大平山

− 大平山は雨、雨、雨… 自虐登山は止められない −

   

山行概要

日 程
2010年10月10日(日)
山 域
太平山地
天 気
メンバー
単独
コースタイム
旭又キャンプ場=0:25=御滝神社=0:50=御手洗=0:40=太平山=0:25=御手洗=0:40=御滝神社=0:20=旭又キャンプ場【3:20】

記録文

 小雨の中、雨具の上だけを羽織って出発。駐車場からひと登りで平坦な幅広道に出合う。

森林軌道跡を進む 8:23

 これが昔の森林軌道跡で事前に知識がなければ気がつかないくらい、気持の良い散策路と化している。小沢を渡り美味い水がこんこんと湧き出ている水場を過ぎると、長い直線区間となる。杉林の中に緩やかな傾斜の坂道が延々と伸びる。この傾斜がアキレス腱が伸びるか伸びないかの絶妙な傾斜でグングン登っていける。

御滝神社 8:35

 再び小川を渡ると御滝神社となり、以降、傾斜は一変し、ジグザグ道となり、高度を一気に上げていく。

 それにしても薄く靄がかかった悪天がよりそう思わせるのか、森が深い。近畿の山とは比べ物にならない。山中一組の登山者と出会わなかったこともあって、少々心細くなる。加えて、何故か獣の匂いが立ち込める所も一箇所あり、今年、熊に襲われる事故が頻発していることから、相当怖かった。
 しばらく急登が続く。さすがに雨具を着たままでは暑くなってきたので、Tシャツ一枚になり、傘をさしながら進む。傾斜が穏やかになったなあと思ったら、すぐに御手洗に到着。

御手洗 9:25

 お地蔵さまの横にはベンチもあり、ブナ林に囲まれた小平地で雰囲気の良さそうなところだが、この悪天ではのんびりもできず、早々に先を急ぐ。

 この頃から先行者を数組捉え始める。「この悪天の中、ホンマに好き者やな」と心の中で呟くが、自分も全く同類なのは言うまでもない。
 木々の背が徐々に低くなり、道幅も狭く、さすがに傘をさして登るのは困難になってきたが、今更雨具を着るのもうっとおしいので、かまわず進む。若干、空が明るくなったなと思ったら稜線直下に来ていた。稜線の反対側へまたいだ瞬間、強風をまともに受け、傘が一気にリバース。あっと言う間にびしょ濡れになるが、頂上の避難小屋がおぼろげながら見えてきたので、かまわず進む。

三吉神社奥宮 10:13

 這う這うの体で飛び込んだ山頂の参籠所(山小屋)は、2年前に焼失してしまったのを再建中で、土間だけ開放中だった。木の香りがプンプンする小屋内で管理人さんからコーヒーをご馳走していただき、やっとひと心地つく。

 完成後の小屋は素泊まり3000円で頼めば食事も出してくれるとのこと。予定よりかなり早く着いたので、連れに迎えの時間を早めてもらうよう身勝手なメールを送信する。
 天候が回復する兆しがなかったので、またしても暴風の中、今度は雨具の上を装着のうえ、小走りで下り出す。御手洗まで一気に下るが、やっぱり暑くてたまらないので、またもやTシャツ&傘での歩行にチェンジ。下から上がってくるグループと何度かすれ違うようになるが、みな上下雨具装着の完全装備で、私のいでたちを見て失笑していた。
 下るにつれて調子が良くなり、また雨も上がってくるのはいつものこと… ピークから1時間半で降りきってしまった。

旭又の駐車場 12:00

 連れが迎えに来るまで駐車場横のあずまやで雨具を乾かしたりしてのんびり過ごす。太平山、はっきり言って登っただけです。リベンジの機会をぜひ得たいが、京都から秋田はあまりに遠い…

参考タイム

10/10旭又キャンプ場 8:108:35 御滝神社 8:359:25 御手洗 9:2510:05 太平山 10:3511:00 御手洗 11:0011:40 御滝神社 11:4012:00 旭又キャンプ場

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