真昼岳

−真昼山地の名の元になった名峰を攻略するも、あまりの暑さにダウン寸前…−

   
  

山行概要

日 程
2014年7月26日(土)
山 域
真昼山地
天 気
晴れ後曇り
メンバー
単独
コースタイム
峰越林道峠登山口=0:35=音動岳の標識=0:10=赤倉分岐=0:10=真昼岳=0:20=音動岳の標識=0:30=北の股岳=0:10=峰越林道峠登山口【1:55】

記録文(写真はクリックで拡大)

 7/26 晴れ後曇り

 前日は霞ヶ関出張だったはずだが、何故か翌日の6時には山形駅前にいる私…

山形城本丸一文字門 6:22

 レンタカーの始業時間である8時まで山形城を見物して過ごす。すでに汗ばむ陽気で先が思いやられる。
 やっと駅前のニッポンレンタカーの始業時間となり、颯爽と北を目指す。7月下旬だというのに真っ白な山体を誇示する月山にいきなり心奪われる。
 今回のメインターゲットは和賀岳であるが、コースタイムも長く、それは明日に回すとして、この日はタイムも手頃な近くの真昼岳を目指す。

十文字ラーメン 10:39

 高速のない下道を嫌になるほど運転し、ようやく着いた横手市の十文字の道の駅で、名物の十文字ラーメンにありつく。
 さらに北上し、美郷町から峰越林道に入る。すぐにダートとなる。部分的に轍が深い箇所もあり、軽自動車ではヒヤヒヤものの運転が続いたが、何とか峠まで登り着く。
 車の外にはアブがうようよと飛んでいたので、車内で身づくろいし、一気にスタート。逃げるようにして、山道へ入る。

登山口から少し登った所から和賀岳(右)を望む 12:16

 草原状の尾根を行くが、のっけから藪が深い。また、この日は恐ろしいくらいに蒸し暑く、この状況下での藪漕ぎは地獄であった。

真昼岳(左)はけっこう遠く見える 12:17

 行く手に目指す真昼岳が結構遠くに見え、気が萎える。
 すぐに汗だくになりながら、北の股岳への急登にとりかかる。立ち止まると虫が寄ってくるので、しんどくても止まれない。ヒーヒー言いながら、北の股岳の肩のような箇所を通過するが、すぐにいったん大きく下ってしまう。
 このような登り返しが2、3回繰り返され、もう発狂しそうになる。

音動岳直下からの真昼岳 12:50

 真昼岳がだいぶ近づいてきた。
 音動岳(ピークは踏まない)を過ぎると、ブッシュは多少ましになり、風も抜けるようになってきた。一気に頂上へ。

真昼岳頂上 13:12

 避難小屋が立つ真昼岳ピークは展望広潤。遠くに和賀岳が存在感を見せている。しかし、日影が無くてピークに立っているだけで体力を奪われる状況。500mlのペットボトルを一気飲みしてしまう。
 30分ほど滞頂したが、暑くて限界が来たので、止む無く下山。

下山開始 13:43

 音動岳を前景に和賀岳を見ながら、フラフラと帰路へ。こんな天候でも帽子が嫌いな私は頭が無防備のまま進んだので、熱中症寸前だったと思われる。それでも行きはパスした北の股岳もピークハンターとしての矜持から、きっちりピストンし、車へ戻った。

名水の里、六郷の御台所清水 15:59

 この日は、和賀岳登山口に近い、川口温泉の奥羽山荘を予約していたが、まだ日も高かったので、名水の里、六郷に寄り道。
 写真の御台所清水をはじめ、集落内に点在する清水に立ち寄り、すっかり火照ってしまった足のクールダウンに努めた。

払田柵跡 16:26

 さらに平安時代の城柵遺跡である払田柵跡(ほったのさくあと)にも寄ってから、奥羽山荘へ。
 温泉と地ビールを堪能し、すっかり良い調子だが、明日の天気予報は最悪… ほぼあきらめムード。

 
   

 7/27 雨後晴れ

 5時に起きるが、やっぱり大雨で、あっさり和賀岳は諦める。京都からはなかなか来られる所ではないので、非常に残念だが、無理やり登っても仕方がない。
 と言う訳で、今日は温泉巡りに費やすことに。とりあえずは、以前から気になっていた泥湯を目指すことにするが、途中、看板が目に入った後三年の役古戦場跡に立ち寄る

三途の川渓谷 8:27

 泥湯へは、湯沢から延々と山道をぶっ飛ばすが、途中、三途の川渓谷と案内があったので、名前だけに惹かれて立ち寄る。
 車道からすぐに渓谷が眼下に… めっちゃ深い…

しかも 8:29

 橋の欄干には、しっかりと閻魔大王様が… 思わず笑ってしまいました。
 いったん泥湯を通過するが、日帰り風呂の時間までまだだったので、その先の山道を詰めた川原毛地獄へ。

川原毛地獄 9:26

 恐山、立山と並ぶ、日本三大霊地らしい。初めて聞きました(笑)
 しかし、辺りは硫黄臭が立ち込め、なかなかの雰囲気。私一人だったので、少々怖くなりました。
 そして、泥湯へ戻る。

天狗の湯 9:55

 まだ始業まで30分ほど早かったが、奥山旅館のおやじさんが「わざわざ来てくれたのだから」と、早めに入れてくれた。
 この天狗の湯は、内湯&小露天風呂からなる。

大露天風呂 10:14

 次は、別棟の大露天風呂へ。時間が時間だけに両方とも独占。泉質は言うまでもなく、私が数多く入ってきた温泉の中でも最高レベルで、まさに至極のひととき、夢のような入浴タイムであった。

佐藤養助商店総本店 10:52

 ここまで来たら、稲庭うどんは外せない。4年前にも訪れた佐藤養助商店総本店に、こちらも始業とともに入場。故に普通なら行列必至のところ、ノーストレスで稲庭うどんにありつけた。
 4年前と同じく、温冷2種のうどんが味わえる「味くらべ天ぷら付」を注文。まったく進歩がない…

蔵王温泉大露天風呂 15:10

 さあ、山形へ帰ろう。今回は休みを取っていないので、今日の20時前には京都行の夜行バスに乗る必要があるのだ。途中、尾花沢で名物のスイカを京都に送る。
 時間の余裕があったので、この日の名湯第2弾として、蔵王温泉へ寄り道。ここは3度目だったが、さすがの強酸性泉で、ここだけの効能か分からないが、長引いていた足の皮膚疾患(水虫じゃないよ)がすっかり治ってしまった。

上山城 15:46

 まだ時間があったので、最後は、かみのやま温泉へ。
 すっかり空は晴れ渡った。青空に天守が映える。

中湯 15:58

 まちに点在する共同浴場の一つ、中湯を堪能。これで100円!
 大満足で山形へ戻った。
 和賀岳は登れなかったが、それを補って余りある温泉はしごだった。

参考タイム

7/26峰越林道登山口 12:1512:50 音動岳の標識 12:5013:00 赤倉分岐 13:0013:10 真昼岳 13:4014:00 音動岳の標識 14:0014:30 北ノ又岳 14:3014:40 峰越林道登山口

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