鷲羽岳・槍ヶ岳

鷲羽岳・槍ヶ岳


【日 程】平成元年7月29日(土)〜8月4日(金)
【人 数】2パーティ、17人(男13人、女4人)
【コース】
 7/29 JR高山駅=taxi=新穂高温泉=1:25=ワサビ平C.S.【1:25】
 7/30 C.S.=1:25=秩父沢渡渉点=2:00=鏡平=2:00=双六C.S.【5:25】
 7/31 C.S.=2:00=三俣山荘=2:00=雲ノ平C.S.【4:00】
 8/01 C.S.=2:05=三俣山荘C.S.【2:05】
 8/02 C.S.(鷲羽岳往復100分)=0:45=三俣蓮華岳=1:30=双六C.S.【3:55】
 8/03 C.S.=1:55=左俣岳=1:05=千丈沢乗越=0:45=槍の肩(槍ヶ岳往復80分)=0:20=殺生C.S.【5:25】
 8/04 C.S.=2:15=槍沢ロッジ=2:05=徳沢=1:20=上高地【5:40】

【記録文】
7/29 曇り
 大学3回の夏合宿。入山前は山への期待と責任感とが胸中を二分する。いつものように「きたぐに」で富山へ。高山線を乗り継ぎ、さらに高山からはジャンボタクシーを使い、新穂高温泉に到着したのは昼前だった。
 今日はワサビ平まで。気分は軽いが、荷物は滅茶苦茶重い。OBの心尽くしのスイカがザックの最上部に我が物顔で鎮座する。汗だくになってワサビ平に到着。残雪のブロックがこの辺りでも残っており、前途の多難を予測させた。

7/30 晴れ
 4時過ぎに出発。心配した残雪も特にコースを遮るようなことはなく、順調に高度を上げる。鏡平で行動食をとり、行動を再開、双六には昼前に到着。テン場は色とりどりのテントで埋まっていた。

7/31 晴れ
残雪が異様に多い双六の巻き道残雪が異様に多い双六の巻き道
 4時20分出発。双六のトラヴァース道に入ってから夜が明けてきた。このルート、ほとんど雪上を歩いていたように思う。こんなに残雪の多い年は初めてだ。三俣山荘から一気に黒部源流に下り、また一気に雲ノ平を目指す。短いながらもなかなか急な登りである。ようやく着いた雲ノ平はまさしく天上の楽園であった。夕食までの間、様々な庭園を巡る。特に水晶岳の古城のような姿は印象に残った。
雲ノ平からの黒部五郎  雲ノ平からの水晶岳雲ノ平からの展望(黒部五郎岳、水晶岳を望む)

8/01 雨
 せっかく水晶に登る日だというのに、最悪の天候となった。泣く泣く水晶を諦め、もと来た道を三俣まで戻る。三俣にテントを張る頃から雨は本降りとなった。

8/02 曇り
 昨日のコースカットがあるので、急遽鷲羽ピストンを行程に加える。ピークでは高曇りながらもアルプスの全貌が見渡せた。
三俣蓮華からの薬師岳三俣蓮華からの薬師岳
 途中、三俣蓮華岳に立ち寄ったりしながら、双六に戻った。明日はいよいよ槍に登る。

8/03 快晴
 満天の星空の下、出発。登りはきついが、進むごとに槍が近づき、ボルテージが上がる。千丈沢乗越から肩への登りはガレ場のこれ以上はないという急登だが、槍への情熱はそれを遙かに凌駕した。
 槍へはかなりの渋滞であったが、何とか、パーティ全員が狭いピークに立てた。個人的には3度目の正直であっただけに、なかなか感慨深いものがあった。
槍からの穂高連峰槍からの穂高連峰
 殺生に降り立ったのは昼前。ビールが喉にしみた。
殺生からの槍殺生からの槍

8/04 快晴
 あっと言う間に最終日を迎えた。槍沢は残雪が多く、大曲がりまで見られた。ゆえにいつもより楽に下れたと思う。後はしだいに観光客に巻き込まれながら、上高地へと下り、夏合宿は終わった。


      

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