南アルプス(甲斐駒ヶ岳・仙丈岳)

南アルプス(甲斐駒ヶ岳・仙丈岳)


【日 程】1987年10月10日(金)〜12日(日)
【人 数】男5人、女2人
【コース】10日 北沢峠=0:10=北沢長衛小屋B.C.【0:10】
     11日 B.C.=0:50=仙水小屋=0:20=仙水峠=1:00=駒津峰=1:20=甲斐駒ヶ岳=0:30=摩利支天峰=0:50=駒津峰=0:30=双児山=1:10=北沢峠=0:10=B.C.【6:40】
     12日 B.C.=0:15=北沢峠=0:20=大平小屋=1:45=馬ノ背ヒュッテ=0:45=仙丈小屋=0:20=仙丈岳=1:20=大滝山=0:50=二合目=0:30=北沢峠【6:05】

【記録文】
 10日 晴れ
 紅葉が鮮やかな南アルプススーパー林道を通って北沢峠のサイト場にあっと言う間に到着。時間が余りまくったので、野球までやってしまった。夜はかなり冷え込んだ。

 11日 快晴
 3時起床、4時過ぎ発。満天の星が瞬く中、ヘッドランを頼りに進む。荒れた河原沿いの道でかなり苦労する。
 岩ゴロゴロの仙水峠で日の出を迎える。摩利支天の豪壮な岩肌が朝日に輝き、気合いが入る。峠からかなりの急登になる。駒津峰からは甲斐駒の白い山体がすぐ間近。勇躍進むが、岩だらけのルートはなかなか分かり辛く、何度かルートミスをしてしまう。
 やっとのことで、頂稜に登り着く。最後はザクザクと白いザレを軽快に踏みしめながら、大展望の広がる山頂に到着。とにかく何でも見えた。もの凄い見晴らしの良さだった。


  


 甲斐駒からの展望(上左:八ツ、上右:仙丈、下左:南アの主稜)


 続く摩利支天でも展望の良さは相変わらずで、昼食と昼寝を楽しむ。この日以来私の中では秋山が最大の位置を占めるようになった。
 もと来た道を駒津峰まで戻り、今度は双児山経由で北沢峠に降りる。なかなかの長い下りで最後はげんなりとしたが、なんとか峠に降り着いた。

 12日 晴れ後曇り
 3時起床、4時半発。今日も晴れている。峠にザックをデポし、大平小屋から真っ暗の樹林帯に入る。しばらく暗闇の中格闘していると、ルートはしだいに沢筋をたどるようになる。見通しがきいてくるが、風の通り道になっており、歩きながらでも寒い。馬ノ背ヒュッテに着くが寒さのため、すぐに出発する。
 馬ノ背に上がり、藪沢カールをぐるっと巻き、待望の仙丈岳に到着。とても寒いが今日も展望は全開。富士北岳の揃い踏みもここならではだが、なんと言っても昨日登った甲斐駒ヶ岳が素晴らしい。鼻水をすすりながら食い入るように周囲の山々を見つめる。


仙丈の下りから甲斐駒を望む 仙丈の下りから甲斐駒を望む


 昼食後、小仙丈を越え、北沢峠へ一気に下った。この下りも非常に長く感じ、南アの山はさすがに一つ一つが大きいと今さらながら実感した。

 両ピークとも最高の展望に恵まれ、本当に山が好きになった。人生のターニングポイントになった山行だと思います。


      

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