会津駒ヶ岳

会津駒ヶ岳


【日 程】平成7年7月1日(土)
【人 数】単独
【コース】檜枝岐=2:20=駒ノ小屋=0:15=会津駒ヶ岳=0:15=駒ノ小屋=1:35=檜枝岐 【4:25】

【記録文】
 4:35 民宿を後にさあ出発というところで、雨がザザーッときた。がっくりしつつも、ここまで来て登らぬ訳にもいかぬ。傘をさして車道をダラダラと進む。
 5:00 林道終点。すでに車が5台ほど停まっている。「みんなこの雨の中登るのね、ご苦労サン。」と自分のことは棚に上げてほとほと感心する私であった。
 ここからは急登が続く。この雨の中頻繁に休むのもうっとおしいので、ペースを押さえ気味にし、黙々と歩く。右手は依然として傘を握っている。僕の雨中スタイルは、よほどの強風か岩場でない限りはいつもこれです。ただでさえムシムシしているのに、その上雨具を着るなんて自殺行為としか思えません。
 傘をさして片手をふさぐ方が自殺行為だとの声もちらほら聞こえてくる気がしますが、それはさておき、ゆっくりペースながらも、順調に高度を上げて行きます。
 6:05 水場の標識がある小平地。辺りは見事なブナ林です。ここからは登りもかなりゆるやかになり、木道もしばしば現れるようになります。また、残雪もちらほらと目につき始め、それを踏み抜いたり、ルートを一時見失ったりと、結構気を使います。駒ノ小屋への最後の登りなんかは、べったりと雪田が張り付いていて、余裕でスキーもできそうです。それにしても愛用靴のシリオ270GTX、ゴアブーティの威力は最高です。無神経にジャブジャブと泥の中を歩いても、浸水は全く無く、終始快適に登れました。
登山道途中からの会津駒登山道途中からの会津駒
 7:05 駒ノ小屋。小屋に入り込み、ボケッとしていると、ふと、今日はまだ何も口に入れていないことに気付き、慌ててパンを頬張る、まぬけな私であった。小屋からピークへは、ほとんど雪田上を行く。雨風が強く、時々ふらついてしまう。前後するが、小屋から外の様子を見て傘歩行は諦め、雨具は既に装着していた。最後は小潅木の中の登りとなる。
 7:35 念願のピーク着。木々に囲まれ、あまり見通しは良くない。まっ、こんな天気では関係ないけど… それにしても、この辺りの山々とは相性が悪い。平ヶ岳日光白根もみなガスや雨の中だった。とにかくこれで百名山90登目。いよいよカウントダウンが始まる。
誰もいないピーク誰もいないピーク
 ふらつきながらも何とか写真だけは撮り、あっけなくピークを後にした。当初の予定では中門岳往復、尾瀬御池までの縦走を考えていたが、次回登るための動機づけとするため、今回は割愛した。(大ウソ。ホントは雨の中歩くのがうっとおしかっただけ。)
 7:55 駒ノ小屋前を通過。下山開始。いつものように、「降りたら晴れる」という山の法則がピタリとはまる。急速に辺りが明るくなってきた。ぶ然とした表情で駆け下りる私であった。
 9:35 檜枝岐帰着。強烈な日差しが恨めしい。とりあえず民宿に戻った。

 このまま終わるのはあほらしい。バスの時刻表を見ると尾瀬行が10時にあるので、前から気になっていた尾瀬御池周辺の湿原を楽しむことにし、バスに飛び乗った。

 ―おまけ(上田代など)―
【コース】尾瀬御池=0:25=上田代=0:15=西田代=0:40=尾瀬御池【1:20】

11:15 5年振りの尾瀬御池である。あの時はびしょ濡れで降りてきたっけ、と思い出しながら、まばゆい日差しのもと燧裏林道に入る。燧への道を分けるとすぐに御池田代が現れる。花々が咲き乱れる中を朗々と進む。小さな姫田代を過ぎ、急坂をひとしきり頑張ると、急に前方の視界が開ける。
上田代湿原上田代湿原
11:40 上田代。燧裏林道で最大の湿原である。思わずベンチに寝っころがってしまう。ボーッと雲の流れを眺めていると、つい数時間前風雨の中をよろめいて歩いていたことなど、とても信じられない。それにしても今回の最優先目標であった会津駒より上田代の方が印象が強いのは何という皮肉か。所詮山は天気なのであろうか。
12:20 上田代発。とりあえず西田代を目標に進む。今日中に檜枝岐に戻ればいいので気は楽だ。地塘の点在する横田代を過ぎると、西田代は近い。
12:35 西田代。ミズバショウがまだ咲いている。この花は特に美しいとは思わないのだが、この時期に目にすることができると、やはり嬉しい。
12:50 西田代発。行きと同じぐらい時間をかけて、のんびりと戻る。
13:55 尾瀬御池着。
展望台から桧枝岐を見下ろす展望台から桧枝岐を見下ろす

 この後、檜枝岐に戻り、公衆浴場巡りと観光をしてすごしました。
 会津駒はなんとか再登したいのですが、それにしても檜枝岐は遠いな〜 日曜日は9時間かけて大阪まで帰ってきました。


      

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