守台跡が見つかり、佐土原城には天守に当たる建物があったことが確実となった。

広大な二の丸跡 10:14

 本丸を守る曲輪の一つであった南の城に寄ってから、本丸跡の直下から直接二の丸跡に下る道をとる。
 二の丸跡は綺麗に整備され、様々な遺構の位置が示されている。遠景は佐土原歴史資料館。
 資料館を見学してから宮崎へ帰還。予定通り車のシェア時間6時間きっかりで戻ってきた。

「炎の舞らくい」さんで宮崎食のシメ!@ 11:33

 宮崎駅に戻り、駅ビル内にある「炎の舞らくい」さんへ。
 本格藁焼きのカツオたたきと宮崎鶏の唐揚げ!

「炎の舞らくい」さんで宮崎食のシメ!A 11:56

 やっぱり冷や汁は外せない。糖質が気になったが頼んでしまった…
 大満足で宮崎空港へ。久しぶりの宮崎を満喫した3日間だった。

参考タイム  

3/18 塩鶴登山口 6:056:30 針ノ耳神社 6:306:40 尾根コース・谷コース分岐 6:406:45 大岩展望台 6:507:00 第2展望所 7:007:15 加江田渓谷分岐 7:157:40 双石山 7:458:10 姥ヶ嶽神社 8:108:20 九平登山口 8:208:50 小谷登山口 8:508:55 塩鶴登山口
佐土原歴史資料館 9:459:55 佐土原城本丸跡 10:0010:05 佐土原城南の城跡 10:0510:15 佐土原歴史資料館

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