榛名山

榛名山


【日 程】平成7年5月27日(土)〜28日(日)
【人 数】単独
【コース】
 27日 榛名湖畔バス停=0:15=掃部ヶ岳登山口=0:10=覗岩=0:25=掃部ヶ岳=0:15=掃部ヶ岳登山口=0:20=烏帽子岳登山口=0:10=鞍部(烏帽子岳往復25分、鬢櫛山往復25分)=0:10=榛名町営ゆうすげ荘【2:35】
 28日 ゆうすげ荘=0:30=榛名富士=0:20=ゆうすげ荘=0:35=天神峠=0:10=氷室山=0:15=天目山=0:05=七曲峠=0:35=松之沢峠=0:10=磨墨峠=0:15=相馬山分岐=0:15=相馬山=0:35=二ツ岳分岐=0:15=鞍部(雄岳往復15分、雌岳往復15分)=0:30=紅葉橋=0:10=伊香保温泉【5:10】

【記録文】
 27日(土) 晴れ
 京都から東海道、上越新幹線、そしてバスを乗り継ぎ、榛名湖畔には12時前に到着。さすがに京都からは遠い。時間がないので、準備体操もそこそこに、まずは榛名山群最高峰の掃部ヶ岳をめざす。湖畔の道を時計回りに進むとすぐに国民宿舎吾妻荘が現れ、掃部ヶ岳登山口はその右手にある。林の中を10分ほどの登りであっけなく稜線に突き上げる。榛名湖の雄大な展望が広がる覗岩へ寄り道をしてから、掃部ヶ岳への登りにとりかかる。距離は短いが、かなりの急登。(榛名の山々はすべてこんな調子であった。)山頂は北面以外は展望に恵まれており、特に浅間山が意外な近さに望め、感激する。
 展望を満喫した後、登山口まで駆け下り、さらに湖畔沿いの道を今度は烏帽子岳の登山口を目指す。湖ごしに榛名富士を眺めながらのんびりと進む。登山口には赤い鳥居が立っており、すぐにそれと分かる。鞍部まではダラダラ登りで何のことはないが、さすがに烏帽子、鬢櫛の両山とも特異な山容を持つ山だけに、この2山のピストンにはかなり骨が折れた。(しかも両山ともほとんど展望は無い。)ただ、この辺りの新緑は素晴らしく、体がグリーンに染まってしまうかと思えるぐらいであった。
 今日の宿泊地、ゆうすげ荘は登山口のすぐ横手。16時半の到着。温泉入浴の後、湖畔で夕暮れを眺めながら飲んだビールは最高であった。
榛名湖の夕暮れ(バックは掃部ヶ岳)榛名湖の夕暮れ(バックは掃部ヶ岳)

 28日(日) 晴れ後曇り
 5時半に起き、榛名富士に登る。ゆうすげ荘のすぐ裏手から道が続いており、すぐにジグザグの急登となる。ピークの展望は良さそうだが、あいにく今日は早朝から霞んでおり、見えるのは、榛名の山々のみ。それでも今日登るであろう相馬山の勇姿に感激してゆうすげに戻った。
 朝食の時間(7時半)まで、また温泉に入ったりしてのんびりと過ごし、朝食後の8時に小屋を出発、はるか伊香保温泉への第1歩を記す。
 まずは30分かけて湖畔のバス停に向かう。これで2日かけて、榛名湖を歩いて1周したことになる。天神峠はバス停から車道を少し進んだところ。ここから外輪山の縦走路が始まる。8時45分に峠を出発、このコースは「関東ふれあいの道」に指定されており、いつものように歩幅のあわない丸太階段が延々と続き、辟易とするが、氷室山、天目山と順調に越えていく。この辺り展望は無いものの、すれ違う人もなく、新緑シャワーの中、静かに歩を進めることができる。車道のある七曲峠を過ぎ、ゆるやかな尾根道をのんびり進む。道の両側には山ツツジが満開となっており、しだいに立派になる相馬山を正面に見ながらの極楽ハイクを楽しむ。高原状の明るい地形の鞍部に降り立つと、正規ルートは左に松之沢峠へ下っていくのだが、すっかり調子に乗った私は尾根を直進してしまい、1236ピークをピストンするという失態を演じてしまった。(皮肉にもこの日1番の展望に恵まれたのはこのピークからであった。)
七曲峠付近からの相馬山七曲峠付近からの相馬山
 仕切直しの後、松之沢峠には10時に到着。再び車道を横断し、明るい尾根道を進む。ここまで来るとさすがに相馬山が圧倒的な迫力で迫ってくる。磨墨岩を巻き、ゆるやかな登りをこなすと、鳥居のある相馬山の登り口に着く。「関東ふれあいの道」はここからヤセオネ峠へと下って行くが、ここはもちろん相馬山に向かう。かなりの急坂を覚悟していたが、鎖場が2カ所程あっただけで、あっけなくピークに到着。11時前であった。展望は南側だけで今イチだが、怪峰の頂にいると思うと気分は最高。
 下りは反対側に降りるが、この道がなかなか曲者で急な鎖場が何カ所かある他それ以外の所でも結構危ないところがあり、神経を使う。結局急な下降は10分程で後はオンマ谷の深い森を見下ろしながらの森林浴ハイク。鳥の鳴き声がそこら中からするが、全く判別できない自分が悲しい。しばらく進むと、水沢山方面に向かう道との分岐があり、やや戻り気味にオンマ谷・二ツ岳へのルートをとる。ここまででもう新緑の森は見飽きたはずだが、この辺りの森の深さと新緑の爽やかさは出色。伊香保温泉への分岐でもある二ツ岳の鞍部では思わず大休止をとり、森の香りをいっぱいに吸い込む私であった。
二ツ岳雄岳から水沢山を望む(手前のドームは雌岳)二ツ岳雄岳から水沢山を望む(手前のドームは雌岳)
 はっきり言ってもうヘトヘトだったが、気力で二ツ岳の雄岳・雌岳をWピストンする。雄岳からは今回登ってきた榛名の山々が勢揃いして僕を見送ってくれた。
 鞍部に戻れば、後は伊香保温泉までよく整備された道を下るだけ。温泉着13時半。「石段の湯」という公衆浴場に飛び込み、後はバスの時間までビールを飲んで至福のひとときを過ごしたのでありました。


   

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