兜岳・鎧岳

兜岳・鎧岳


【日 程】1990年11月5日(月)
【山 域】室生火山群
【天 気】晴れ
【メンバー】男2人
【コース】近鉄赤目口駅=bus=赤目滝バス停〜赤目四十八滝〜椿井峠〜兜岳〜峰坂峠〜鎧岳〜清水山〜落合

【記録文】
 学生らしい、気楽な平日登山。入場料を払い、日本さんしょううおセンターを通り抜けると、渓谷沿いの道となる。良く整備された道に、まるで滝の品評会のようにそれぞれに個性豊かな滝が続く。紅葉には少し早かったのが悔やまれる。最上部の滝付近でちと早いが昼食とする。

紅葉の赤目四十八滝 紅葉の赤目四十八滝

 車道に飛び出し、椿井谷を遡る。椿井峠を越えると、辺りは無骨な山々が目立つようになり、曽爾の山に来た事を実感する。目無地蔵からいよいよ兜岳への登山道に入る。しばらく小川に沿って進むが、それも束の間、お約束の鉄砲登りが始まる。立木を掴んでの登りが続く。ピークは意外と平坦地だった。腰を落ろし、すっかり荒れてしまった息を整える。

兜岳付近から鎧岳を望む 兜岳付近から鎧岳を望む

 鎧岳へ向かう。木々の間から鎧岳の岩壁が垣間見れる。色づき始めた紅葉が鎧に彩りを添える。鎧を目の前にして、無情にも峰坂峠へ一気に下がる。膝はもうガクガクである。峠で一息つくも、鎧岳へはさらに急登が待っている。対面の古光山を縦走したときと同じようなアップダウンの繰り返しである。肩のような地形の所まで頑張れば、ピークは南にすぐだ。すっきりとしないが、兜の一部を振り返り、登頂できたことにまずは満足。肩に戻り、下から見上げただけでは思いもよらないほど、なだらかな稜線を北に少し向かうと、清水山との鞍部に降り立ち、ここから下山道が分岐しているが、清水山に続く稜線の展望が良さそうだったので、清水山に立ち寄ることにする。予想通り、倶留尊山〜古光山の稜線が目の前に迫り、今山行の最後で最高の展望を得ることができた。

清水山から倶留尊山を望む 清水山から倶留尊山を望む

 先ほどの鞍部に戻り、眼下の青蓮寺川目指して一気の急降下。最後は勢いあまってルートを外してしまったが、そのままブッシュの中を突っ切り、新宅本店前のバス停に飛び出した。まだ歩き足りないことやバスの時間の関係もあったので、4キロほど先の落合バス停まで暮れゆく香落渓を眺めながら、のんびりと歩いてこの変化に富んだ山行を締めくくった。


      

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