【日 程】１９８３年８月１６日(火)
【人 数】単独
【天 候】霧時々雨
【コース】山本小屋〜牛伏山〜山本小屋〜王ガ頭〜山本小屋
【記録文】
私の百名山巡礼は、家族旅行から一人別れての美ヶ原から始まった。この時は中学３年。約１年前に偶然本屋で手にした文庫版の『日本百名山』を食い入るように読んだ後で、すでに完登を意識してのピークハントであった。
初めの１歩は生憎のガス＆強風下。ほとんど車道と言ってもいい王ガ頭への道は、どんな悪天でも気楽にこなせるルートだが、当時はかなりビビりながらの行動で、霧の中から不意に王ガ頭の忌まわしいアンテナ群が現れた時は、正直ホッとした。
風はますます強くなる一方で、写真も撮らないままピークからほうほうの体で撤退した。と言う訳で最初の百名山巡礼は悲惨な形でのスタートとなった。（同じ山にはあまり登らない私だが、美ヶ原だけは、どうしても晴れの日に登っておきたくて、９年後の秋晴れの日に再登を果たした。）
