諏訪山

諏訪山


【日 程】平成9年6月7日(土)
【山 域】西上州
【天 気】快晴
【メンバー】男3人
【コースタイム】浜平鉱泉=1:25=湯ノ沢ノ頭=0:45=避難小屋=0:30=三笠山=0:20=諏訪山=0:20=三笠山=0:25=避難小屋=0:30=湯ノ沢ノ頭=0:55=浜平鉱泉【5:10】

【記録文】
 予定より少し遅れて5時半に出発。奥多野舘の裏手からすぐ山道が始まっており、湯の沢に沿って、ゆるやかに登っていく。みな奥多野舘の豪勢な朝食に腹をさすりながらの登行である。まだ日は当たらないが、天気は完璧のようで、朝の空気が清々しい。このコースは何度か渡渉を繰り返したり、ナメ滝の連瀑が現れたりと、なかなか変化に富んでいる。最後は壁のような源頭部に突き当たり、一気の急登で湯ノ沢ノ頭に出た。頭着7時。目指す諏訪山は木々の間から垣間見れるが、前衛の三笠山のピークが鋭く切り立っており、なかなか手強そうである。
尾根道の途中で尾根道の途中で
 湯ノ沢ノ頭からは、尾根道を行く。この諏訪山は昨日の御座山よりもっとマイナーな山なので、ブッシュを覚悟していたが、ここも手入れの行き届いた本当に気持ちのよい登山道が続いていた。しかも稜線の直下を巻くように付けられているので、アップダウンをほとんど感じないまま、避難小屋まで進む。半分壊れかけの小屋を通過すると、一気に今までとは様子が一変し、岩混じりの急登が続く。梯子を二つ突破すると、岩峰の三笠山がその全貌を表し、みな緊張するが、見た目よりははるかに簡単にピークまでたどり着いた。が、それでもずっと切り立ったところでの登りが続くので細心の注意が必要である。
 三笠山には8時半着。尖峰のピークからは最高の展望が得られる。西上州の奇怪な山々達は当然として、浅間両神榛名などが勢揃いである。人臭さのする建造物がほとんど見当たらず、この山の奥深さをしみじみと実感する。
三笠山から浅間山を望む三笠山から浅間山を望む
 最終目標の諏訪山はすぐ目の前に見えてはいるが、ピークへは急激な登下降が必要である。また、切り立った箇所がいくつかあり、全く気が抜けない。最後の急登を登り切り、ヘトヘトになって諏訪山のピークにたどり着いたのは9時であった。展望は全くないが、鳥の鳴き声がするだけの何とも清楚なピークで、我々も皆黙って、静かに登頂の喜びを味わうのであった。
静かな諏訪山山頂静かな諏訪山山頂
 帰路は慎重な足取りで三笠山を越え、湯ノ沢ノ頭まで戻ったところで昼食をとる。2組ほどこの時間帯から登ってきて、果たして頂上まで行きつくだろうかと、他人事ながら心配する。
 浜平鉱泉へは、ここから1本で降り立った。

 宿の老夫婦に礼を言ってから、車に乗り込み、塩ノ沢峠越えで下仁田を目指す。途中のやまびこ荘で風呂に入ろうかと思ったが、入浴は3時からとのことなので、諦めて先を急ぐ。下仁田から今度は西に神津牧場を目指し、今度は途中の深山温泉をあてにしたが、なんと休業していた。完全に諦めて神津牧場へ直行。大島亮吉の紀行文で前から憧れていたので嬉しさもひとしおである。牛乳&アイスクリームの黄金セットを楽しみ、私は大満足であった。
物見山からの浅間山物見山からの浅間山

物見岩からの荒船山物見岩からの荒船山
 今日の宿は山荘あらふね。まだ時間があったので、途中物見山や物見岩に立ち寄り、浅間荒船の大展望に酔いしれる。山荘着17時。今日は大満足の1日であった。いよいよ明日は荒船山を目指す。


   

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