大菩薩連嶺

大菩薩連嶺


大菩薩峠にて大菩薩峠にて


【日 程】1988年11月26日(土)〜28日(月)
【人 数】男4人、女1人
【コース】
 26日 JR塩山駅=taxi=福ちゃん荘C.S.=1:00=雷岩=0:15=大菩薩嶺=0:40=大菩薩峠=0:35=福ちゃん荘C.S.【2:30】
 27日 福ちゃん荘C.S.=0:55=大菩薩峠=0:45=石丸峠=0:20=狼平=1:10=小金沢山=1:10=牛奥ノ雁ガ腹摺山=1:30=黒岳=1:00=湯ノ沢峠C.S.【6:50】
 28日 湯ノ沢峠C.S.=0:40=大蔵高丸=1:30=大谷ヶ丸=1:20=滝子山=0:50=檜平=2:05=JR初狩駅【6:25】

【記録文】
 26日 快晴
 「ちくま」&「松本発甲府行普通」、さらに普通を乗り継いで塩山へ。東京の人は日帰りハイクの大菩薩も関西からはいかにも遠い。凍り付いた林道を運ちゃんの芸術的なドライビングで何とか福ちゃん荘まで入ってもらう。天気は快晴。が、目茶苦茶寒く、テン場は凍っており、ペグが打ち込めないほど。今晩は寝ることができるのだろうかと心配になる。
 身軽になって、大菩薩峠の周遊に向かう。富士見新道は鎖場もあるなど、なかなか急なルートだが、その分展望が良く、常に富士を背に受けながらの登行で、グングン高度が稼げる。
 草原の主稜に登りつく。大菩薩嶺は樹林帯の中だった。新道の登り口まで戻り、そのまま稜線を直進。優しい笹原の尾根が続く。右手には富士、南ア、左手には奥秩父の山々と眺望は思いのまま。これを見るためにわざわざ関東まで来ているのだ。みな元を取ったと大喜び。大菩薩峠前の介山荘のテラスでのんびりとダベった後、テントまで戻った。雲一つない天気が続くので文句は言えないが、無茶苦茶寒い。この日はバリバリに凍り付いたテントの中で凍えながら寝た。

 27日 快晴
 テントの撤収に手間取る。頭が痛くなるほどの寒さで、準備に手間取り、6時出発。峠に登り返す。峠からは昨日以上の大展望が広がり、寒さを忘れてしばし佇む。
狼平にて狼平にて
 休憩後、小金沢連嶺の縦走に向かう。狼平までは、展望の良いカヤトの原が続き、快調に行程ははかどるが、最高点の小金沢山を始め、後はずっと樹林帯の登降が続く。景色が全く変わらず、果てしなく続く思い。湯ノ沢峠手前の白谷丸になってようやく視界が開けるが、凍り付いた山道に手間取っていたせいか、辺りは夕暮れに染まっていた。
 避難小屋横の空き地にテントを設営するが、この夜はテントの中のポリタンが凍った。

 28日 快晴
 大蔵高丸で日の出を迎えたいが、昨日以上の寒さで、体が動かない。大蔵高丸までの急登を一気に登り、何とか御来光に間に合わせた。紅に染まる富士は何度見ても見飽きない。さらに南下を続ける。冷え切った体がギクシャクしてスムーズに歩けない。
 ハマイバ丸、大谷ヶ丸と展望の良い稜線を満喫する。滝子山へはいったん戻り気味に進むので、注意が必要。ブッシュ気味のルートに難渋しながらも、何とか最南端の滝子山にたどり着いた。大菩薩連嶺をずっと縦走してきただけにさすがに感慨深い。ここからの富士はバカでかく、標準レンズには収まらないほど。
 のんびりと休憩してから、下山を開始。噂には聞いていたが、さすがに物凄い急降下。膝がガクガクになる。最後、沢に降り立ってからの道が荒れており、最後はもうクタクタになって初狩駅に到着したが、天候、展望に恵まれ、最高に充実した山行だった。


      

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