大崩山

大崩山


【日 程】平成7年3月19日(日)
【天 気】晴れ時々雪
【メンバー】男2人、女1人
【コースタイム】登山口=0:25=大崩山荘=1:10=袖のダキ=1:15=坊主尾根分岐=0:30=石塚=0:05=大崩山=0:35=二枚ダキ=1:45=登山口=0:55=上祝子【6:40】

【記録文】
 風邪をおして鶴見岳、別府を観光したせいか、体調は最悪。それでも予定通り3時に予約していたタクシーに乗り込み、暗闇の中登山口へ向かう。
 大崩山荘へは、支谷を何本か渡りながら、平坦な道をゆく。山荘を右に見てなおも祝子川の左岸を遡る。谷深い所なので、まだ日は当たらないが、木々の間から見上げる小積ダキの岩塔はすでにオレンジ色に染まっている。山荘からすぐに渡渉点となり、ここから本流を離れ、支谷の小積谷をつめる。途中、大きな岩屋が2つ程現れる。しだいに傾斜が急になり、岩混じりの道を最後はロープにすがりながら、何とかワク塚尾根に出る。
 岩尾根のためか、ルートは尾根の右下をトラヴァース気味に進んでいく。足下に注意しながら進むと、やがて袖のダキと乳房岩の2つの巨石に挟まれた鞍部状の箇所に出る。両方とも往復できるが、特に袖のダキからの展望は素晴らしく、これからたどるワク塚尾根の岩峰群、対岸の坊主尾根の一枚岩などが一望のもと。
袖のダキにて袖のダキにて
 なおも次々に岩峰・岩塔が現れる尾根を進む。周りは絶壁だらけ。しかも所々凍っているものだから、非常に危ない。その上小雪も舞い初め、悲惨な状況になってきた。なんとか坊主尾根との分岐にたどり着き、ホッとする。もうここからは拍子抜けするほどの平坦な尾根道となり、一気に大崩山頂に到着。10時半を少し回っていた。ガイドには展望は良くないと書いてあったが、ガスに覆われた今となっては同じことだ。
 寒くて長居できず、早々にピークを後にする。帰路は岩場の下降を避けようと考え、二枚ダキコースを採るが、このコース、踏後はしっかりしているものの、ものすごい急降下で、しかも、まわりはスズタケのブッシュにびっしりと覆われており、非常に歩きづらい。二枚ダキの肩で一旦平坦になるが、後は林道までさらに急峻な下降が続き、とても疲れた。
 皮肉にも林道に降り立った頃から、天候が回復してきた。荒れた林道を黙々と歩き、再び登山口にたどり着く。あっと言う間にポカポカ陽気となり、今まで延び延びになっていたランチタイムをとる。
 腹を満たした後は、バス停のある上祝子(延岡までの便は17時のみ)までさらに5キロの車道歩き。しだいに遠くなる大崩の岩峰群を何度も振り返りながら、長年恋い焦がれた山への山行が終わった。
 一汗かいて熱が下がったのか、体調が回復したようだ。この日は宮崎まで南下。明日は尾鈴山に登る。


      

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