六甲山(東お多福山・最高峰)

六甲山(東お多福山・最高峰)


【日 程】1983年3月31日(木)
【人 数】男2人
【天 気】曇り後晴れ
【コース】阪急芦屋川駅=0:20=高座ノ滝=0:25=風吹岩=0:35=雨ヶ峠=0:15=東お多福山=0:40=石宝殿=0:25=六甲最高峰=0:20=宝殿橋バス停【3:00】

【記録文】
 初めて自分で計画・立案した山行(荒地山〜甲山)が予想以上におもしろかったので、調子に乗って同じ六甲の最高峰を目指すことにする。
 始発で出発し、阪急芦屋川駅を早朝にスタート。この前は駅から登山道に入るまでにいきなり躓いたが、今回は他のハイカーを先導して得意満面で進む。鷹尾山の分岐を過ぎ、今回は高座川をさらに遡る。さっきまでの自信に溢れた足取りはどこやら、不安な行軍となる。水量の乏しい高座ノ滝前でこの日初めての休憩をとり、オーバーペース気味ですっかり荒れてしまった呼吸を整える。ここからいよいよロックガーデン中央稜の登りとなる。風化した花崗岩のザラついた感触が足底に心地よい。登るにつれ広がるロックガーデンの奇怪な全景を見ると、何かしら気分が高まって行くような感じがした。風吹岩では、そのロックガーデンの後方に大阪湾も姿を現し、当時の何もかもビギナーな私には、まるでそれが合成写真のように思えた。
 風吹岩からは、先程とはがらりと変わって、林間に入る。それも束の間、芦屋カントリークラブの中を進むようになる。ハイカーの侵入防止やイノシシ除けのためか、両側はトタンの壁となっており、気分は台無しである。何とかやり過ごすと雨ヶ峠。すでに東お多福山の一角と言うべき場所で、辺りは高原ムードに溢れている。ここからが今日のハイライト、東お多福山の稜線漫歩。進行方向左手には最高峰が大きく近づき、右側には大阪湾、神戸の街並みが一望の下である。僕らはピーク直下の草原に寝っころがって、昼寝を満喫した。
 ピークから土樋割峠への急な階段道を駆け下りる。峠は車道が通じていた。車道を横切り、蛇谷北山への細道に入る。今までは六甲の幹線ルートという道のりであったが、ここからはかなりマイナーなルートとなる。急登が続く上に、所々急峻なガレが迫った箇所もあり、ビビりながらの進軍。結局、どこがピークなのか気がつかないまま、石ノ宝殿に飛び出した。ここから最高峰へは、車に注意しながらドライブウェイを進む。最高峰には当時、米軍のパラボラアンテナが居座っており、殺風景な感じがしたが、それでも六甲の最高点を踏んだことに満足だった。
 距離的にはあんまり歩いていないのだが、ここで張り詰めていた緊張の糸が切れたのか、急に疲れてきたので、下山と決定。最短ルートとなる宝殿橋バス停まで車道をタラタラと歩いた。


      

       inserted by FC2 system