御座山

御座山


【日 程】1997年6月6日(金)
【山 域】佐久
【天 気】曇り時々晴れ
【メンバー】男3人
【コースタイム】林道終点=0:55=見晴岩=0:40=下新井分岐=0:25=御座山=1:30=林道終点【3:30】

【記録文】
 前日の木曜日、東京にて所用を済ませた私は、夕方5時発の「あずさ」で塩尻に8時前に到着。すぐに駅レンタカーを借り、連れ2人が「ちくま」でやって来るまでの間、車中で過ごした。

 早朝4時前に連れと合流し、すぐに和田峠越えで佐久へ。


 龍岡城跡
 途中、佐久市田口に立ち寄り、龍岡城跡に立ち寄る。函館五稜郭と並び、日本に二つしかない西洋式の五稜郭の一つだ。
 龍岡城大手門
 続いて、城跡から東へ200mほどの新海三社神社へ。
 重要文化財の新海三社神社三重塔
 新海三社神社は、信玄も戦勝祈願したらしい。神社なのに三重塔が残っている。別当寺であった新海山上宮本願院神宮密寺の三重塔だったらしい。

 ようやく登山へ。今日の目標である御座山の北玄関の白岩集落に着いたのは、7時半になっていた。車の場合、ここからさらに林道を進めば、片道1時間以上は短縮できる。林道終点には数台駐車できるスペースがある。
 8時ちょうどに歩き始める。なかなかマイナーな山なので、ルートは結構荒れているかも… と予想していたが、なかなかどうして、整備の行き届いたプロムナードコースであった。少しの登りで稜線に登り着くが、ここから見晴岩までの間は特に新緑とツツジ、シャクナゲのマッチングが素晴らしく、快調に歩を進める。雨の予想だった天気もなんとか持ってくれているようだ。
 見晴岩からは、何度か急登が現れるが、周りの景色の素晴らしさに勢いづいた我々は、全く疲れることなく頂上直下の避難小屋に到着。ピークへはここから岩稜を西に向かうが、2分とかからなかった。ピーク着10時前。岩頭の頂は、快晴であれば八ツ、アルプスなど展望は思いのままであろうが、残念ながら、今日はみなガスの中。それでもすぐ南の男山、天狗山などは、はっきりと確認できる。


 ピークの岩頭を望む
 昼食を食べたり、昼寝をしたりして1時間あまり頂上でくつろいでいたが、突然雨が降ってきたので、慌てて下山を開始する。
 下山開始は11時15分。もと着た道を戻る。すぐに天候も回復し、特に問題なく車まで戻った。

 まだ13時前だったので、温泉でも入りにいくかということになり、チョイスしたのは、なんと八ヶ岳山麓の稲子湯。関西人の我々が八ツの西山麓には今後下山する確率は低いだろうという読みからである。
 稲子湯でさっぱりした後は、明日の目標である諏訪山の登山口の浜平鉱泉に向かう。先ほどの白岩集落を再び通過し、ぶどう峠越えのワインディングをヒヤヒヤものの運転で何とか通過し、神流川の畔にようやく降り立つ。


 ボロボロ(失礼)の浜平鉱泉奥多野舘
 群馬の秘境と言われるだけのことはあり、とにかくもの凄い山深さである。ここには2度と来れないなと、正直思いつつ、今日の宿の浜平鉱泉奥多野舘に向かう。ここは一見ただの民家にしか見えない。老夫婦2人だけで切り盛りしておられ、温泉も一人しか入れない五右衛門風呂風でなかなかいい味をだしている。しかも宿のお婆さんは、明日5時には出発したいという我々の希望に応えて、4時半に朝食を用意してくれるという。我々は明日の山行に備えて、早々に寝た。(が、飼い猫の鳴き声が一晩中するのには、まいった。)


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