−爽やかな快晴の下、中部山岳の大パノラマを満喫−
山行概要
2020年8月11日(火) | |
高峰高原 | |
快晴 | |
単独 | |
地蔵峠=0:10=湯ノ丸キャンプ場=0:10=ツツジ平=0:10=鐘分岐=0:35=湯ノ丸山南峰=0:10=湯ノ丸山北峰=0:05=湯ノ丸山南峰=0:20=湯ノ丸山・烏帽子岳鞍部=0:25=小烏帽子岳=0:10=烏帽子岳=0:10=小烏帽子岳=0:15=湯ノ丸山・烏帽子岳鞍部=0:20=中分岐=0:10=湯ノ丸キャンプ場=0:05=地蔵峠【3:15】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
あっと言う間に夏休み最終日。この日も4時に起床し、車を走らせる。メインターゲットは、昨日の志賀山に続き、甲信越百名山の登り残しの湯ノ丸山である。
須坂から菅平、鳥居峠と、四阿山の山裾を走り抜け、約1時間半かかって、湯ノ丸山登山口の地蔵峠へ。さらに奥の湯ノ丸キャンプ場まで車道が続いているが、キャンプ場利用者限定ということで、峠の広い駐車場に車を止める。
車道を10分ほどでテントが立ち並ぶキャンプ場に到着。ここで右折し、山道に入り、気持ちの良いカラマツ林の中をゆるやかに登っていく。
ツツジ平に登り着き、稜線に到達。真正面に立ちはだかる湯ノ丸山に向かって突き進む。
この辺りは湯ノ丸牧場で、明治37年(1904年)に開設されたという。
沢山の牛が放牧される中、レンゲツツジは葉にロードジャポニンという有毒成分を含むため、牛たちが食べなかった結果、レンゲツツジの大群落」ができたらしい。
ただ、昭和50年代に入るとしだいに放牧数が減り、平成7年には約40頭までと少なくなり、牧場の廃止が決定。しかし、平成8年に入り「湯の丸牧場運営協議会」が結成され、放牧が継続されることになったが、放牧数が少ないことから、現在は、牛ばかりでなく人間の手でレンゲツツジ以外の木々を定期的に刈り取る作業を行い、群落を維持しているらしい。
十字路となっている鐘分岐からは、いよいよ湯ノ丸山への直登が始まる。
背の低い灌木帯を行くので、少し登っただけでも展望は極上である。南西方面は、西上州や奥秩父、そして、富士や八ヶ岳の大パノラマが展開する。
そして、背後となる遥か東方には、谷川連峰や尾瀬周辺、日光連山までも一望だ。
この辺りの山々は、日本中の名山を眺めるには、最高のスポットではないだろうか。
ピークに近づくにつれ、傾斜が上がるが、展望が極上なので、足が止まることなく、一気に頂上へ。
湯ノ丸山南峰に到着。これまでから展望を堪能してきたが、さらに西側の展望が加わり、あらためて唸ってしまう。北信五岳も全て見渡せる。
とりあえずは、手前に見える湯ノ丸山北峰を往復する。巨石の重なる北峰も展望360度。
見落としたかもしれないが、さらに北方の角間峠への踏み跡はブッシュに覆われて確認できなかった。
南峰に戻る。巨大な浅間山の左奥には、浅間隠山の姿が… さすがにこのアングルでは、全く浅間山を隠せていない(笑)
最後は富士の姿を目に焼き付けてからピークを後に。
西側に聳える烏帽子岳に寄って行くことにし、登って来た側とは反対側に下山する。静かな森の中を一気に下っていく。
鞍部から烏帽子岳の頂稜へは、トラヴァース気味に登っていくので、予想以上になだらかだ。余裕で稜線に到達。
ひと登りでまずは小烏帽子岳へ。この稜線も湯ノ丸山同様、展望は抜群である。
小烏帽子岳から烏帽子岳はすぐ目の前。鼻歌交じりで稜線漫歩を楽しみ本峰へ。
小烏帽子岳の背後に富士と八ヶ岳が並ぶ。
すぐ目の前の湯ノ丸山の背後には浅間山が大きい。目を凝らすと噴煙が上がっている。
当初は予定してなかったが、烏帽子岳に寄り道して大正解だった。
下山開始。あっと言う間に鞍部に着陸。振り返る烏帽子岳が立派だ。
中分岐から、キャンプ場へ、緩やかな森の小径が続く。癒される景色の中、全く疲れを感じない。
人の声が聞こえてくると、キャンプ場に飛び出す。かなりの賑わいぶりで、先ほどの静寂の森とのギャップが凄い。
キャンプ場を縦断し、ツツジ平分岐まで戻ってきた。後は車道を地蔵峠まで戻るのみである。
そして、枚方までひたすらドライブを続ける。約5時間かかったが、14時半には帰宅できた。
コロナ禍であったが、何とか夏山を味わえた4日間だった。
参考タイム
8/11 | 地蔵峠 5:55 ⇒ 6:05 湯ノ丸キャンプ場 6:05 ⇒ 6:15 ツツジ平 6:15 ⇒ 6:25 鐘分岐 6:25 ⇒ 7:00 湯ノ丸山南峰 7:00 ⇒ 7:10 湯ノ丸山北峰 7:15 ⇒ 7:20 湯ノ丸山南峰 7:25 ⇒ 7:45 湯ノ丸山・烏帽子岳鞍部 7:45 ⇒ 8:10 小烏帽子岳 8:10 ⇒ 8:20 烏帽子岳 8:25 ⇒ 8:35 小烏帽子岳 8:35 ⇒ 8:50 湯ノ丸山・烏帽子岳鞍部 8:50 ⇒ 9:10 中分岐 9:10 ⇒ 9:20 湯ノ丸キャンプ場 9:20 ⇒ 9:25 地蔵峠 |
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