住塚山・国見山

住塚山・国見山


【日 程】1987年1月1日(木)
【山 域】室生火山群
【メンバー】男2人
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】長野バス停〜屏風岩公苑〜住塚山〜国見山〜室生寺〜室生口大野

【記録文】
 大学受験を控えた年の元旦、もはや神頼みしかないと合格祈願にかこつけて山に向かう。目的地は学問の神様とは全く関係の無い室生の山々である。
 名張からのバスは当然のように我々2人のみ。どんよりと曇った空の下、長野バス停から歩き出す。こういう天気の方が屏風岩の迫力が増すようだ。屏風岩公苑までは車道を進む。しだいに屏風岩が覆いかぶさってくる。公苑からなおも屏風岩の基部をたどり、岩が尽きるあたりから登山道は一気に一ノ峰のコルめがけて登り始める。コルからはダラダラとした登りが住塚山まで続く。
 ピークからは近畿の山では珍しくすっきりとした展望が広がる。向かいの国見山の端正な姿が何とも登行意欲をそそる。が、「向かいの山がカッコよく見えれば見えるほど登りはきつい」の法則?どおり、ゼニヤタワまでの急降下の後の登り返しは結構きつかった。


国見山からの住塚山  国見山からの倶留尊山 国見山からの住塚山(左)、倶留尊山


 国見山からの展望も素晴らしいものだった。近畿から日帰りで展望の良い1000m峰2つを登れるのだから、このコースが人気があるのも頷ける。寒風が絶えず吹き付けていたが、我々はかまわずこの展望を楽しんだ。


室生寺にて 室生寺にて


 下りは松山経由でクマタワへ。ここで東海自然歩道に合流し、宇野川に沿ってのんびりと下ってゆく。宇野川橋からは室生川に沿い、龍穴神社に参拝してから、お目当ての室生寺へ。奥の院への石段は今日最大の急登でかなり疲れたが、しっかりと合格祈願だけはお願いしておいた。
 門前でうどんを食べ、勢いでそのままバス道を近鉄室生口大野駅まで歩きとおす。駅に着いたときは真っ暗になっていた。


   

      

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