天塩岳

天塩岳


ヒュッテからすぐの所。周囲の木々が気持ちよすぎ〜 ヒュッテからすぐの所。周囲の木々が気持ちよすぎ〜


【日 程】2001年8月2日(木)
【山 域】北見山地
【天 気】晴れ時々曇り
【コースタイム】天塩岳ヒュッテ=0:25=新旧連絡路下分岐=0:15=旧道分岐=1:10=前天塩岳=0:40=天塩岳=0:25=天塩岳避難小屋=0:10=円山=0:30=新旧連絡路上分岐=0:35=天塩岳ヒュッテ【4:10】
【記録文】
 朝食にパンを食べてから出発。ガマ沢に沿っての道は歩きやすく、両サイドの木立も心地よい。さして急いだ訳ではなかったが、タイムを大幅に短縮して旧道分岐へ。旧道と分かれてからも水場まではほぼ等高線に沿った登りで、前天塩急登前の嵐の前の静けさと言ったところか。水場の標識を過ぎるといよいよ等高線を串刺しにするような急登が始まる。たしかにキツいが一歩ごとに背後の西天塩付近の稜線が見えるようになるので、気は楽だ。頭上が明るくなり、不意に白骨化したハイマツが広がる山火事跡に飛び出した。ここで先行者に追いつく。新潟からで、昨日は十勝岳に登られたとのこと。やはりこの時期の百名山は物凄い人出のようだ。トラヴァース道を分け、さらに頂上へ直登する。前天塩のピークは北側が切れ落ち、展望も抜群。天塩本峰から西天塩への高原状の尾根が手に取るように分かる。避難小屋の三角屋根が2つ並ぶ様も良く見える。


前天塩から西天塩周辺を望む 前天塩から西天塩周辺を望む


 本峰へは白骨ハイマツの中をいったん下ってからの登り返し。たいしたアルバイトではなく、あっという間に肩のような地点まで登っていた。ここで渚滑川コースが合流する。ピークはもう手の届くところにある。ザグザグとした岩礫を踏みしめながら山頂へ。いかにもピークらしいすっきりとした頂。残念ながら大雪や利尻は望むことはできなかったが、周辺の山々はしっかりと目に焼き付けた。


天塩から前天塩を望む 天塩から前天塩を望む


 三角屋根目指して、のんびりと下る。登山道には何故かモグラの死体が点在しており、少々不気味だ。避難小屋は通過し、目の前の円山まで足をのばす。円山は天塩連峰の好展望台。前天塩の尖峰が一際目に入ってくる。あの直登をこなしたと思うと中々感慨深い。ここで連峰の展望ともおさらば、笹原の尾根づたいに一気に高度を下げる。ダケカンバ林になると連絡路分岐は近い。ここで一息入れ、ガマ沢へ一気の下り。かなりの急降下で沢音がどんどん大きくなる。往路に合流すると、後は坦々とヒュッテまでたどるのみ。


円山からの前天塩  円山からの天塩岳 円山からの前天塩(左)と天塩本峰


 天塩岳は、手頃なコースタイム、車でも回遊可能なコース設定、そしてピークからの好展望と、半日程度の山歩きには最適なまさしく「良山」だった。


【タイム】
 06:20    天塩岳ヒュッテ
 06:45    新旧連絡路下分岐
 07:00    旧道分岐
 07:25-07:30 水場
 08:15-08:35 前天塩岳
 09:15-09:30 天塩岳
 09:55    天塩岳避難小屋
 10:05-10:10 円山
 10:40-10:45 新旧連絡路上分岐
 11:20    天塩岳ヒュッテ


 北海道山旅日記その6(8/2)


      


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